妙興寺駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県一宮市南部の住宅街と郊外田園地帯の境界に位置する名鉄名古屋本線の駅で、近くには駅名の通り妙興寺があり、妙興寺に隣接して設置されている一宮市博物館への最寄駅でもある、
妙興寺駅 (みょうこうじえき。MYOKOJI Station) です。
 
 
駅名
妙興寺駅 (NH 49)
 
所在地
愛知県一宮市  
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
 
隣の駅
名鉄名古屋方・豊橋方……島氏永駅  
名鉄岐阜方…………………名鉄一宮駅
 
訪問・撮影時
2019年1月
 
 

 

妙興寺駅は高架駅で、1993年に高架化されました。
ホームは上下線別に設置されていますが、駅舎・改札口は上下線で共用となっています。
駅舎・改札口は駅の中央で名古屋本線をアンダーパスする東西方向の幹線道路を境に南北の高架下に各1ヶ所設置されています。
他の多くの名鉄の高架駅と同様、高架下に簡易駅舎が設けられています。
写真は南口で、南側に出入口があり、東西両側から出入り可能です。東側の出入口は側道に面しています。
妙興寺駅は元々無人駅で、かつては駅外から直接階段を経由してホームに出入りする形でしたが、2003年には駅集中管理システム導入により改札口を経由する方式に改められ、階段の出入口は改札内コンコースに取り込まれました。階段の出入口には駅名看板の跡が残っています。高架下の歩道は出入口の場所で途切れています。
ちなみに妙興寺駅は駅外と駅舎の間に段差がないものの、駅舎と高架上のホームを結ぶエレベーターが一切設置されておらず、バリアフリー非対応です。車いすで乗降される場合は前日までに名鉄への連絡が必要です。
尚、妙興寺駅に駅前広場は整備されていません。コミュニティバスの停留所は南口の西側に設けられています。
上写真は南口の東側より北を望む。下写真は駅舎前より北西を望む。
 
 

南口駅前(東側)の様子です。東を望む。後方に南口駅舎があります。
周辺は住宅地になっていますが、商店は北側(写真左外)の幹線道路沿いを除きほとんど見られません。
正面に見えるのは妙興寺ではなく白山神社です。駅名の由来となった妙興寺は写真右奥、南口から約400m南東にあります。妙興寺境内の南側の一角には一宮市博物館があります。
 
 

こちらは西側より南口を撮影。北を望む。
西側の出入口は2車線道路の側道に面していますが、南からの歩道は駅舎のすぐ先、旧出入口の階段前で途切れています。
道路を渡るためには後方にある横断歩道を利用しなければなりません。
ちなみに駅南側の高架下は駐輪場になっています。
 
 

南口駅前(西側)の様子です。南を望む。左後方に南口駅舎があります。
右側にはショッピングセンター「ピアゴプラス妙興寺店」の立体駐車場があり、その北側(写真右後方)に店舗があります。
南口の西側は東西方向の幹線道路沿いを除いて開発が遅れており、田園地帯が残っていて広々としています。
幹線道路沿いにはロードサイド型の専門店が立ち並んでいます。
 
 

こちらが「ピアゴプラス妙興寺店」です。南西を望む。写真は「ピアゴ」時代の2019年1月撮影。
元々は「アピタ」でしたが、店舗の規模がさほど大きくないためか「ピアゴ」に業態転換し、さらに現在の「ピアゴプラス」に転換しています。
左前方~右後方の高架上に妙興寺駅があり、右側の手前(東)~奥(西)には片側2車線の幹線道路(一宮市道)が延びています。
 
 

高架下1階、南口駅舎内にある南改札口の様子です。北を望む。
妙興寺駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用通路、左が幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って左へ曲がると岐阜方面下り1番線ホームへの階段があり、右へ曲がると豊橋方面2番線ホームへの階段があります。
前述の通り階段は旧出入口で、駅集中管理システム導入により改札内エリアへと変更されました。
尚、妙興寺駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前や駅近くにもありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは北口です。西側より南を望む。
北口も高架下に簡易駅舎が設置されていますが、南口と違い駅舎と旧出入口の階段が接続されています。
高架下の歩道も旧出入口の位置で終点ではなく、約80m先の幹線道路との交差点まで続いています。
すぐ後方には側道を渡る横断歩道があります。
 
 

北口駅前(西側)の様子です。西北西を望む。左後方に北口駅舎があります。
駅の北側は一宮市の中心部から続く住宅街の南端部で、整然とした町並みになっています。
やはり幹線道路沿いを除いて商店は少ないです。
 
 

こちらは東側より北口を撮影。南を望む。
東側は駅舎と旧出入口の階段が離れています。こちらの側道の歩道も旧出入口の地点で途切れています。
旧出入口の手前にはフェンスがあり、ホームへ行くには改札を通らなければなりません。
また、行き止まりの手前で右へ曲がれば北口駅舎に到達します。
写真左奥には前述の南口が見えます。
 
 

北口駅前(東側)の様子です。東を望む。右後方に北口駅舎があります。
こちらも整然とした住宅街になっています。幹線道路沿いを除いて商店は少ないです。
写真奥(駅から約350m東)には彦田公園があり、園内には公衆トイレがあります。
彦田公園のさらに東には東海道本線の高架橋が通っています。
 
 

こちらは高架下1階、北口駅舎内にある北改札口の様子です。南を望む。
高架化前の妙興寺駅は駅の中央を横切る幹線道路を境に下り線ホームが南側、上り線ホームが北側に存在する千鳥配置でした。その名残で当駅では南北に改札口が設けられたと思われます。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
こちらも入場時にICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って右へ曲がると岐阜方面下り1番線ホームへの階段があり、左へ曲がると豊橋方面2番線ホームへの階段があります。
 
 

下り1番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅部分にも英語表記(ローマ字表記)がある新タイプです。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 49)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

妙興寺駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、概ね南北方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いていて、通過列車は115km/hの速度制限がかかります。
右(西)が1番線で下り名鉄一宮・名鉄岐阜方面、左(東)が2番線で上り名鉄名古屋・豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は出入口に近い両端部が広く、中央部が狭くなっている名鉄駅にしては珍しい構造です。
上屋ですが、名鉄の普通列車しか停車しない無人駅にしては珍しく、ホームの端から端まで設置されていて、濡れずにホーム内を移動可能です(異常気象時を除く)。
各ホームの豊橋方の端(南端。写真奥)には南口への階段があり、名鉄岐阜方の端(北端。後方)には北口への階段があります。前述の通り、当駅にはエレベーターが存在せず、エスカレーターも未設置です。したがってバリアフリー非対応です。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されており、各ホームの南北出入口近くには空調未設置の待合室も設置されています(待合室は計4ヶ所あります)。
また、両ホーム間は地平のコンコースを経由する事により改札内で行き来可能です(南北とも利用可能)。
写真は1番線ホームより豊橋方を望む。
 
 

こちらは1番線より名鉄岐阜方を望む。
左から1番線、2番線の順です。後方に南口が、前方に北口があります。
1番線南側の待合室(左側)は線路側がオープンになっています。
 
 

 

2枚とも1番線より豊橋方を望む。ホーム端に南口の階段があります。
この先、左手に妙興寺や住宅地を、右手に田園風景を見て高架区間のまま南下し、左へカーブすると地平区間になって名神高速道路をアンダーパスします。その後は田園風景の中を一直線に走ると程なくして島氏永駅へと至ります。島氏永駅はホームが千鳥配置で、北側の一宮市氏永地区に豊橋方面ホームがあり、南側の稲沢市島地区に岐阜方面ホームがあります。
 
 

1番線より名鉄岐阜方を望む。ホーム端に北口の階段があります。
この先、高架区間で住宅街の中を北上し、左へカーブすると市街地に入って左から尾西線が、右から東海道本線がそれぞれ高架で接近してきます。さらに左へカーブすると尾西線と合流し、東海道本線と並走するようになると全列車停車駅である名鉄一宮駅へと至ります。右(東)にはJR線の尾張一宮駅が併設されています。
 
 
あとがき
私が妙興寺駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。子供時代は近くの「アピタ(現・ピアゴプラス妙興寺店)」に行った事があるのですが、電車は利用しませんでした。結果として始めて下車したのは2019年で、名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)。高架駅ですが無人駅で、高架橋の下の南北に簡易駅舎が設置されているという、コストミニマムを追求したいかにも名鉄らしい(?)駅に仕上がっています。駅前は概ね住宅街で、駅南東側に妙興寺や一宮市博物館があり、駅西側には「ピアゴプラス」や「DCMカーマ」など地元発祥の大型店舗があります。駅南西側は田園風景が広がっていて、当駅が市街地と郊外の境目になっていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の下り特急・快速特急の名鉄岐阜行きに乗車して国府宮駅で下車、待避している普通・名鉄岐阜行きに乗り換えて2駅目で下車です。また、名古屋駅からJR東海道本線で尾張一宮駅まで行き、隣接する名鉄一宮駅から名古屋本線上りの普通(須ヶ口行きなど)に乗り1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線(東海道本線)で訪問の場合は尾張一宮駅まで行き、上記のルートで到達可能です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはないものの、南口の西側に隣接して大型スーパー「ピアゴプラス」があります(営業時間・9:00~23:00)。一方、飲食店は駅前の幹線道路沿いに点在していて、駅から500m以内にチェーン店は「モスバーガー」「五右衛門」「吉野家」「すき家」があります。まぁ早朝の訪問でない限り事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は妙興寺駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)