甲南山手駅【兵庫県】(JR神戸線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区東側の住宅街に位置する東海道本線【JR神戸線】の駅で、1996年に開業した比較的新しい駅であり、神戸市最東端の駅でもある
甲南山手駅 (こうなんやまてえき。Konan-yamate Station) です。
 
 
駅名
甲南山手駅 (JR-A 55)
 
所在地
兵庫県神戸市東灘区 
 
乗車可能路線
JR西日本:東海道本線【愛称:JR神戸線】   
 
隣の駅
大阪方・東京方……芦屋駅  
神戸方・姫路方……摂津本山駅  
 
訪問・撮影時
2018年11月
 
 

甲南山手駅は築堤高架駅で、高架下に駅舎があります。
しかし、高架駅にもかかわらず北側にしか出入口がありません。そのため、駅南側からアクセスする際は駅舎東側(写真左)にある地下通路(スロープあり)を利用して北側へ回る必要があります。また、駅舎の右側高架下にはコンビニエンスストア「セブンイレブン」があります。
出入口に段差はありません。出入口左側、地下通路との間には飲料自動販売機と証明写真発行機が設置されています。
そして、手前側には駅前広場が整備されています。地形の関係で手前側(駅舎寄り)にロータリーとタクシー乗り場、みなと観光バス(路線バス)の停留所が、後方の少し高い位置の山手幹線(神戸市道)に面して神戸市バスのバスターミナルが設けられています。駅舎前と市バス乗り場の間はスロープで結ばれています。
 
 

駅前の様子です。北を望む。
左側に駅舎出入口があり、後方に駅南側への地下通路出入口があります。
駅周辺は駅名の通り六甲山の南側山麓に広がる山の手の閑静な住宅街になっていて、商店は駅前と前方の交差点の左(西)~右(東)に延びる山手幹線沿いに点在していますが多くありません。また、甲南山手駅は神戸市東灘区にありますが、300m東は芦屋市になります。
北へ向かうにつれて標高が上がる地形で、1km北は山林です。
約700m北には甲南女子中学校・高等学校が、約800m北には甲南女子大学が、約1km北西には神戸薬科大学があります。
そして、山手幹線の少し北側には阪急神戸本線が東西方向に走っていますが、甲南山手駅付近に駅はありません。三ノ宮・神戸三宮~西宮・西宮北口間では阪急よりJRの方が駅が多いです。
 
 

こちらは駅南側、地下通路の出入口です。北を望む。
前述の通り、南側に駅の出入口がありませんので、甲南山手駅を利用する場合はこの地下通路を通って北側へ回らなければなりません。
また、地形の関係で出入口前と北側出入口に段差が生じていますが、それぞれ手すり、点字ブロック、スロープが設置されていてバリアフリーに対応しています(南側出入口のスロープは左右にあります)。
尚、駅南側にはロータリーはありませんが、線路沿いに遊歩道と休憩所が整備されています。
 
 

南側出入口前より南を望む。後方が地下通路です。
あまり駅前の雰囲気が感じられませんが、駅南側も住宅街が広がっています。一戸建て住宅とマンションが混在しています。こちらは南へ行くごとに標高が下がります。
商店は約200m南を東西方向に延びる国道2号線沿いを中心に点在していて、駅の南西約200mに立地する複合マンションの低層階は商業施設「セルバ」があります。「関西スーパー」や各種専門店が入居していますが、以前は「東神戸サティ」がキーテナントでした。
また、約1.1km南の浜手には阪神本線の深江駅があります。
 
 

 

高架下1階、出入口前に設置されている改札口です。上写真は南西を、下写真は南を望む。
後方に駅前広場があり、左手に駅南側への地下通路が、右手にコンビニ「セブンイレブン」があります。
甲南山手駅は有人駅ですが、駅員不在時用に改札内外の窓口前にはインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番右が幅広通路です。右端にはインターホンと窓口があります。改札口の右手前には指定席券売機『みどりの券売機プラス』と自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。
尚、『みどりの窓口』は2010年に営業を終了し、『みどりの券売機プラス』に置き換えられました。
トイレ・多機能トイレは改札を入って左側にあります。
そして2階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
改札内に売店・コンビニはありません。改札外右側(西側)の「セブンイレブン」をご利用下さい。
 
  

下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には甲南山手駅の駅ナンバリング (JR-A 55) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されておらず、柱にある縦型の駅名標にのみ書かれているため、なかなか覚えられないです…。
そして右上には特定都区市内制度における神戸市内駅を表す「神」マークがあります。当駅が神戸市内駅の最東端になります。
 
 

甲南山手駅は島式ホーム1面2線の盛土高架構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。右の2番のりばはホームが若干カーブしています。
 
左(北)が1番のりばで上り大阪・京都・東京方面、右(南)が2番のりばで下り三ノ宮・神戸・姫路方面です。
ホームは方向別複々線の内側線(緩行線)にしか設置されておらず、外側線(急行線)にはホームがありません。従来、草津~兵庫の方向別複々線区間では外側線列車が全て通過する駅においても外側線にホームが設置されていましたが、1996年開業の甲南山手駅を皮切りに草津~兵庫で普通(緩行)しか停車しない駅では内側線に島式ホームを設ける構造が主流になっています。
 
ホーム有効長は8両分ですが、12両分に延伸できるスペースが確保されています(まぁ延伸される可能性は低いと思いますが…)。ホームドアは未設置で、用地の関係もありホーム幅は狭くなっています。駅開設にあたり、ホームのスペースを捻出するため下り線(右側2線)を南側に移設しています。
上屋は全8両分に設置されています。ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
 
写真は1番のりば側より大阪方・東京方を望む。
 
 

2番のりば側より大阪方・東京方を望む。
方向別複々線が続きます。左から上り外側線、上り内側線、下り内側線、下り外側線の順です。
この先、すぐに芦屋市に入り、地平区間へと変わります。住宅街の中を東北東へ走ると天井川である芦屋川をくぐりますが、近くを並行する阪神と阪急は芦屋川を乗り越えています。その後は市街地に入って、新快速停車駅である芦屋駅へと至ります。
 
 

1番のりば側より神戸方・姫路方を望む。ホーム端のすぐ先に配電盤があります。
方向別複々線が続きます。左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の順です。
この先、すぐに地平区間になり、住宅街の中を一直線に西南西へ走ります。そして周囲にビルが増えてくると摂津本山駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が甲南山手駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。駅は島式ホーム1面2線で、元より外側線の列車が停車しない前提で造られました。新駅ゆえに駅前商店街は形成されておらず、住宅街の中に駅が立地しています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の新快速or快速に乗り換えて芦屋駅で下車します。そして普通電車に乗り換えて当駅下車です。芦屋駅では同一ホームで普通に乗換可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線下り新快速or快速に乗り芦屋駅まで行き、普通電車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内と駅前にコンビニがあります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は約400m南東の「和食さと」、約400m南西の「鎌倉パスタ」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は甲南山手駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)