第1431回('21) 静岡県内にある東海道本線の駅を降り鉄 (1)  | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2021年7月16日~17日、会社カレンダーの都合で金曜日が休日になったため、金曜日・土曜日を利用して1泊2日の行程で静岡県・神奈川県へ。主に東海道本線(小田原~豊橋)を乗り鉄して、道中は降り鉄(途中下車)していきました。
乗車区間・曜日により、普通乗車券、ICカード、フリーきっぷを使い分けました。
 
今回は2日目序盤の内容です。
早朝に三島駅を出発して、東田子の浦駅を皮切りに概ね1駅ずつ順番に下車しながら東海道本線を西へと進みました。
この日はJR東海・静岡地区の在来線普通列車が乗り放題の『休日乗り放題きっぷ』(2,720円)を利用しました。 
 
今回の日程 2021年7月17日  (土)   【その1】  
 
三島532(東海道本線)550東田子の浦611(普通)614吉原643(普通)647富士729(普通)732富士川757(普通)800新蒲原825(普通)827蒲原855(普通)858由比917(普通)921興津  
 
【その2へ続く】  
 
この日も4時に起床し、朝食を済ませてから5時前にホテルをチェックアウトしました。既に外は明るかったです。そして三島駅へと向かい、前日に購入していた『休日乗り放題きっぷ』を自動改札機に通して入場しました。乗車列車の発車まで時間があったので、新幹線側の北口から一旦駅を出て、駅舎と駅前を撮影しました。この日は快晴で、ビルの合間からは富士山の山頂を望めました。
 
 

 
北口を散策後は改札内へと戻り、朝日が眩しい在来線ホームへ。5時32分発の東海道本線下り普通・浜松行きに乗車しました。この列車は三島駅始発です。車両は前から211系3連+313系3連の順で、私は最後部車両(313系)に乗り込みました。車内はガラガラで、私はロングシートに着席しました。尚、静岡地区の211系はトイレがないため、できる限りトイレ付きの313系を併結して対応していますが(編成内の通り抜けは可能)、中には211系同士を併結した列車や211系単独の列車もあり、場合によってはトイレなし列車で長距離移動を強いられる事もあります。211系の後継となる315系が導入されればトイレの問題は解消される見込みです。
 
 

 
列車は定刻に三島駅を発車し、1駅ずつ停車していきます。道中は車窓風景を眺めていました。1駅目の沼津駅では一定数の乗降が見られました。早朝に三島駅から沼津駅までの1区間を利用する人もいました。また、JR東日本のE231系が数編成留置されていました。東京方面へ直通する列車で使用されます。沼津駅から先、片浜駅と原駅では少しずつ乗客が増えました。ちなみに沼津駅、片浜駅、原駅は前日に下車したのでパスです。そして私は東田子の浦駅で下車しました。戦後の1949年に開業した東海道本線では新しい駅ですが、構造や設備は昔からの駅とあまり変わりありませんでした。駅舎も古かったですが、リニューアルして使用していました。駅前は住宅地です。海(駿河湾)が近く、行ってみたかったのですが、時間の関係で今回は断念しました。
 
 

 

 
東田子の浦駅では6時11分発の普通・浜松行きに乗車。211系2連+313系3連で、私は最後部車両(313系)に乗車。大半の席が埋まっていましたが着席しました。道中は車窓風景を眺めつつ水分補給をしましたが、息をつく暇もなく電車は次の吉原駅に到着し、私は下車しました。吉原駅は岳南電車との共同使用駅ですが、今回はJR駅に限定して駅を観察しました。島式ホーム1面2線の外側に副本線があり、上り副本線では貨物列車が待避していました。また、JR駅は橋上駅舎を有しており、南北に出入口があります。南北とも駅前は意外と閑散としていました。吉原地区の中心市街地は岳南電車の2駅先、吉原本町駅付近になります。
 
 

 

 
吉原駅からは6時43分発の普通・浜松行きに乗りました。トイレなしの211系2連+3連で、この電車で浜松まで乗り通すとなるとトイレが心配になってきますが、私は1区間しか乗りませんw 最後部車両はほぼ満席で、私はドア脇での立席を選択しました。道中は岳南電車の線路や製紙工場などを眺めて、次駅の富士駅で下車しました。2008年に身延線の旧線跡を探訪して以来13年ぶりの下車となりますが広い構内、古びた橋上駅舎などは以前と変わりありませんでした。一方、駅前は北口側が市街地になっていますが、20万都市の玄関口にしてはやや小規模です。富士市の中心市街地は富士駅前と前述の吉原本町駅付近に二分されています。
 
 

 

 
富士駅では身延線には手を出さずに、そのまま東海道本線の降り鉄を続けます。次に乗車したのは7時29分発の普通・浜松行きで、4連続で浜松行き電車への乗車となりますw 静岡地区は長距離運用の列車が多いですが、国鉄時代は東京発浜松行きや熱海発米原行きなどが存在していたため、今は大したことありませんが…。車両は211系3連+313系3連でした。私は最後部車両(313系)に乗り込みましたが、この電車も空席が僅かだったのでドア脇に陣取り、道中は富士川(河川の名称)の鉄橋から富士山を撮影したりしながら車窓風景を眺めて過ごし、富士川を渡った先にある1駅目の富士川駅で下車しました。東京方は富士山が遠望できました。構内は広く側線があり、かつては専用線が存在していました。また、駅舎は西側にありますが改札口が2階にあり、2階から直接駅東側への跨線橋が出ているため、事実上の橋上駅舎であると言えます(但し、バリアフリー非対応)。駅前は古い市街地が広がっていました。
 
 

 

 

 
富士川駅からは7時57分発の普通・静岡行きに乗車しました。211系3連+313系3000番台2連の5両編成で、後部2両の313系3000番台は御殿場線や身延線で使用されているセミクロスシート車で、静岡の車両基地への出入庫のため東海道本線の運用に就いています。転換クロスシートの213系などが走る飯田線でこの車両が来たら「はずれ」ですが、ロングシートばかりの静岡地区でこの車両が来たら「あたり」ですww 私は最後部車両(313系)に乗り込みました。大半の席が埋まっていたものの、偶然にも1ボックスが全くの空席だったので私はそこに着席し、その後誰も来なかったので独占できました。道中は水分補給をしながらしばし車窓風景を眺めて過ごしましたが、やはり景色を眺めるのはクロスシートの方が断然いいです。そして私は3分後に到着した新蒲原駅で下車しました。このまま乗り続けてクロスシートから由比付近の駿河湾を眺めたかったですが、今回は「乗り鉄」ではなく「降り鉄」の旅なので、まぁ仕方ありません。新蒲原駅は1968年に設置された新駅で、2面2線とスリムな構造でした。構内は昭和中期のやや新しい雰囲気が感じられました。盛土上にホームがありますが駅舎は南側の盛土から離れた地平部にあり、駅北側へは駅舎西にあるガードをくぐる必要があります。駅前は住宅街で、駅南東側には電車からも見える「イオンタウン」があります。
 
 

 

 
新蒲原駅では8時25分発の普通・豊橋行きに乗車。愛知県まで行くロングラン列車です。しかしご多分にもれずオールロングシートで、211系3連+313系3連の6両編成でした。最後部車両(313系)は空いていて、着席して水分補給しつつ車窓風景を眺めて道中を過ごし、隣駅の蒲原駅で下車しました。古くからの駅で、立派な駅舎を有していますが、利用客は少なかったです。それもそのはず、旧・蒲原町の中心部は先ほど下車した新蒲原駅付近にあり、新蒲原駅開業後は多くの人がそちらを利用するようになり、蒲原駅は閑古鳥が鳴くようになってしまいました。新蒲原駅の方が乗車人員が多いです。駅前は住宅街ですが、海と山に挟まれているため東西に長く延びています。
 
 

 

 
蒲原駅からは8時55分発の普通・静岡行きに乗りました。211系3連+313系3連で、私は今回も最後部車両(313系)に乗車。大半の席が埋まっていたものの、空席を見つけて着席し、車窓風景を眺めながら水分補給をしました。静岡県は数日前に梅雨明けしていたはずで、この日は快晴でとても暑かったです。そして私は1駅目の由比駅で下車しました。大正時代に設置された新駅で、駅舎は昭和期に改築されています。駅前は住宅地ですが、蒲原駅以上に海と山が線路近くまで迫っています。また、由比は桜えびが有名で、駅前道路には桜えびのモニュメントが置かれたアーチがありました。そして由比は江戸時代に慶安の変を引き起こした由井正雪の出身地であり、今ではペットフード「ちゅ~る」のCMでおなじみの「いなば」の本社があります。
 
 

 

 

 
由比駅では9時17分発の普通・豊橋行きに乗車しました。211系3連+313系3連で、乗り込んだ最後部車両はほぼ満席でした。私はドア脇に陣取り、車窓風景を眺めました。海沿いを走っているのですが、東名高速道路が邪魔でほとんど見えません…。東名が山側へ離れてからも防波堤や防風壁により駿河湾をまともに望めませんでした。そして私は次駅の興津駅で下車しました。興津駅は静岡地区の近距離系統電車の折り返し駅ですが、駅前は普通の住宅地で、さほど栄えていません。駅北側は農地も見られました。それでも静岡方面への列車が多く設定されているため、利便性は高いです。
 
 

 

 
この後もまだまだ東海道本線・静岡地区の降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)