第1450回('21) 静岡県西部の東海道本線の駅を降り鉄 (1)    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2021年10月2日~10月3日、少し前の9月30日をもってお盆明けに兵庫県に発出された緊急事態宣言が解除された事から、それまで今回は自粛していた私は檻から放たれた動物のごとく1泊2日の乗り鉄旅行を敢行しました。行先は静岡県と愛知県で、静岡県は夏に訪問できなかった東海道本線の駅の降り鉄が目的で、愛知県は2019年に全駅制覇した名鉄の駅の中で、その後に変化があった駅への訪問が目的でした。新型コロナウイルスの感染状況が改善し、私自身も8月下旬から9月上旬にかけてワクチンを接種しましたが、今までと変わらずマスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底いたしました。
 
今回は初日前半の内容です。
いつものように早朝に自宅を出発し、新幹線でスタート地点である浜松駅へと移動しました。浜松駅を観察後、在来線で東(静岡方面)へと移動し、1駅ずつ下車していきました。きっぷは『休日乗り放題きっぷ』(2,720円)を利用しましたが、実際のところ普通乗車券(加古川からですと途中下車可能)と迷いました。
 
今回の日程 2021年10月2日  (土)   【前半】  
 
加古川520(JR神戸線)536西明石601(東海道山陽新幹線・のぞみ80号)712名古屋717(ひかり634号)745浜松837(東海道本線上り)841天竜川907(普通)910豊田町937(普通)940磐田1019(普通)1022御厨1106(普通)1109袋井1147(普通)1150愛野1153(徒歩)1203山麓1205(エコパ・スロープカー)1206山上1208(スロープカー)1209山麓1215(徒歩)1225愛野   
 
【後半へ続く】   
 
この日もいつもと同じく早朝4時に起床し、朝食を済ませてから自宅を出発して加古川駅へ。天気は良さそうで一安心です。加古川駅では『スマートEX』と紐付けしている『PASMO』で入場し、ホームへと上がりました。緊急事態宣言が解除されたからか、キャリーバッグを持った旅行客がちらほら見られました。5時20分発のJR神戸線上り普通・米原行きに乗車しました。223系4連+8連の12両編成で、私は後寄りの8両編成へ。半分程度の座席が埋まっていました。転換クロスシート窓側席に空きがあったのですが、西明石で下車するので私は補助席での着席を選択しました。10月になり夜明けが遅くなったためまだ暗く、道中はスマホを操作していました。停車駅ごとに乗客が増えましたが、大久保発車時点でも満席にはなりませんでした。そして私は5時36分に到着した西明石駅で下車しました。
 
 

 
『スマートEX』できっぷを買ったため、西明石駅では乗換改札で『PASMO』をタッチして新幹線改札内へと入りましたが、この日の6時01分当駅始発『のぞみ80号』東京行きは、いつもの上り12番のりばではなく下りホームの11番のりばから発車という事でした。まれに起こる事で、保線作業の都合で夜間留置の線路が11番のりばに変更され、そのまま11番のりばから発車します。西明石駅は東京方面に渡り線があり、折り返しに対応しています。『のぞみ80号』はJR東海所属のN700a系X16編成16連で、まだ落成後15年も経過していませんが、もう古豪の域に入っている編成です。今後、N700Sの増備に伴い遠くないうちに淘汰されていくものと思われます。始発駅、早朝、コロナ禍が重なって車内はいつも以上にガラガラで、私は最後部1号車自由席の窓側E席に腰掛けました。発車時点で1号車の乗客は3人しかいませんでした。
 
 

 
『のぞみ80号』は定刻に西明石駅を発車しました。ようやく明るくなってきて、私は車窓風景を眺めました。新神戸、新大阪、京都といった途中停車駅でも乗客がさほど増えず、京都発車時点でも窓側E席に空席が残っていました。緊急事態宣言明けであっても急には人出が増えないですね…。そして『のぞみ80号』は順調に関ヶ原を越え、名鉄電車が見られるようになると7時12分に名古屋駅に到着し、下車しました。
 
 

 
名古屋駅では手前の岐阜羽島駅で『のぞみ80号』を待避していた後続の『ひかり634号』東京行きに乗り継ぎました。何も考えずに列車を迎えましたが、側面を見ると「N700S」のロゴが! 車両は新型のN700SJ1編成16両編成でした! 私はこれまでN700Sを見た事はあったものの、乗るのは初めてで気分が高まりました。乗り込んだのは先ほどと同じ1号車自由席で、車内は空いていたため窓側E席を確保できました。座席はN700Aと比較して薄っぺらい印象でしたが、座ると大して変わりありませんでした。コンセントは肘掛に移動していて、全席で利用可能になったのは大きいです。また、座席をリクライニングさせると座面が沈み込んで、今までとは違った感触でした。扉上の表示器は液晶画面になっていました。但し、車内放送の音質がイマイチでしたが…。そして、新しくなるごとに側窓が小さくなっていましたが、N700SではN700Aとさほど変わらない印象でした。
 
 

 
道中は座席を観察しながら車窓風景を眺めていましたが、すぐに静岡県に入り、下車駅である浜松駅に到着しました。もう少し乗っていたかったのですが、名残を惜しみつつ下車しました。入れ替わりに結構な数の人が乗車しましたが、満席には程遠い状態でした。
 
 

 

 
下車後は新幹線ホームを観察してから改札を出て、南北の駅舎(駅ビル)と駅前を撮影しました。そして駅へと戻り、指定席券売機で『休日乗り放題きっぷ』を購入してから在来線改札口へと移動し、入場しました。その後は在来線ホームを観察しましたが、8時29分発の『ホームライナー静岡36号』(373系)を撮影できました。乗りたかったのですが、通過駅が多くて「降り鉄」に不向きな列車なので乗れませんでした…。
 
 

 
私が乗車したのは後続の8時37分発の普通・沼津行きで、211系2連+313系3連の5両編成でした。現在の静岡地区は朝夕がトイレなしの211系とトイレ付きの313系を併結した編成が多いですが、211系のみを併結した編成も見られます。座席はいずれもロングシートで、クロスシートに座りたければ乗車整理券を払って『ホームライナー』にご乗車下さい、といった感じですww 私は最後部車両(313系)に乗り込み、着席しましたが、他に乗客はおらず貸切状態でした。しかし、発車間際に1人乗ってきました。
発車後は超高層ビル「アクトタワー」の横を走り、やがて郊外に出て到着した1駅先の天竜川駅で下車しました。いかにも郊外の駅といった感じで、橋上駅舎を構えていました。駅前広場がない南口側にはハウジングセンターがあります。尚、駅名とは裏腹に天竜川とは1km以上離れています。東海道本線では木曽川駅も同じく木曽川から離れています。
 
 

 

 
天竜川駅からは9時07分発の普通・掛川行きに乗車。313系3連の短編成でした。掛川止まりだからか3両でもガラガラで、私は最後部車両で着席しました。水分補給をしながら車窓風景を眺めていると、列車は天竜川を渡りました。その天竜川を渡り終えると列車は間もなく豊田町駅に到着し、私は下車しました。1991年に開業した新駅で、橋上駅舎を有しています。駅前は整然とした郊外の新興住宅地が広がっていました。
 
 

 

 
豊田町駅では9時37分発の普通・興津行きに乗りました。313系3連+211系3連の6両編成で、私は最後部車両(211系)へ。車内は空いていて、着席して車窓風景を眺めました。そして私は次駅の磐田駅で下車しました。橋上駅舎を有しています。駅前は市街地で、結構賑わっていました。磐田市といえばサッカーJリーグのジュビロ磐田が有名で、さらに今年の東京オリンピック・卓球の混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼選手と伊藤美誠選手の出身地としても脚光を浴びました。
 
 

 

 
磐田駅ではコンビニでパンを買ってから10時19分発の普通・興津行きに乗車しました。211系2連×2で、トイレなしの編成です。私が乗り込んだ最後部車両は大半の座席が埋まっていましたが、私は着席して道中は車窓風景を眺めました。そして私は隣駅の御厨駅(みくりやえき)で下車しました。御厨駅は2020年3月に開業したばかりの新駅で、設備全体が新しかったです。橋上駅舎で、北口駅前にはヤマハ発動機の本社と工場があり、ジュビロ磐田のホームスタジアムであるヤマハスタジアムの最寄駅です。但し、この日は試合がなかったようで駅も駅前も閑散としていました。南北の駅前を散策後は、在来線と新幹線の間に設置されている西口駅前のベンチで先ほど購入したパンを食べました。
 
 

 

 
食事後はホームに戻り、11時06分発の普通・興津行きに乗車。211系3連で、トイレなしの短編成でした。この211系はやがてトイレ付きの315系に置き換えられる運命にあります。3連で静岡まで直通する列車という事もあり乗車率が高く、最後部車両は満席でした。私はドア脇に陣取り、しばし車窓風景を楽しんで次駅の袋井駅で下車しました。袋井駅は橋上駅舎を有していて構内もそこそこ広いですが、上下線の外側にあるホームは普段使用されていないようでした。駅前は市街地ですが、先程の磐田駅前の方が栄えている印象でした。南口駅前は商店もなく駅裏といった感じでした。
 
 

 

 
袋井駅では11時47分発の普通・静岡行きに乗りました。313系3連+211系2連の5両編成で、両形式の併結列車の場合、神戸方(西側)に211系を連結するパターンが多いです。5両あるため乗客が分散していて、私が乗り込んだ最後部車両(211系)は半分程度の空席がありました。私は着席して水分補給をしつつ車窓風景を眺めました。そして1駅目の愛野駅で下車しました。愛野駅は7月に静岡地区を降り鉄した際にも下車しましたが、その時に時間の関係で行けなかったある所へ行くために今回は再訪問しました。
 
 

 
下車後は南口から駅を出て、南に延びる幹線道路の広い歩道を歩きました。10月に入りましたがまだまだ暑かったです…。しばらく歩くと、右前方に階段と動く歩道が見えてきて、その左側にポツンと1本のレールが見えました。
 
 

 
今回の目的は、愛野駅南側にあるエコパスタジアムへの通路の途中、斜面に設置されているスロープカーの乗車にありました。今まで乗ろう乗ろうと思って実現しませんでしたが、ようやく訪問が叶いました。私の到着時は山上方向からこちらへ搬器が動いているところでした。搬器が山麓駅に到着すると年配の女性2名が下車して、入れ替わりに私が乗車しました。他に客はいませんでした。スロープカーは法的に「鉄道」ではなくエレベーター扱いなので、基本的に操作は誰でもできます。場所によっては乗務員が操作するところもありますが、エコパの場合は無人で、乗客自身が操作します。ちなみにエコパのスロープカーは無料で乗車可能です。私がボタンを押すと扉が閉まり、山上へ向けて動き始めました。スロープカーはあくまでもバリアフリー対策の乗り物であるため、スピードは非常に遅く、併設されている動く歩道と同程度の遅さでした。私は風景を撮影し続けましたが、搬器には空調がなく非常に暑かったです。そして1分ほど登り続けると、搬器は山上駅に到着しました。
 
 

 
下車後は撮影をしてから再び乗車して山麓駅に戻りました。搬器を撮影後は動く歩道で山上駅まで行き、搬器がない状態の駅を撮影してから再び動く歩道で山麓側へと戻りました。この間、通行人がいたものの誰もスロープカーを利用していませんでした。通り慣れた健常者にとってはスロープカーより動く歩道や階段を通った方が早く移動できますから…。
 
 

 
その後はスロープカーを後にして愛野駅へと帰りました。午後も引き続き東海道本線の乗り鉄・降り鉄を楽しみました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線 (参考)  
エコパスタジアム:スロープカー……山麓~山上 (約70m)……踏破達成!
 
 
(参考:Wikipedia)