今回の【駅】コーナーは、
愛知県安城市南東部の住宅地に位置する名鉄西尾線の駅で、駅名の通り、すぐ近くに観覧車等があり家族で楽しめる堀内公園がある駅、そして、徒歩におけるデンパークへの最寄駅でもありますが(約2.6km)、以前は乗降人員低迷により廃止の危機に瀕していた駅でもある、
堀内公園駅 (ほりうちこうえんえき。HORIUCHIKOEN Station) です。
駅名
堀内公園駅 (GN 04)
所在地
愛知県安城市
乗車可能路線
名古屋鉄道：西尾線
隣の駅
新安城方………碧海古井駅
吉良吉田方……桜井駅
訪問・撮影時
2019年4月
堀内公園駅は地平駅で、ホームのある東側に駅舎が設置されています。
写真は南口より北を望む。
カマボコ屋根の簡易駅舎ですが、建設費を安城市が負担したため、他の簡易駅舎とは外観が異なり、屋根が高くなっています。
駅舎はホーム東側を南北に結ぶ歩道に掛かるように設置され、駅舎内を通り抜ける事で南北の行き来が可能です。反対側(北側)には堀内公園があります。
また、駅前広場はありませんが、駅舎手前の歩道沿いにはベンチが設置されています。当然ですが自動車は歩道には入れず、送迎は南側の公道上で行わなければなりません。
バス停は駅前には存在せず、最寄りの停留所は堀内公園東側を通る県道286号線沿いに設けられています。
南口駅前の様子です。東を望む。左手に駅舎があり、後方に踏切があります。
周辺は住宅地で、民家の数も多いのですが、当地では車社会が浸透しているためか堀内公園駅の乗降人員は低迷しています。
駅近くに商店はほとんど見られません。
また、左側(北側)の一帯は後述の堀内公園が広がっています。
そして約800m東には桜井神社があり、その200mほど南には安城市立桜林小学校があります。
南口駅前の様子です。西を望む。右手に駅舎と堀内公園があります。
踏切の先の右手には無料駐輪場があります。
駅西側も駅前は住宅地で商店は少ないですが、少し離れると広大な田園風景が見られるようになります。
そして約2.6km西には安城市の市立公園「安城産業文化公園デンパーク」があります。安城市は古くから多角農業を推し進め、農業先進国であったデンマークに例えられていた事にも因んだ公営テーマパークです。但し当駅から徒歩では遠すぎますので、南隣の桜井駅から出ているバスを利用すれば楽にアクセス可能です(時刻は要確認)。土休日は新安城駅とデンパークを結ぶバス路線も運行されています。
こちらは堀内公園に面した北口です。南を望む。
後方に堀内公園とを結ぶ歩道が延びています。
歩道が駅前広場の役目を果たしています。こちら側も自動車は進入禁止です。
駅舎前には飲料自動販売機があります。
北口駅前の様子です。北を望む。後方に駅舎があり、左手にホームと線路があります。
水路の蓋の先は堀内公園の敷地で、駅から目と鼻の先です。数十メートルの通路を歩いた先に芝生広場などがあります。
堀内公園は安城市営の公園で、観覧車やメリーゴーランド(メリーゴーラウンド)などの有料遊具(格安です！)も併設され、さながら小さな遊園地といった感じです。
園内には池やバードハウス(生きた鳥類を公開)もあり、入園料は無料なので土休日は多くの家族連れで賑わっています。
そして園内にはトイレと多機能トイレもあります。
また、24時間入園可能ですが(遊具は営業時間と休業日が設定されています。事前に要確認)、早朝と夜間に公園のトイレを利用できるかどうかは不明です。
改札口の様子です。西を望む。左に南口が、右に北口(堀内公園方面)があります。
堀内公園駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右はICカード専用、左は磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機が1台ありますが、『manaca』のチャージは不可能です。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って左には階段が、右にはスロープがあり、それぞれ登るとホームに出ます。
後方の改札外通路沿いにはベンチが設置されています。
尚、堀内公園駅に売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
また、トイレと多機能トイレも駅構内にありません。堀内公園内の設備をご利用下さい。
ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準仕様で、駅ナンバリングも表示されています (GN 04)。
尚、駅ナンバリングの「GN」ですが、「G」は蒲郡線、「N」は西尾線を意味していると思われます。
「G」が先に来たのは、西尾線からですと「NG」になるので、イメージの悪化を避けたと思われます。
ちなみに当駅の旧駅名は「碧海堀内駅」で、2駅南に南桜井駅が開業した2008年6月29日に「堀内公園駅」に改称されましたが、同日に南隣の「碧海桜井駅」も「桜井駅」に改称されました。改称前は「碧海古井駅」「碧海堀内駅」「碧海桜井駅」と3駅連続で西尾線の前身の社名かつ地域名である「碧海」を冠した駅が続いていましたが、現在、「碧海」を冠する駅は碧海古井駅のみになってしまいました。それでも1駅でも「碧海」を冠した駅を残した名鉄の英断(？)に感謝です。
堀内公園駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
線路の東側にホームがあります、番線は設定されていません。
このホームから下り西尾方面、上り新安城方面、両方面への電車が発着しますので乗り間違いに注意が必要です。
また、線路の右側には空地がありますが、これは複線化用のスペースと思われます。ホームを設置できるスペースも何とかありそうですが、複線化が実現するかどうかは不明です。
ホーム有効長は4両分です。ホームドアは未設置です。ホーム幅は駅の規模を考えると広い部類ですが、新安城方のホーム端(後方)はかなり狭いです。
上屋は吉良吉田寄り(前方)の約1.5両分のみに設置されています。4両編成の場合、吉良吉田に向かって1両目の前半分と3両目・4両目が、2両編成の場合は吉良吉田寄り車両の半分が雨ざらしになるので、雨天時に下車される際はご注意下さい。
ホームにはベンチが設置されています。
そしてホームの中ほどから吉良吉田寄りにかけての東側(左)に駅舎・改札口が設置されており、改札との間に段差がありますが階段(吉良吉田寄り)とスロープ(新安城寄り)で解消しています。
写真は西尾方・吉良吉田方を望む。
新安城方を望む。
右側には堀内公園が隣接しており、左側には複線化用の空地が線路に並行していて、その左の沿線は住宅地です。
この先、住宅地と堀内公園の間を北上し、堀内公園が途切れて水路を渡ると右側車窓も住宅地になります。そして東海道新幹線をアンダークロスするとすぐに碧海古井駅へと至ります。
西尾方・吉良吉田方を望む。
右側には複線化スペースがありますが、一部は未舗装の道路になっています。
この先、住宅地の中を南下しますが、やがて高架区間になります。そして右手にショッピングセンター「アピタ安城南店」が見えてくると程なくして急行停車駅である桜井駅へと至ります。
あとがき
私が堀内公園駅で下車したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)。駅舎は安城市の負担により建設されたため他の駅とは違い屋根が高くて広かったです。駅のすぐ北には堀内公園があり、私の訪問時は春の土曜日で晴天だったため大勢の家族連れで賑わっていました。但し、電車利用の人はほとんどいない印象でした…。
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から毎時2本の特急・豊橋行きに乗車して新安城駅まで行きます。そして西尾線の普通・西尾行きに乗り換えて当駅下車です(特急や急行は通過します)。尚、金山駅で名鉄に乗り換えても大丈夫ですが、着席確率が下がります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅前や駅周辺にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約850m南、桜井駅前のアピタ北側にある「ファミリーマート」で、遠いです…。最寄りの飲食チェーン店は約700m南の「すき家」です。尚、堀内公園内には売店や食堂は存在せず、飲料と菓子の自動販売機があるのみです。必ず事前に用意しておいて下さい。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄西尾線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は堀内公園駅でも途中下車されてみて下さい！
また、遊園地・堀内公園へお出かけの際はぜひ名鉄西尾線をご利用になり、堀内公園駅も観察されてみて下さい！
(参考：Google地図、Wikipedia)