神戸駅【群馬県】(わたらせ渓谷鐡道わたらせ渓谷線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
群馬県東部、みどり市北寄り山間部の渡良瀬川沿いに位置するわたらせ渓谷鐡道(わ鐵)わたらせ渓谷線の駅で、旧・東村(あずまむら)の玄関口かつ草木ダムへの最寄駅、そして駅構内には東武の特急車両1720系(DRC)の車体を利用した「列車のレストラン 清流」がある難読駅、
神戸駅 (ごうどえき。GODO Station) です。
 
尚、駅の読みは「ごうど」で、「こうべ」ではありません。
  
 
駅名  
神戸駅 (WK 12)
 
所在地  
群馬県みどり市 (旧・勢多郡東村)  
 
乗車可能路線  
わたらせ渓谷鐡道:わたらせ渓谷線    
 
隣の駅  
桐生方……小中駅  
間藤方……沢入駅      
 
訪問・撮影時  
2011年8月  
 
 

  

神戸駅は地平駅で、北側に駅舎・改札口があります。
南側に駅舎・改札口・出入口はなく、南側から駅へアクセスするには約250m東の踏切または約350m東の陸橋を渡って北側へ回る必要があります。
おそらく1912年9月(大正元年)の開業当初からの木造平屋建て駅舎が使用され続けていると思われます。
出入口に段差はなく、下り線ホームまでも段差なしで行けます。駅舎は上り線ホームおよび「列車のレストラン清流」とを結ぶルートは跨線橋および桐生方にある構内踏切ですが、跨線橋は階段のみです。一方、構内踏切はアプローチがスロープになっているので神戸駅はバリアフリー対応です。但し、構内踏切は警報機があるものの遮断機がない第3種踏切なので、横断の際は注意が必要です。
出入口前には郵便ポスト、善意の傘置場、そした旧・東村のイニシャルと思われる「A」の形をしたモニュメントが設置されています。
駅舎左側にはトイレがあり、多機能トイレ(オストメイト設備の有無は不明)が併設されています。
また、駅舎手前には駅前広場が整備されていて、駅前広場には路線バスの停車・転回スペースがあるほか、大型観光バス用が数台分、乗用車用も10数台分の駐車枠がありまするが、毎年4月の「神戸駅花桃まつり」の際は駐車場がイベントスペースとなり、一般車の駅前乗り入れはできなくなるそうです(Wikipediaの本文を引用)。
上写真は南西を、下写真は南を望む。
 
 

 

駅前です。上写真は北を、下写真は東を望む。
駅前には民宿と数軒の民家があるのみです。しかし、上写真奥、下写真左に見える崖の上には旧・東村の中心市街地が広がっています(約500m北西)。中心部へは上写真左外、民宿左側にある階段を登れば到達できます。車の場合は上写真右、下写真奥に延びる道路を迂回する事になります。
 
一方、駅南側はすぐ近くを渡良瀬川が流れています。駅と渡良瀬川の間には神戸駅前公園があり、桃の木が植樹されていて、春になるときれいな桃の花が咲き誇ります。
 
 

駅舎内です。出入口より南を望む。
神戸駅は無人駅ですが、団体客が利用時は駅員が配置されます(但し、一般客の改札は行いません)。「列車のレストラン 清流」の営業時間内は改札口右手前にある自動券売機が利用できます(自動券売機が利用できない場合は乗車時に整理券をお取り下さい。また、降車時は車内精算になります)。尚、わたらせ渓谷鐡道線は『Suica』『PASMO』などのICカードは利用できませんのでご注意下さい。
右側には2011年時点で農産物直売所「神戸・山の幸ステーションやまもも」がありましたが、現在はどうでしょうか?
左側は待合室になっています。
そして両側の柵がラッチ代わりになっている改札口を通ると下り線ホームに到達します。ホームに出て左へ曲がると跨線橋の階段があり、上り線ホームおよび「列車のレストラン 清流」に通じています。
トイレ・車いす対応トイレは駅舎外にあります。
尚、駅構内および駅前に普通の売店やコンビニはありません。最寄りのコンビニ(商店)は約750m北西の「ヤマザキショップ」です。
 
 

見づらいですが、下り線ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
国鉄のタイプを踏襲したデザインですが、書体は定型のゴシック体です。地色はベージュになっています。
駅ナンバリングは「WK 12」ですが、写真は導入前の2011年撮影です。今は駅番号が併記されていると思われます。
手前には新宮様御誕生記念植樹の碑がありますが、どちらの宮様なのかを確認するのを忘れました…。
 
 

神戸駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、西南西~東北東方向にホームが延びています。ホームは緩やかにカーブを描いています。
番線は設定されていません。左(北)が下り間藤方面ホーム、右(南)が上り桐生方面ホームです。
上り線ホームは元々島式ホームだったようで、上り線のりばの反対側(右側)にはおそらく線路跡を利用して「列車のレストラン 清流」が設置されています。
ホーム有効長は5両分ですが、間藤方(奥)の2両分はほとんど使用されていない感じです。ホーム幅は全体的に狭いです。上り線ホームは島式ホームとしては幅がそこそこ広いですが、現在はホームの大半が木々に覆われており、実質有効幅は狭くなっています。
上屋は全く設置されていません。下り線ホームは駅舎で雨を避けれますが、上り線ホームは雨をよける場所がないため、傘が必要です。
各ホームには飲料自動販売機があります。上り線ホームには「清流」の出入口前にベンチもあります(下り線ホームは駅舎内のベンチを利用可能です)。
両ホームの間藤寄り(奥)には跨線橋(階段のみ。屋根なし)があり、桐生方の端(後方)には構内踏切があります(スロープで連絡していてバリアフリー対応です)。
そして下り線ホームに面して駅舎があります。
下り線ホームより間藤方を望む。
 
 

 

跨線橋より桐生方を望む。
右が駅舎に面した下り線ホーム、左が「列車のレストラン清流」に面した上り線ホームです。
東武1720系(DRC)が確認できます。
両ホームの桐生方の端(奥)には構内踏切があります。
 
 

こちらは「列車のレストラン清流」です。下り線ホームに停車中の列車内より撮影。
東武の特急車両1720系(DRC)2両の車体を利用した列車レストランで、車内はほぼ現役当時のままです。向かい合わせにした座席の中央にテーブルが置かれています。
定食やカレー、麺類を取り扱っており、弁当も販売しています。
 
 

下り線ホームより桐生方を望む。両ホーム端に構内踏切があります。左には東武1720系が見えます。
この先、左手に渡良瀬川を見て、断崖区間をカーブしながら西へ走ります。短いトンネルもあります。そして左手の渡良瀬川対岸が開けてくると、しばらくして小中駅へと至ります。
 
 

  

上写真は下り線ホームより、下写真は跨線橋より、いずれも間藤方を望む。
この先、右手に渡良瀬川を見て山林や農村風景の中を東へ進みますが、やがて左へカーブすると延長5,242mの草木トンネルへと入ります。以前は渡良瀬川沿いに走っていましたが、草木ダム建設に伴い線路が付け替えられました。旧線跡はダム湖(草木湖)の底に沈んでいます。草木トンネルに入ると草木ダムの西側を迂回する形で北へ走りますが、高度を稼ぐために連続上り勾配になっています。そして大きく右へカーブして草木トンネルを出ると渡良瀬川を渡りますが、右手には草木湖が見えます。その後はトンネルに入って左へカーブし、トンネルを出て左手に渡良瀬川を見て北方向へ走ると神戸駅と同じく難読駅名である沢入駅(そうりえき)へと至ります。
 
 
あとがき  
私がわたらせ渓谷鐡道の神戸駅で下車(乗車)したのは2011年の1度きりです。わたらせ渓谷線を乗り鉄した際、当駅で長時間停車したため駅の外に出てみました。古い木造駅舎を有している駅で、構内には東武1720系を利用したレストランがあります。駅前は山間部の風景ですが、北側の丘の上は旧・東村の中心部である神戸地区の町並みが広がっています。 
東京からですと浅草駅または北千住駅から東武伊勢崎線系統の特急『りょうもう』の赤城行きに乗車して終点1駅手前の相老駅まで行き、わたらせ渓谷鐡道線の下り間藤方面行き列車(大間々行きを除く)に乗り換えて当駅下車です。東武線内は急行以下の乗り継ぎでも移動可能です。あるいは東京駅or上野駅から東北新幹線or宇都宮線で小山駅まで行き、両毛線に乗り換えて桐生駅で下車、さらにわたらせ渓谷線に乗り換えて当駅下車です。桐生駅までは上越新幹線or高崎線で高崎駅まで行き、両毛線列車に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、両毛線経由の場合は以降は上記と同じルートで到達できます。東武経由の場合は東京駅から上野東京ライン経由常磐線列車に乗車すれば北千住駅まで行けます。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前や周辺にコンビニ、気軽に入れる商店はありません。飲食店は駅構内にある「列車のレストラン清流」(営業時間11:00~16:00。12月~3月は月曜定休。月曜が祝日・休日の場合は翌日が店休日)があります。また、約750m北西の旧・東村中心部には「ヤマザキショップ」がありますが、近くないです。少なくとも飲料や菓子は事前に用意しておいて下さい。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、わたらせ渓谷鐡道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は神戸駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:わたらせ渓谷鐡道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)