豊岡駅【兵庫県】(京都丹後鉄道宮豊線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県北部・日本海側の代表都市である豊岡市の中心部に位置する京都丹後鉄道(丹鉄)宮豊線の終着駅、
豊岡駅 (とよおかえき。Toyooka Station) です。
 
尚、JR線の豊岡駅の記事につきましては後日UP予定です。
 
 
駅名
豊岡駅 (T 26)
 
所在地
兵庫県豊岡市 
 
乗車可能路線
WILLER TRAINS (京都丹後鉄道):宮津線【愛称:宮豊線】
 
隣の駅
宮津方・西舞鶴方……コウノトリの郷駅
 
乗換可能駅
JR西日本:山陰本線……豊岡駅まで徒歩2分 
 
訪問・撮影時
2018年4月
 
 

豊岡駅の東口です。西を望む。
JR線の豊岡駅は2011年に橋上駅舎になりましたが、京都丹後鉄道の豊岡駅は地平構造のまま残されました。
右側の屋根付きペデストリアンデッキの下に京都丹後鉄道・豊岡駅の出入口があります。
また、左側には駅前広場があり、駅前広場と後方の駅前道路沿いにバス停留所が設けられています。
 
 

 

 

JR豊岡駅橋上駅舎と東側の商業施設「アイティ」を結ぶペデストリアンデッキの下に京都丹後鉄道・豊岡駅の出入口があります(上写真の左奥。正面奥はトイレと多機能トイレ)。
線路の車止めの前を進み、右(北)へ曲がるとホーム上に設けられた駅舎に到達します。
ホーム上にある待合室風の建物が京都丹後鉄道の駅舎で、かなり簡素な建物です。
駅外と駅舎・ホームの間に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
 
 

東口駅前の様子です。東を望む。
後方にJR駅が、左後方に京都丹後鉄道の駅があります。
駅前は豊岡市の中心市街地で、奥へ延びる駅前通り沿いには商店街が形成されています。
左手の大きな建物は再開発ビル「アイティ」で、スーパー「さとう豊岡店」などが入居しています。
豊岡市は但馬地方の中心都市で、日本海側に位置する事もあり冬は降雪・積雪する事が多いです。
 
 

改札口です。北を望む。後方に出入口があります。
宮津線がJRから北近畿タンゴ鉄道に移管された際に駅舎・改札が分離されました。
豊岡駅は有人駅ですが、早朝・深夜を除きワンマン列車においても改札口での精算となります(と記憶しています)。
自動改札機は導入されておらず、また京都丹後鉄道はICカードを導入していないため簡易改札機もありません。
改札ラッチもなく、駅員が扉の部分に立って改札・集札業務を行います。
改札口の右側には窓口があり、フリーきっぷなどを購入できます。
改札口の右手前には食券型の自動券売機があります。改札内に自動精算機はなく、窓口での精算となります。
トイレ・多機能トイレは改札外のペデストリアンデッキ下にあります。
また、改札口の手前左側にはJR線のりかえ口があり、JR線の1番のりばと繋がっています。
尚、京都丹後鉄道・豊岡駅構内に売店・コンビニはありません。JR線・豊岡駅東口1階に売店があります。改札を通って左側には飲料自動販売機があります。
 
 

こちらはJR線・1番のりばから見た京都丹後鉄道のりかえ口(中間改札)です。東を望む。
扉1枚あるのみですが、JR線の列車到着時または丹鉄の列車到着時には京都丹後鉄道の駅員がのりかえ口で待機して改札業務を行います。
また、丹鉄側にはJR線の乗車駅証明書発行機があり、JR線のきっぷを不所持で丹鉄からJR線に乗り換える場合は乗車駅証明書を受け取る必要があります。
のりかえ口の先は京都丹後鉄道・豊岡駅の駅舎で、左へ曲がると丹鉄ホームです。
尚、JR線利用の場合、こののりかえ口を経由して駅外へ出る事はできません。橋上駅舎の改札口へお回り下さい。
 
 

建植式の駅名標です。電照式ではありません。
WILLER TRAINSへの移管時に駅名標が一新されました。
シンプルながらも洗練されたデザインで、宮豊線のラインカラーである桃色が使用されています。
駅ナンバリングも導入されています (T 26)。
 
 

京都丹後鉄道の豊岡駅は頭端式ホーム1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
JR線の1番のりば幡生方の反対側(東側)を切り欠いた形のホームです。
丹鉄ホームに番線は設定されていません。宮豊線のほぼ全列車がこの丹鉄ホームに発着しますが、久美浜駅から特急『はしだて2号』になる1682D列車のみが柵を隔てた左側にあるJR線の1番のりばから発車します。また、丹鉄ホームの右側には機回し線が1本あり、手前の終端部で丹鉄ホームの線路と合流して後方の終端部に至ります。さらに右側にも側線があります(保線用?)。
右手の建物はJR西日本の事務所です。
ホーム有効長は少なくとも4両分以上はあります(結構長いです)。しかし当駅に発着する列車は最長でも4両編成です(『はしだて』の繁忙期一部列車のみ)。
JR線1番のりばと柵で仕切られているものの、ホーム幅はさほど狭くありません。
上屋は終端方の1両強分のみに設置されています。ホームの上屋下には待合室が設置されています。
後方には駅舎・改札口・のりかえ口があり、駅舎とホーム上屋の間の通路はJR線・1番のりばの上屋に覆われているため、雨に濡れずに移動できます(雨天時を除く)。
写真は宮津方・西舞鶴方を望む。
 
 

こちらは終端方を望む。

ホームの中央部に柵があり、左側が丹鉄ホーム、右側がJR1番のりばです。

丹鉄ホームの線路の1線左(東)は機回し線、さらに左は側線です。

 

 

丹鉄ホームより宮津方・西舞鶴方を望む。
左側にJR線・1番のりばが、右側に機回し線と側線があります。そしてホームの先で1番のりばと丹鉄線を結ぶ渡り線があり、かつては宮豊線と山陰本線・城崎温泉駅を直通運転する列車が通っていましたが現在は前述の1682D列車のみが走行します。
この先、左側のJR山陰本線と並走しながら市街地を北上し、市道をアンダーパスすると右へカーブして山陰本線と分かれます。その後は築堤高架になり、東へ進路を変えて郊外の住宅地の中を走ります、そして左へカーブして進路を北東に変えると円山川を渡り、右へカーブしながらトンネルを抜けると山あいの田園風景の中を南東へ走るようになります。その後は左へカーブして、右側の山並みに沿って東へ走るようになると程なくしてコウノトリの郷駅(旧:但馬三江駅)へと至ります。
 
 

丹鉄ホームより終端方を望む。
左側で本線と機回し線が合流して、その先(左前方)に車止めがあります。
また、右側には駅舎・改札口があり、その右側にはJR線・1番のりばがあります。
そして車止めの先には駅舎・改札口と駅外を結ぶ通路があります。
 
 
あとがき
私が京都丹後鉄道(前身の北近畿タンゴ鉄道時代を含む)の豊岡駅で下車(乗車)したのは2005年、2012年、2017年、2018年の計4度です。2005年は宮津線の乗りつぶしのため、2012年は宮津線の車窓風景撮影のため、そして2017年と2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。JR線の駅は橋上駅舎化されましたが、京都丹後鉄道の駅は今も切り欠き式ホーム部に地平構造の駅舎を構えています。駅前は豊岡市の中心市街地で、確かに但馬地区では一番賑やかな街並みなのですが、商業の中心は郊外の幹線道路沿いに移って久しく、やや活気に欠ける印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、山陰本線特急『きのさき』に乗り継いで当駅下車です(一部列車は福知山駅で特急『こうのとり』へ乗換が必要ですが、対面乗換できるように配慮されています)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅から福知山線特急『こうのとり』に乗り当駅下車です(一部列車は福知山駅で特急『きのさき』への乗換が必要ですが、対面乗換できるように配慮されています)。普通列車の乗継でもアクセス可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能ですが、意外にも日帰りでの最大滞在時間は東京発着時よりも2時間半ほどしか長くなりません(行きは福知山線経由、帰りは山陰本線園部経由)。
そして京都丹後鉄道で当駅入りされたい場合は福知山駅から宮福線~宮豊線経由となりますが、東京からですと最速で13時前の到着、大阪からですと最速で11時前の到着となり、山陰本線経由と比較して2時間ほど到着が遅れます。
 
食料・飲料について、JR駅東口に売店があり、駅の約250m東にコンビニがあります。スーパーは駅前の商業施設「アイティ」内に「さとう」が入っています。一方、飲食店はJR駅東口に喫茶店が、「アイティ」内に喫茶店やフードコートがあり、駅前にたこ焼き・焼きそば店があるものの、チェーン店は一切ありません。まぁ、地方都市の駅前にしてはマシな方かもしれませんが…。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、京都丹後鉄道宮豊線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は豊岡駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)