第1415回('21) 3年間運休になる南海高師浜線を乗り鉄・降り鉄。その後はりんくうタウンへ。 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2021年3月14日、この日は『青春18きっぷ』を利用して、大阪府南西部の泉州地方を乗り鉄・降り鉄しました。
最大の目的は高架化工事のため2021年5月22日から約3年間運休、バス代行輸送になる南海高師浜線の乗り鉄、特に中間駅である伽羅橋駅(きゃらばしえき)への訪問でした。
また、南海高師浜線は短距離路線であっという間に乗り鉄・降り鉄が終了するため、他にも泉州地方の数駅を降り鉄しました。
 
今回は前半の内容です。
いつものように早朝に出発し、大阪からはJRの阪和線~羽衣線経由で南海の羽衣駅へ。長期運休が迫る高師浜線を乗り鉄・降り鉄しました。
終点の高師浜駅からは徒歩で南海本線の高石駅へと移動し、空港急行に乗ってりんくうタウン駅で途中下車しました。
 
今回の日程 2021年3月14日  (日)   【前半】
 
加古川520(JR神戸線・快速)637大阪646(大阪環状線外回り)708天王寺710(阪和線・快速)728鳳800(阪和線羽衣支線)803東羽衣(徒歩)羽衣835(南海高師浜線)836伽羅橋852(普通)853高師浜905(徒歩)915高石927(南海本線)932泉大津934(南海本線→空港線・空港急行)952りんくうタウン
 
【後半へ続く】
 
この日も4時に起床して、朝食後に自宅を出発して加古川駅へ。有人改札で『青春18きっぷ』の2回目のスタンプが押されました。そして5時20分発のJR神戸線上り一番列車(普通・米原行き)に乗車しました。西明石から快速になる列車で、223系4連+8連の12両編成でした。私は先頭車両の12号車(4連側)に乗り込み、転換クロスシート窓側席に座りました。車内はガラガラで、2019年頃はいつもこの列車の先頭でかぶりついて車両運用をチェックしている男性がいましたが、コロナ禍だからなのか、いませんでした。
 
 

 
まだ暗かったので道中はスマホを操作していました。駅ごとに乗客が増えましたが窓側席が埋まる程度で、この列車より先発の列車が設定されている西明石駅から先は乗客があまり増えませんでした。垂水辺りからは徐々に明るくなり、車窓風景を見始めましたが、塩屋付近の釣具店は賑わっていました。その後は大阪湾を眺めましたが、天気は良好で、夜明け時ながら遠くまで見渡せました。須磨からは市街地の風景をひたすら眺めて、私は6時37分に到着した大阪駅で下車しました。
 
 

 
大阪駅からは大阪環状線で天王寺駅へ移動するのですが、いつも西九条方面(内回り)ばかり乗っているので、今回は久しぶりに京橋経由(外回り)に乗る事にしました。環状線の2番のりばに移動して、6時46分発の「環状」電車に乗車しました。車両は新型の323系8連で、103系や201系は既に環状線から撤退しています。京橋方面は結構混むのですが、最後部車両に乗り込んだ事もありこの電車はガラガラでした。長いロングシートに腰掛けて、久しぶりとなる環状線東側の車窓風景を眺めました。大阪城公園の桜はまだまだといった感じでしたが、5日後の19日には開花が発表されました。また、この電車は京橋、森ノ宮、鶴橋といった主要駅でも乗降が少なく、最後部車両は終始ガラガラでした。そして大阪駅を出て22分後の7時08分に電車は天王寺駅に到着し、私は下車しました。
 
 

 
次は阪和線に乗り継ぐのですが、タイミング的に7時10分の快速・和歌山行きに間に合いそうだったので、急いで阪和ホームへと移動して、無事に乗り継ぐ事ができました(駆け込み乗車ではない)。快速は225系4連×2で、私は先頭車両に乗り込みました。乗客は大して多くありませんでしたが、通常席の窓側席が全て埋まっており、私は空いていた1人掛けの向かい合わせ席に座りました。しかし225系なので目線の位置に柱があり、眺望は良くありませんでした。それでも私は車窓風景を眺めました。都会的な景色が続きましたが、大和側を渡って堺市に入るとややローカルな感じになってきました。途中の三国ケ丘駅の狭い上り線ホームにでは多くの人が列車を待っていました。その後は住宅街の中を走り、右手に大鳥大社が見えてくると列車は鳳駅に到着。私はここで下車しました。
 
 

 
鳳駅は車庫が併設されている主要駅で、橋上駅舎を有しています。駅前は市街地と言うより住宅街でした。
 
 

  
鳳駅では阪和線支線である東羽衣支線(通称:羽衣線)に乗り換えます。以前は103系3連が使用されていましたが、今はトイレ付きの3ドア車4連に変わりました。私の訪問時は225系5100番台4連でしたが、5000番台や223系の運用もあるのでしょうか? 乗車したのは8時00分発の東羽衣行きで、私が乗り込んだ最後部車両は他に誰も乗ってきませんでしたが、発車間際に1人乗り込んで来ました。乗客は4両合わせて十数人でした。
 
 

 
電車は定刻に鳳駅を発車し、阪和線本線と分かれると高架区間になって住宅街の中を西へ走りますが、スピードはノロノロでした。そして3分の乗車で電車は終点の東羽衣駅に到着しました。入れ替わりに倍ほどの人数が乗り込みましたが、コロナ禍でなければもっと多くの利用があると思われます。
東羽衣駅ホームは225系乗り入れ対応のため4両対応になりましたが、その代わり南側の降車専用ホームが使用停止になりました。あとバリアフリー化されていましたが、それらの点を除けば以前と大して変わらない雰囲気でした。
 
 

 

 
東羽衣駅を後にして、隣接する南海の羽衣駅へ。南海本線下り線は高架化されていましたが、南海本線上り線と高師浜線ホームは地平の仮駅状態でした。しかも上下線で改札が分離されていました。現在は上り線の高架化工事が進んでいますが、今後は2021年5月22日から約3年間、高師浜線を全線運休して高師浜線ホームと線路の高架化工事を行います。私は線内唯一の中間駅である伽羅橋駅で下車した事がなかったため、急遽訪問する事にしました。
『ICOCA』で改札を通り、仮設ホームの高師浜線3番線ホームへと向かいました。8時35分発の高師浜行きに乗車しましたが、乗客が多く、若い人の割合が高かったです。しかし高師浜線の運休前にお名残乗車するには時期が早く、スマホで調べると、乗客の大半は高師浜駅西側にある大阪府立臨海スポーツセンターに向かうようでした。
高師浜行きの車両は元ズームカーの2200系2連で、私は後部車両で着席しました。大半の席が埋まっていました。
 
 

  
高師浜行きは定刻に羽衣駅を発車し、左手に高架橋を見ながら南海本線上り線と並行してしばらく地平の仮線を走った後、右へカーブして本線と分かれると高架区間になり、伽羅橋駅に到着しました。下車したのは私だけで、乗車した人はいませんでした。単式ホーム1面1線の小さな高架駅で、無人駅でした。駅前は住宅街でしたが、駅南側は更地になっていて、羽衣~伽羅橋の高架化と同時に再開発されるかもしれません。
 
 

 

 
伽羅橋駅からは8時52分発の高師浜行き電車に乗車しました。この電車も2200系2連でしたが、高師浜線は路線距離が短く、1列車しか入線できないため、1編成のみの機織り運用になっています。この電車も大阪府立臨海スポーツセンターに向かうと思われる客が多く、乗り込んだ後部車両は大半の席が埋まっていましたが、私は空席に座りました。道中は車窓風景を眺めて過ごし、1分の乗車で終点の高師浜駅に到着しました。1面1線の高架駅で、終端部の1階に駅舎・改札口があります。古い駅舎が残っていますが、明かり取り窓のステンドグラスは前年に南海電鉄から高石市に寄贈されたため、現在はレプリカになっています。久しぶりの高師浜駅訪問になりましたが、私は改めて写真撮影をしました。それにしても、他地方では南海本線に近い短距離支線というロケーションなどから、高師浜線の存在を疑う方も多いかと思いますが、汐見橋線より高師浜線の方がよっぽど利用客が多いです。その事が、羽衣駅高師浜線ホームの高架化に繋がったのでしょう。ただ、運休は3年間の予定で、その間に客が南海本線などへ逸走しなければいいのですが…。
 
 

 

  
次は高師浜線で羽衣駅へ戻るのではなく、徒歩で南海本線の高石駅へ向かいます。両駅の間は1km弱ほどしか離れておらず、徒歩移動が容易です。住宅街の細い路地を歩いて10分ほどで高石駅に着きました。高石駅も羽衣駅と同様に下り線が高架、上り線が地平の仮駅といった状態で、改札も分離されていました。
 
 

 
駅前を観察後は高架下の下り線改札口を通って高架ホームへと上がり、9時27分発の普通車・関西空港行きに乗車しました。ベテランのステンレス車・9000系6連で、私は最後部車両へ。車内は空いていて、着席して水分補給をしてから道中は車窓風景を眺めました。そして3駅目の泉大津駅で下車しました。泉大津駅も高架駅で、南海本線は並行する阪和線と比較して高架化が進んでいます。
 
 

 
泉大津駅では先発の空港急行・関西空港行きに乗り継ぎました。新型の8300系4連×2で、私は最後部車両に乗り込みましたが、半分ほどの席が埋まっていました。私は空席に座り、道中はしゃそうふうけいを楽しみました。空港急行は春木、岸和田、貝塚、泉佐野と停車しましたが、乗車率はさほど変化ありませんでした。そして泉佐野駅を出ると空港線に入り、JR関西空港線に寄り添うと、次の目的地であるりんくうタウン駅に到着しました。私はここで下車しました。
 
 

 
りんくうタウン駅は2面4線の高架駅で、外側線を南海、内側線をJRが使用していて、改札やコンコースは共用です。また、案内表示のデザインを見てすぐに南海の管理駅である事が分かりました。
改札を出て、駅前を散策しましたが、まず北側にある超高層ビルの「りんくうゲートタワービル」が目を引きました。あと、南側には商業施設「りんくうプレジャータウンSEACLE」の観覧車が目立ちましたが、まだ時間が早かったからか買物客は多くありませんでした。「りんくうプレジャータウンSEACLE」のさらに南側には「りんくうプレミアム・アウトレット」があります。そして、駅南西側には独特の雰囲気のオッチャンが複数いたので、「もしや」と思い駅ビル「りんくうパピリオ」の中に入ると、場外馬券売場の「ライトウインズりんくうタウン」がありました。こんな所にウインズがあるとは知りませんでした…。緊急事態宣言が解除されて、ウインズも営業を再開したようです。
 
 

 
駅前散策を終えた後は改札内に戻り、引き続き大阪府泉州地方の乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)