川口駅【埼玉県】(京浜東北線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県川口市南西部に広がる中心市街地に位置する京浜東北線の駅で、東口駅前は繁華街で人通りが絶えず、西口駅前は再開発により複数のタワーマンションがそびえ立つ、
川口駅 (かわぐちえき。Kawaguchi Station) です。
 
尚、川口駅の1日平均乗車人員(2019年度)は84,000人台と埼玉県のJRの駅では大宮駅、浦和駅に次ぐ3番目の多さですが、東京都内にある大森駅(96,000人台)よりも少なく、大森駅は都内において大駅ではないものの、東京都と埼玉県の差を見せつけられる結果になっています。
 
 
駅名
川口駅 (JK 39)
 
所在地
埼玉県川口市
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:京浜東北線
(※) 東北本線【宇都宮線湘南新宿ラインの線路にはホームがありません。
 
隣の駅
東京方・大船方……赤羽駅 (東京都)
大宮方………………西川口駅  
 
訪問・撮影時
2019年7月
 
 

 

正面口に相当する東口です。ペデストリアンデッキより上写真は西を、下写真は西南西を望む。
川口駅は地平駅で、おそらく国鉄時代に橋上駅舎化されたと思われます。橋上駅舎の東口側は2階建ての駅ビルになっています。
1階と2階に出入口があり、2階の出入口は駅前のペデストリアンデッキに直結しています。
そして1階と2階の間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていますが、ESとEVはJRではなく川口市の設備で、2階部分はペデストリアンデッキに繋がっています。
そしてペデストリアンデッキの真下に相当する地平部分にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナル、タクシー乗り場、地下駐車場、地下駐輪場が併設されています。
また、写真奥の西口側には「川口総合文化センター リリア(三角屋根のビル)」や多くのタワーマンションがそびえ立っています。
 
 


東口駅前の様子です。ペデストリアンデッキより東南東を望む。後方に東口があります。
駅前には百貨店の「そごう川口店(左)」、「かわぐちキャスティ(中央)、」、複合ビル「キュポ・ラ(写真右外)」などの大型商業施設がある一方、商店が入居する中小の雑居ビルも多く、東口駅前一帯には繁華街が形成されています。商店街も複数存在します。
写真右奥に高層マンションが見えますが、駅前から少し離れると住宅街が広がっています。川口市の産業である鋳物などの町工場も点在しています。
また、写真右奥方向(東)へ1.2kmほど進むと埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の川口元郷駅に到達します。
 
 

こちらは西口です。ペデストリアンデッキより南東を望む。
西口に駅ビルはないものの、1階と2階に出入口があり、2階の出入口はペデストリアンデッキに直結しています。1階と2階は階段とEVで結ばれています(EVはペデストリアンデッキに設置)。
こちらの西口側にも地平部分にはロータリーを有する駅前広場があり、バスターミナル、タクシー乗り場が併設されています。
また、西口から東口へは東西自由通路を兼ねた橋上駅舎を通ることで往来可能ですが、駅舎の北側(写真左外)にも東西のペデストリアンデッキを結ぶ跨線橋が設置されています。
 
 

西口駅前の様子です。ペデストリアンデッキより西を望む。右後方に西口があります。
こちらの西口駅前は大規模な再開発が行われ、高層ビルや高層マンション、公園が誕生しています。
左側(南)に「川口総合文化センター リリア」があり、正面には商業施設(リプレ)や多くのタワーマンションが存在します。再開発区域内には公共施設も多く立地しています。
また、右側(北西)の線路沿いには川口西公園(リリアパーク)があり、川口市民の憩いの場となっています。
そして再開発区域から離れると住宅街になります。西口側も町工場が点在しています。
 
 

改札口の様子です。南を望む。
川口駅の改札口はこの1ヶ所のみです。左が東口、右が西口です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が多数並んでいますが、幅広通路はありません(と記憶しています)。左端には車いすが通行可能な幅を有する有人通路があります。
通路を挟んで後方に自動券売機と指定席券売機があり、右後方に『みどりの窓口』があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
改札内には蕎麦屋「いろり庵きらく」もあります。
地平にあるホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
そして改札外には売店「KIOSK(改札口右手前)」、JJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ(通路沿いの東口前と西口前に各1店舗)」があり、破格の多さですw 改札内はホーム上に「KIOSK」があります。
 
 

吊下式の駅名標です。今流行りの非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央に京浜東北線のラインカラーであるスカイブルーが表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JK 39)。
尚、「JK」は「女子高生」の意味ではなく、「JR」「Keihin-tohoku line (京浜東北線)」の意味ですw
 
 

川口駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね南南東~北北西方向にホームが延びています。ホームは緩やかにカーブを描いています。
左(東)が1番線で南行の東京・横浜・大船方面、右(西)が2番線で北行の南浦和・大宮方面です。
ホーム有効長は10両分で、ホームドアが設置されています。乗降客が多いからかホーム幅は全体的に広いです。
上屋は全10両分に設置されています。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機が設置されていて、大船方(写真奥)には売店「KIOSK」があります。
発車メロディーは1番線が「ジュピターB」、2番線が「ムーンストーン」です。
写真は2番線側より東京方・大船方を望む。
 
 

こちらも2番線より東京方・大船方を望む。上写真より大宮方(北側)より撮影。
また、京浜東北線の2番線の右(西)には東北本線列車線【宇都宮線】の複線と東北貨物線(湘南新宿ライン)の複線が並走しています。
川口駅にホームは設けられておらず、したがって中距離列車系統である宇都宮線・高崎線と湘南新宿ラインの全列車が通過となっています。そのため、川口市では乗車人員が非常に多い川口駅に中距離列車の停車を実現させる動きが見られますが、中距離列車の速達性確保を理由にJR東日本は否定的な反応を示しているようです。まぁ、今後も現状維持のまま推移すると思われます。
また、左の1番線のさらに左側(東)には以前、貨物側線と貨物ホームが存在していましたが、既に撤去され、面影は見られません。
 
 

2番線より東京方・大船方を望む。ホーム端に機器室(?)があります。
左から京浜東北線、東北本線【宇都宮線】、東北貨物線の順です。
この先、右へカーブして築堤へ登りながら三複線で住宅街の中を走り、進路を南に変えると荒川を渡り東京都北区に入ります。続いて新河岸川を渡り、高架のまま環八通りを渡って左へカーブしながら住宅街の中を走ります。そして進路を南南東へ変えると市街地に入り、右から埼京線と東北新幹線が寄り添うと北区最大のターミナル駅である赤羽駅へと至ります。宇都宮線・高崎線、湘南新宿ラインも停車します。
 
 

2番線より大宮方を望む。右から京浜東北線、東北本線【宇都宮線】、東北貨物線の順です。
すぐ先の宇都宮線と東北貨物線の間には渡り線が存在し、非常時などに両系統間を転線する事が可能です(同方向のみ転線可能ですが、宇都宮線上りから東北貨物線上りへの転線はできません)。また、カーブの先の京浜東北線の右側には保線基地があり、そこから京浜東北線と宇都宮線を跨いで東北貨物線の上下線間に到達する単線非電化の渡り線が存在します。実は以前、東口側には前述の通り貨物側線と貨物ホームがあり、その貨物側線と東北貨物線を結ぶ高架橋(オーバークロス)が建設されましたが、川口駅での貨物取扱が廃止されたためオーバークロスは保線用に転用され、オーバークロスの手前に保線基地が設けられました。
 
この先、左へカーブして三複線で住宅街の中を北西へ走り、右手に見える「アリオ川口(イトーヨーカドー)」を過ぎると保線基地からの高架橋をアンダークロスします。その後も住宅街の中を走ると市街地に入り、幹線道路(川口市道)をアンダーパスすると程なくして西川口駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が川口駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。人口50万人を超える都市の玄関口ですが、最近になるまで一度も下車した事がありませんでした。線路は何本もありますが、京浜東北線にしかホームがありません。古びた橋上駅舎を有しており、東西の出入口からはペデストリアンデッキが延びています。駅前は東口が繁華街、西口がタワーマンションなどの住宅街、といった感じで、西口の方が新しい街並みでしたが東口の方が「川口」らしい雰囲気に思えました。
 
新宿駅からですと埼京線または湘南新宿ラインで赤羽駅まで行き、京浜東北線の大宮方面電車に乗り換えて当駅下車です。湘南新宿ラインは川口駅に停車しませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。上野東京ライン経由の宇都宮線・高崎線列車で赤羽駅まで行き、京浜東北線の大宮方面電車に乗り換えて当駅下車です。または東京駅から京浜東北線北行(大宮方面)に乗ってもOKで、昼間の快速運転時は上野東京ライン乗車時と比較しても所要時間の差は少ないです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内や駅近くに複数のコンビニがあり、東口駅前を中心に多くの飲食チェーン店があります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)