医療センター駅【兵庫県】(ポートライナー。2019年、2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市中央区南部、ポートアイランド2期地区(南側)の中央部に位置するポートライナーの駅で、駅周辺には神戸市立医療センター中央市民病院をはじめ多くの医療関連施設が立地していて、ポートライナー各駅における乗車人員が三宮駅、みなとじま駅に次いで3番目に多い、
医療センター駅 (いりょうせんたーえき。Iryo Center Station) です。
 
尚、『市民病院前。Shimin Byoin Mae』の副駅名が付与されています。
 
 
駅名  
医療センター駅 【副駅名:市民病院前】 (P 07) 
 
所在地  
兵庫県神戸市中央区   
 
乗車可能路線  
神戸新交通:ポートアイランド線 (本線)   
  
隣の駅  
三宮方…………市民広場駅  
神戸空港方……計算科学センター駅  
  
訪問・撮影時  
2019年4月、2021年6月ほか
 
 

 

医療センター駅は高架駅で、ポートアイランド南部を南北方向に延びる支線道路(側道)の北行車線上に駅が設置されています。
3階にホームがあり、直下の2階北側に駅舎・改札口があります。
デッキを介して東西に出入口があります。地平からは階段またはエレベーターでペデストリアンデッキおよび駅舎へアクセスする事になりますが、エレベーターは東側のペデストリアンデッキにしかありませんので、車いすで西側から駅をご利用の場合は東側(側道の中央分離帯)へお回り下さい(時間帯により、ペデストリアンデッキで接続している各医療機関のエレベーターを利用可能です)。
また、ペデストリアンデッキは東西および南北方向に延びていて、駅前の各医療機関に接続しており、自由通路を兼ねていますが、駅に用のない人は地平の幹線道路の歩道を通ってもロスが信号待ちくらいで少ないです。
駅前広場は駅南側の中央分離帯部分が相当しますが、自動車は進入できません。駅西側の幹線道路沿いおよび駅南側の側道沿いにバス停留所が設けられています。
 
写真は南東側より駅を撮影。北西を望む。
ポートライナー高架橋の東側に南北方向のペデストリアンデッキが並行していて、駅南側で東西方向の幹線道路を跨ぎます。そして駅北寄りで南北方向デッキが東西方向デッキと交差しています。南北方向デッキは1駅北の市民広場駅まで延びています。
 
 

こちらは駅前東側から市民広場駅まで延びるペデストリアンデッキです。北を望む。左手に改札口があります。
ペデストリアンデッキには動く歩道(ムービングウォーク)が併設されています。医療センター駅の開業前は市民広場駅からここまでの約800mの間に動く歩道が何本も連なっていましたが、医療センター駅の開業後は動く歩道を通る人が減少したため、少し北にある神戸市立医療センター中央市民病院前までの双方向2本ずつを残して、以北の動く歩道は撤去されました。現在もペデストリアンデッキ自体は残っているため、市民広場駅まで徒歩10分少々で移動可能です。
 
 

駅東側です。ペデストリアンデッキより東を望む。
後方を左右方向にポートライナーの高架橋が延びており、左側に医療センター駅があります。
駅前には医療機関が集積しています。
左側のビルは「神戸キメックセンタービル」で、コンビニ「デイリーヤマザキ」や麻酔資料館なども入居しています。
右側の建物は理化学研究所(理研)の研究施設です。ちなみにスーパーコンピューター(スパコン)の「富岳」は1駅南の計算科学センター駅前にあります。
その他にも駅周辺には神戸バイオメディカル創造センター、神戸大学附属がん医療研究センター、国際医療開発センター(IMDA)、あんしん病院などがあります。
そして駅から離れると開発途上の区域に入り、いまだに空地が多いです。物流施設が点在するほか、「イズミヤ」の跡地には「東京インテリア家具」が進出しています。「東京インテリア家具」の北側には「IKEA」があり、さらに北側には循環系統の南公園駅があります。
未開発地帯の東側は港湾地区で、埠頭にはコンテナターミナルなど貿易関係の施設が立地しています。
 
 

こちらは南西側より駅を撮影。北東を望む。
駅舎のデザイン的にはこちらが正面口でしょうか? 駅舎側壁とホーム部分の屋根が一体になっています。
西側には南へ延びるペデストリアンデッキはなく、西隣の神戸市立医療センター中央市民病院南館および先端医療センター(IBRI)に延びるデッキと北側にある神戸市立医療センター中央市民病院本館に延びるデッキがあります。
手前には階段出入口があります。エレベーターは前述の通り東側(側道の中央分離帯)へお回り下さい。
 
 

駅前です。西を望む。右手に医療センター駅があります。
駅西側も医療機関が多いですが、東側ほど多くはありません。
右側には神戸市立医療センター中央市民病院南館および先端医療センターがあり、その右(北)には神戸アイセンター病院と神戸市立医療センター中央市民病院の本館があります。南館の前方には理研の研究施設があります。
左側のビルは神戸国際ビジネスセンターです。
駅を少し離れるといわゆる工業団地が広がっています。東側と比較して空地は少ないです。
ポートアイランド(略称:ポーアイ)の西側には埠頭がなく、大型トレーラーの往来も東側と比較して少ないです。
 
 

こちらは駅名の由来となった神戸市立医療センター中央市民病院の本館です。走行中の電車より西を向いて撮影。
本館は駅の少し北西側にあり、駅からは東西のペデストリアンデッキおよび東側の動く歩道を通るルート、または改札口前の南館から入って院内を通るルートでアクセスする事になります。駅から本館まで5分以内で到達可能です。
兵庫県内最大級の総合病院で、2011年7月に現・みなとじま駅前から現在地に移転しました。それに伴い、それまで先端医療センター前駅だった当駅は現在の医療センター駅へと改称され、市民病院前駅は市民病院がなくなったため、みなとじま駅へと改称されました。尚、旧神戸市立医療センター中央市民病院の跡地には神戸マリナーズ厚生会ポートアイランド病院が入居しています。
 
 

2階にある改札口です。南を望む。医療センター駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
左が東側出入口(神戸キメックセンタービル方面、神戸市立医療センター中央市民病院本館方面の動く歩道もこちら)、右が西側出入口(神戸市立医療センター中央市民病院南館方面)です。
医療センター駅は通勤客は外来患者が多い平日は駅員が配置されていますが(無人の時間帯があると思われます)、土休日は無人と思われます(駅員が配置される時間帯があるかもしれませんが)。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機5通路あり、中央が幅広通路です。右端には窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
また、改札内にはトイレ・多機能トイレ「こうべ・だれでもトイレ」(いずれも男女別)と飲料自動販売機とコインロッカーが設置されています。飲料自動販売機は改札外(後方)にもあり、左後方には銀行ATMがあります。
そして3階にあるホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。
尚、医療センター駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは東側の神戸キメックセンター1階にある「デイリーヤマザキ」で、近いです。
 
 

時刻表と一体になった建植式駅名標です(下り1番線側)。電照式かどうかは不明です。
ポートライナーの標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (P 07)。
駅ナンバリングの「P」はポートライナーを意味していると思われます。
副駅名『市民病院前』も併記されています。
また、下部の矢印は下り神戸空港方面が青色、反対側の上り三宮方面が緑色です。
尚、当駅は2006年に「先端医療センター前駅」として開業しましたが、2011年に神戸市立医療センター中央市民病院が当駅前に移転したため「医療センター駅」へと改称されました。神戸空港方の隣駅(左側)は2021年6月に「計算科学センター駅」へと改称され、即座に駅名標に反映されていました。
 
 

医療センター駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
ホームと線路全体が屋根に覆われています。
写真は上り2番線より三宮方を望む。
 
 

写真は1番線ホームより神戸空港方を望む。
左(東)が1番線で下り神戸空港方面、右(西)が2番線で上り三宮方面です。当駅からループ線(支線)の南公園駅、中埠頭駅、北埠頭駅への直通列車は設定されていないため、これら3駅へは三宮方面の1駅先にある市民広場駅にて乗換となります。
ホーム有効長は6両分です。ポートライナーの6両編成は1981年の開業当初より変わっていません。将来的には8両編成化の構想もあり、もし実施に向かうとホームが延伸される事になります。
フルスクリーンタイプのホームドアが設置されていますが、天井側は開いているので、ホームは完全な密室ではありません。また、ホーム幅は普通ですが、階段部分などは狭いです。
上屋はホーム全体と線路全体を覆っていて、雨が上の隙間から降り込まないように配慮されています。
ホームにはベンチが設置されています。神戸空港方の端(奥)にはエレベーターがあります。
 
 

2番線より三宮方を望む。
もしホームが8両対応に延伸されるとなると、こちら側は延伸可能になっていると思われます。
右前方には神戸ポートピアホテルを望めます。
この先、左手に神戸市立医療センター中央市民病院を、右手に神戸大学附属がん医療研究センターなどを見て高架区間で北北西へ走ります。そして右手に南公園や公園越しに「IKEA」が見えてきて、左前方に神戸国際展示場やワールド記念ホールを見て走ると左から北埠頭経由の支線の高架橋が下り線に合流し、市民広場駅へと至ります。南公園駅、中埠頭駅、北埠頭駅へは北埠頭方面の循環系統に乗換です。
 
 

1番線より神戸空港方を望む。
もしホームが8両対応に延伸されるとなると、こちら側もホーム端にあるエレベーターの両側から延伸可能な構造になっていると思われます。
また、左前方の特徴的な建物は理化学研究所の融合連携イノベーション推進棟(RIKEN IIB)です。
この先、左手に理研の研究施設を、右手に神戸国際ビジネスセンターや工場を見て高架区間で南南東へ走り、やがて左手に空地とトーカロ本社が見えてくると大きく左へカーブして進路を東北東に変えます。そして右手に「富岳」がある理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)や神戸大学統合研究拠点の建屋を、左手に空地を見て走ると計算科学センター駅へと至ります。神戸どうぶつ王国への最寄駅です。この駅は「ポートアイランド南駅」→「京コンピュータ前駅」→「計算科学センター駅」と、目まぐるしく駅名が変化しています。
 
 
あとがき  
私が医療センター駅で下車(乗車)したのは2019年1回と2021年に数回あります。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。そして2021年は神戸市立医療センター中央市民病院に通院のため何度か利用しています。6月には隣駅の京コンピュータ前駅が計算科学センター駅に改称されたため、駅名標を撮影しました。駅は1面2線の高架駅で、2006年に延伸された区間にある駅なので構造が新しいですが、通院客や医療機関関係者の利用が多く、手狭な印象です。駅の北西側に神戸市立医療センター中央市民病院があり、その他にも多数の医療機関が駅前に立地しています。駅から離れる西側は工場地帯ですが、東側は空き地が多数残っています。ちなみに駅周辺に民家はありません。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて三宮駅で下車します。そしてポートライナーの神戸空港行きまたは計算科学センター行きに乗り換えて当駅下車です(中埠頭行きまたは北埠頭行きには乗らないで下さい)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですとJR神戸線、阪神電車、阪急電車で三ノ宮駅、神戸三宮駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。ポートライナーへの乗換はJRが一番楽で、阪急からですと遠いです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅東側にコンビニ「デイリーヤマザキ」があります。神戸市立医療センター中央市民病院内にも「ファミリーマート」がありますが、コロナ禍で誰でも病院に入れなくなっているため、「デイリーヤマザキ」をご利用下さい。飲食店はチェーン店が神戸市立医療センター中央市民病院内の「タリーズコーヒー」くらいですが、やはりコロナ禍ゆえ病院に入りづらいです。中央市民病院へ向かうデッキ沿いにはうどん店があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。ポートライナーを乗り鉄される際は、ぜひ一度は医療センター駅でも途中下車されてみて下さい!
  
(参考:神戸新交通のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)