第1511回('22) 青春18きっぷで岡山県津山周辺の駅訪問 (その1)    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2022年夏は、5週連続で乗り鉄・降り鉄を実行しました。
3週目の7月29日~30日は1泊2日の日程で、『青春18きっぷ』を利用して中国山地のローカル線が集結する岡山県津山周辺の駅を降り鉄していきました。津山駅に乗り入れる路線はいずれもローカル線で本数が少ないため、事前に訪問する駅を選んで、できる限り効率的に訪問していきましたが、津山駅を中心にX状の路線網になっているため、何度も津山駅を経由する行程になりました。福知山の「北近畿ビッグXネットワーク」ならぬ、「美作スモールXネットワーク」といったところでしょうか。こちらは各方面の接続がイマイチでしたがw また、当初は日帰りの予定でしたが、それだと回れる駅数が少なくなってしまうため、比較的本数が多い早朝から降り鉄を開始するべく前日夜に津山入りしました。但し、職場から直接現地入りした関係で、津山までは列車ではなく自動車で移動しました。
 
今回は初日~2日目前半の内容です。
金曜日は仕事を終えるとすぐに会社を出発し、高速道路を乗り継いで津山駅前のホテルにて宿泊しました。途中のパーキングエリアで夕食を済ませました。
そして2日目は4時台に津山駅へと向かい、早朝は因美線の岡山県内未訪問駅を降り鉄していきました。そして7時台に津山駅へと戻り、今度は津山線の未訪問駅を降り鉄して、昼前には津山駅へと戻りました。
  
今回の日程 【その1】 2022年7月29日  (金)     
 
会社1705(自動車・三木小野ICから津山ICまで山陽道→播但連絡道→中国道経由)1930ホテル   
  
【宿泊】     
  
この日は仕事を終えるとすぐ兵庫県三木市にある会社を出て、自動車を走らせました。三木小野インターチェンジから山陽自動車道に乗り、西へ。1つ目の休憩所である権現湖パーキングエリア(加古川市)に入りました。そして、テナントで入っている「松のや」で、早めの夕食を済ませました。ちなみに「松のや」は、加古川市内ではこの権現湖PAにしかありません。
 
 

 

 
夕食後は権現湖PAを出発し、山陽道を西へ進みましたが、交通量が多かったです。その後、山陽姫路東ICで播但連絡道路に乗り換えて北へ走り(道路はガラガラでした)、さらに福崎ICからは中国自動車道に入り、山間部をひたすら西へ進みました。季節的にまだ明るかったのですが、山々により日没が早い地区も見られました。佐用を過ぎると岡山県に変わり、盆地内を姫新線と並走しながらまだまだ西へ走りますが、岡山県内の姫新線はこの中国道開通により、完全なローカル線に転落してしまっています…。そして私は津山ICで中国道を降り、国道53号で市街地を西へ進みました。途中、コンビニで買い出しをしてから、19時30分頃に津山駅前にある「ホテルアルファーワン津山」に到着しました。
 
 

(翌日に撮影)  
 
チェックイン後は入浴を済ませ、スマホを操作しながらくつろいでいたら仕事疲れもあったのか、21時半頃に寝落ちしていました…。
 
 
今回の日程 【その2】 2022年7月30日  (土)   【前半】    
 
津山501(姫新線→因美線・快速)510高野542(因美線・快速)559美作加茂607(下り普通)613三浦635(徒歩)710美作滝尾726(因美線→姫新線)744津山755(津山線・快速ことぶき)823弓削926(上り普通)949津山口1038(普通)1042津山     
  
【後半へ続く】     
  
この日はスタートが早いので4時前には起床し、朝食を済ませてから4時30分頃にホテルをチェックアウト。まだ暗かったですが、東の空が明るくなり始めていました。自動車をホテル敷地内から近くのコインパーキングへと移動しました。駅から少し離れていましたが、駐車料金は24時間300円だったので助かりました。駐車後は津山駅へと向かい、十分余裕を持って駅に到着しました。しかし、駅舎に入ると無人で、『青春18きっぷ』のスタンプが押されぬまま改札口を通りました。
 
 

 

 
車庫があるため津山駅の朝は早く、津山線と姫新線姫路方面は始発が4時台で、最も遅い姫新線新見方面も5時40分発でした。4時台の列車でも少ないながら乗客が見られました。今回私が乗車するのは因美線で、5時01分発の快速・智頭行きを利用します。津山地区の早朝は快速が多いですが、利用が殆ど見られない小駅を通過する普通列車といった感じです。また、この列車はワンマン運転で、車両は中国山地の「ヌシ」であるキハ120形単行で、この日は何度もキハ120形にお世話になりましたw 乗客は私のほかに男性客が1名いるのみで、私はボックスシートの1区画を独占しました。乗車後、運転士に『青春18きっぷ』の押印のことを話すと、運転士も自分ではどうすることもできないようで、私は後に津山駅へ戻る行程である事を伝えると、その時に押印お願いします、と言われました。
 
 

 

 
快速智頭行きは定刻に津山駅を発車し、東津山駅までの1区間は姫新線を走ります。既に明るくなっていたので、私は車窓風景を眺めていました。東津山駅を発車後は姫新線と分かれて郊外を走りますが、まだローカルな景色ではありませんでした。そして郊外風景が終わらぬうちに列車は5時10分に高野駅に到着し、私はここで下車しました。列車は高野駅まで各駅に停車しましたが、高野駅から通過運転が始まります。下車時、既に運転士に『18きっぷ』の件を説明していたのでそのまま下車しましたが、その際、運転士に蒸気機関車のD51が写っているピンバッジをもらいました。7月~9月は岡山デスティネーションキャンペーン(岡山DC)が開催されており、その記念品であるピンバッジを頂けたのでした。めっちゃ嬉しかったです。岡山県内の駅で途中下車したから貰えたのでしょうか? もし私が鳥取県内まで乗り通していたら岡山DCの趣旨に合っていない行動になるため、ピンバッジは貰えなかったかもしれません。私は運転士にお礼を言って車外へ出て、智頭へ向けて発車した快速列車を見送りました。
 
 

 
高野駅は1面1線ですが昔は2面2線で、廃止された線路跡とホーム跡が残っていました。また、無人駅ながら立派な木造駅舎が残っていて、ローカル線の駅の雰囲気が色濃く残っていました。駅前は集落が広がっていて、少し東側を加茂川が流れています。加茂川は因美線岡山県内区間に並行していて、高野駅以北では加茂川沿いを走る区間が多いです。
 
 

 
高野駅からは5時42分発の快速・美作加茂行きに乗車。キハ120形単行で、乗客は誰もおらず私だけでした。ボックスシートに座りました。この美作加茂行き快速は送り込み回送を営業運転している形で、実態を見れば回送でも良いかもしれませんが、私にとっては営業運転しれくれている事で訪問可能駅が増加したので、有り難い存在であります。ちなみにこの快速と折り返しの下り普通は休日運休ですが、土曜日は運転されています。
次の停車駅は終点の美作加茂駅で、途中の美作滝尾駅と三浦駅は通過しますが、スピードが落ちる区間もありました。私はずっと車窓風景を眺め、この後訪問する美作滝尾駅と三浦駅の周辺も確認しました。そして17分の乗車で快速は終点の美作加茂駅に到着しました。下車時、この列車の運転士にも『18きっぷ』のスタンプの件を話しましたが、津山駅で押印してほしいと、同じ回答でした。
 
 

 
この快速は、美作加茂駅に到着して8分後、折り返し当駅始発の下り普通・津山行きになります。私はこの列車に乗るべく8分間で車両、ホーム、駅舎、駅前を撮影し、何とか乗り遅れずに済みましたが、汗だくになりました。乗客は私と女子高生の2名だけでしたが、平日はもう少し多いかもしれません。今回もボックスシートに座りました。
 
 

 
普通・津山行きは定刻の6時07分に美作加茂駅を発車しました。私は水分補給をしながら車窓風景を眺めました。加茂川沿いの山間部を南下すると、6時13分に列車は三浦駅に到着、私は下車しました。三浦駅は1面1線の駅舎すらない小さな駅ですが、昔の雰囲気を残しています。駅前は東側の高台に集落が形成されています。西側の低地には加茂川が流れています。
 
 

 

 
この後ですが、当初、7時22分発の津山行きまで三浦駅で待つ予定を組んでいましたが、これでは三浦駅で相当時間待つことになり、また美作滝尾駅が未訪問になってしまいます(尚、知和駅と美作河井駅は2016年に訪問しています)。そのため、どうしようか計画時に考えていましたが、地図を見ると三浦駅と美作滝尾駅が結構近い事に気づきました。距離は迂回しても2.5kmほどだったので、徒歩移動して7時26分発の津山行きを出迎える事にしました。と言うことで、撮影を終えた6時35分頃に三浦駅を出発しました。因美線に並行する県道6号線やその旧道をひたすら南下し、途中で蛇行する加茂川に対して直進する因美線や県道6号線とは違い、加茂川沿いを忠実に辿る旧道を歩くと滝尾の集落に入りました。そして35分ほど歩くと7時10分頃に美作滝尾駅に到着しました。乗車列車に対して15分ほど先着できました。
 
 

 
美作滝尾駅は1面1線の無人駅で、西側に開業時以来と思われる古い駅舎が鎮座しています。この駅では1995年公開の映画「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のロケが行われたという事で、記念碑が設置されていました。渥美清さんは亡くなる少し前に美作滝尾駅を訪れていたのですね。また、撮影を終えて列車を待っていると次々と列車に乗車する人が駅に現れ、その数は7~8人になりました。
 
 

 
美作滝尾駅では予定通り7時26分発の普通・津山行きに乗車しました。おなじみのキハ120形単行で、私は最後に乗車しましたが、ほぼ満席だったので私は最後部に行こうとするも、そこにも若い女性が陣取っていたので私は後部ドア部分に陣取りました。三浦駅以北からの乗客も多かったのですが、この列車は智頭始発で、しかも鳥取駅5時17分発の智頭行きを受けているので、鳥取方面から長距離移動していた人も多かったかもしれません。鳥取も津山も求心力がある都市なので、都市間輸送にもう少し力を入れてくれれば…と思っていました。
道中はドア越しに車窓風景を眺めて過ごしました。次の高野駅でも数人の乗車があり、空席に座ったり立席を選択したりしていました。その次の東津山駅は津山の副都心的な駅であり、10人ほどが下車した一方、乗車客はほとんどいませんでした。最後は東津山駅から姫新線を走行して、定刻の7時44分に列車は津山駅に到着しました。
 
 

 
津山駅到着後、次は7時55分発の津山線下り快速『ことぶき』に乗り継ぐのですが、まだ『青春18きっぷ』のスタンプが押されていないため、一旦改札口に行って3回目の押印を受けました。その後は4番のりばへと移動し、既に入線していた快速『ことぶき』に乗車しました。車両はキハ47形2連で、キハ120形と比較すると大きく立派に見えました。私は後部車両の空いているボックスシート進行方向窓側席に座りました。発車までにどんどん乗客が増え、発車間際には大半の席が埋まり、私のボックスも通路側に親子が着席しました。
 
 

 
快速『ことぶき』は定刻に津山駅を発車しました。私は車窓風景を眺めていました。津山口駅と佐良山駅を通過し、亀のデザインをした駅舎が特徴的な亀甲駅に停車。ここでも乗車があり、ほぼ全席が埋まりました。その後は小原駅と誕生寺駅を通過し、私は8時23分に到着した弓削駅(ゆげえき)で下車しました。ワンマン列車だったので、下車時は運転士に『青春18きっぷ』を提示しました。
 
 

 
弓削駅は2面2線で、東側に古くて立派な木造駅舎が鎮座しています。簡易委託駅で、駅事務室部分には岡山県立誕生寺支援学校のアンテナショップ「野の花ショップ夢元」(夢元の読みは『ゆげ』)がありますが、アンテナショップは火曜と木曜の昼間しか営業していません。駅前は久米南町の中心部で、住宅地が広がっていました。
 
 

 
津山線未訪問駅の南限だった弓削駅を降り鉄できたので、これ以上岡山方面へは行かずに津山方面へと戻ります。駅前散策後に駅舎内の待合室で休憩して、弓削駅から乗車したのは9時26分発の上り普通・津山行きで、キハ47形2連でした。部活の遠征に出かける高校生が多く、車内は満席でした。私は後部車両のドア脇で立席となりました。道中は車窓風景を眺めて過ごし、前年に訪問した誕生寺駅、小原駅、亀甲駅、佐良山駅はパスして、終点1駅前の津山口駅で下車しました(9:49着)。
 
 

 
津山口駅は今でこそ単式ホーム1面1線で、実質的に待合室である簡素な駅舎しかありませんが、かつては津山線の前身であった中国鉄道本線の津山駅だった関係で構内は広く、ホーム跡が確認できました。駅前は古くからの住宅街ですが人通りは少なく、1日平均乗車人員も2019年は僅か15人でした…。
 
 

 
津山口駅の訪問をもちまして津山線の全駅を制覇できました。次は姫新線を降り鉄していきますが、まずは津山駅まで戻るとします。徒歩やバスの選択肢もありましたが、選択したのは10時38分発の普通・津山行きでした。キハ40形の単行で、国鉄色ふう塗色の『みまさかノスタルジー』(キハ40 2134)でしたが先行列車より乗車率が低く(大半の席は埋まっていましたが)、私は偶然空いていたボックスシートを独占できました。道中は扇形機関車庫がある車両基地・岡山気動車区津山派出を眺めましたが、この日は時間の都合で津山扇形機関車庫へ行けませんでした。そして4分の乗車で列車は終点の津山駅に到着しました。
 
 

 
津山駅では『青春18きっぷ』を提示して駅の外に出ましたが、観光客の姿も見られ、早朝と比べると賑わいが感じられました。駅前広場も拡張されて新しくなり、東端にはレトロな外観をした観光案内所と「にぎわい交流館」があります。また、駅前広場には津山市出身の稲葉浩志さんがボーカルを務める「B'z」の案内看板があります。
 
 

 

 
また、津山駅はバリアフリー工事中で、2023年春に完成予定です。

この後は姫新線の乗り鉄・降り鉄をしていきます。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません    
 
 
(参考:Wikipedia)