松山駅【愛媛県】(予讃線。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛媛県中央部、県庁所在地である松山市の中心市街地西側に位置する予讃線の主要駅かつ愛媛県の代表駅ですが、市街地中心部からは若干離れており、中心部にある伊予鉄道の松山市駅より1日平均乗車人員が少ない駅であり、現在は高架化事業中で将来は高架化される予定の、
松山駅 (まつやまえき。Matsuyama Station) です。
 
尚、写真は2013年以前のもので古いです。現在は高架化事業中で駅が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
  
駅名  
松山駅 (高松方面…Y 55、宇和島方面…U 00)  
 
所在地  
愛媛県松山市    
 
乗車可能路線  
JR四国:予讃線 (高松方面宇和島方面)    
 
隣の駅  
高松方………三津浜駅  
宇和島方……市坪駅  
 
乗換可能駅  
伊予鉄道:大手町線 (軌道線)……JR松山駅前停留場まで徒歩5分  
  
訪問・撮影時  
2007年2月、2010年9月、2013年10月  
 
 

現状の松山駅は地平駅で、東側のみに駅舎があります。
西側からは駅のすぐ北にある踏切または約500m南のアンダーパスを通って東側へ回る必要があります。
駅ビルは戦後の1953年(昭和28年)に改築された鉄筋コンクリート造2階建てで、2000年にレトロ調にリニューアルされた際に中央の三角屋根が設置されました。
出入口に段差がなく、跨線橋にエレベーターが併設されているため、松山駅はバリアフリーに対応しています。
駅ビル前にはロータリーを有する駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
写真は南西を望む。
 
 

 

駅前です。上写真は三角屋根前より東を撮影、下写真は駅前広場北側より南東を撮影。
駅前広場東側を南北方向に通る県道19号線の中央部に伊予鉄道松山市内線のJR松山駅前電停があります(下写真左前方)。松山駅とJR松山駅前電停の間は地下道で結ばれています。
駅前はビルが多く、市街地が広がっていますが、商店はあまり多くありません。
松山市の商業の中心地は松山駅の約1.5km南東にある松山市駅前から約2km東の大街道にかけての一帯で、松山駅から離れています。そのため、都市圏輸送における松山駅の求心力が低く、乗降人員が低迷しています。松山城は中心市街地北側の山上にそびえ立っています。
しかしながら松山駅前に何もないわけではなく、松山駅前電停の東側、県道19号線沿いには複合商業施設「キスケBOX」があります。
 
一方、駅西側は出入口がないことから開発が遅れ、戸建て中心の住宅地が広がっており、畑も残っている有様です。
しかし、高架化に伴い、駅構内にあった車両基地・松山運転所跡地とともに再開発されるはずで、高架化の暁には西口も開設され、駅西側の風景が大きく変化するかもしれません。
 
 

人が多くて分かりづらいですが、駅ビル1階にある改札口です。西方向を望む。
松山駅には自動改札機が未導入で、改札ラッチが残っています。駅員による改札・集札が行われます。一部は幅広通路になっていて、点字ブロックが設置された通路もあります。『ICOCA』などのICカードも使えません。
また、左側が入場専用通路、右側が出場専用通路と明確に分離されていて、左端には窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機と『みどりの窓口』があり、右手前には土産物店(セブンイレブン)と待合室(少し離れています)があります。改札内に売店は無いと記憶しています。
トイレは改札内(1番ホーム)と改札外(待合室近く)にありますが、車いす用トイレは改札内にしかありません。
そして改札の先は単式ホームの1番のりばで、段差なく移動できます。
1番のりばに出て左側には島式ホームの2・3番のりば行きの跨線橋があり、エレベーターが併設されています。
 
 

1番のりばに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。電照式の吊下式駅名標もあります。
JR四国の標準仕様で、下部にはJR四国のコーポレートカラーである水色が引かれています。
駅ナンバリングも併記されています (高松方面…Y 55、宇和島方面…U 00)。
当駅は予讃線の中間駅ですが、当駅が駅ナンバリングの境界駅になっています。
左側には地元・愛媛県のプロサッカークラブ「愛媛FC」のロゴマークが貼られています。長らくJ2でしたが、2022年はJ3に降格してしまいました…。
 
 

 

松山駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
 
右の単式ホーム(東)が1番のりば、左(西)の島式ホームが右から2番のりば、3番のりばの順です。2010年当時、3番のりばの左には松山運転所が併設されており、側線が多数ありました。
全のりばにおいて下り宇和島方面、上り高松方面の、双方の列車が発着します。特急は主に1番のりば(下りの一部は2番のりば)、普通列車は主に2・3番のりばを使用します。1番のりばは有効長が12両分と長いため、乗換の利便性を図る目的もあり高松方(奥)に高松方面の特急列車が、宇和島方(手前)に宇和島方面の特急列車が縦列停車する形を取っています。この結果、特急同士の乗換が上下移動を伴わず楽で、松山駅を入出場する際も楽に移動できます。
 
ホーム有効長は1番のりばが12両分、2・3番のりば8両分です。ホーム幅は主要駅の割にはあまり広くなく、1番のりばの高松方の端はかなり狭くなっています。
上屋は1番のりばが全12両分、2・3番のりばが高松方の6両分に設置されています。現状は定期列車ですと乗降時に雨に濡れることがありません(異常気象時を除く)。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
1番のりば中ほどに面して駅舎・改札口があり、改札口からやや宇和島寄り(手前側)には両ホームを結ぶ跨線橋があります(EV併設)。
 
写真は2枚とも1番のりばより高松方を望む。
 
 

また、2010年当時は1番のりば宇和島方の反対側に貨物ホーム(貨物駅)がありました。後方は駅舎です。
2線あり、左側の線路が貨物ホームに面しています。また、奥には斜め方向に荷役線が3線ありました。いずれも宇和島方から出入りする形で、高松方との行き来は駅南側の引上線でのスイッチバックを伴いました。
この貨物設備も高架化事業に伴い、南伊予駅付近へと移転しました。

写真は宇和島方を望む。
 
 

1番のりばより高松方を望む。多度津駅まで単線区間が続きます。
左のキハ185系気動車は普通列車仕様で、奥に延びる引上線を使用して入換作業を行っています。
この先、すぐに左へカーブして畑も残る住宅地の中を北西へ走り、さらに左へカーブすると左右から丘陵地が迫り、右から伊予鉄道高浜線が接近して、丘陵地の間の谷を伊予鉄と少し離れた状態で西へ並走します。その後は右へカーブして伊予鉄の西衣山駅の先で伊予鉄をオーバークロスしますが、これは伊予鉄道高浜線よりJR(国鉄)予讃線の方が後に開通した証拠でもあります。その後は林と団地が混在した丘陵地の中を北北西へ走り、やがて平地に出て右へカーブし、住宅地の中を北上すると三津浜駅へと至ります。駅名からして三津浜港が近いように思えますが、三津浜港までは約2kmと、徒歩では遠いです(最寄駅は伊予鉄の三津駅で、三津浜港まで半分の約1km)。
 
 

 

上写真は1番のりばより、下写真は2番のりばより、いずれも宇和島方を望む。
電化区間は伊予市駅までです。
左手には貨物駅の設備が見られ、右手には松山車両所が見えますが、いずれも南伊予駅付近に移転しています。
この先、住宅街の中を南下し、やがて築堤に上がると伊予鉄道郡中線をオーバークロスします。その後は右へカーブしながら地平に戻り、引き続き住宅街の中を南下して松山環状線をアンダーパスするといきなり複線区間になりますが、これは市坪駅構内扱いです。その後は左へカーブして、国道56号をアンダーパスすると高架区間になって、石手川を渡ります。その後は右手に松山中央公園を見ながら築堤高架で南下し、坊っちゃんスタジアムの東隣にある市坪駅へと至ります。市坪駅には松山市出身の俳人である正岡子規の幼名「升(のぼる)」に因む「野球(の・ボール)駅」という愛称が付けられています(Wikipediaの本文を引用)。
 
 
あとがき  
私が松山駅で下車(乗車)したのは2001年、2003年、2004年、2006年、2007年、2010年、2013年の計7度です。予讃線をはじめ松山地区各線の乗りつぶし、車窓風景撮影などのために利用しました。県を代表する駅にしては2面3線と小規模ですが、車両基地が併設されているため構内は広かったです(車両基地は2020年に南伊予駅前へ移転)。駅舎は1953年に改築されたもので古いですが、高架化により解体されるのでしょうか? 駅前は一応、市街地の風景が広がっていますが、繁華街は存在せず、松山市駅前と比較すると賑わいは少ない印象でした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗って岡山駅まで行き、予讃線特急『しおかぜ』に乗り換えて終点下車です。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り、上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません) 
 
食料・飲料について、200m圏内にコンビニは駅構内改札外にしかありません(約300m南にファミマがあります)。松山駅では駅弁も販売しています。一方、飲食店も松山駅の立地ゆえに数が多くなく、チェーン店は駅前の「キスケBOX」内にある「マクドナルド」「かめや(うどん)」「らーめんおが多」くらいでしょうか。駅ビル内にも複数の飲食店があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。 
  
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、
予讃線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は松山駅でも途中下車してみて下さい!
そして松山観光など松山へお出かけの際はぜひ予讃線をご利用になり、松山駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR四国のHP、Google地図、Wikipedia)