宮本武蔵駅【岡山県】(智頭急行智頭線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岡山県北東部、美作市の北東部に位置する第三セクター鉄道路線・智頭急行智頭線の駅で、付近に宮本武蔵の生誕地伝承がある事からこの駅名となった
宮本武蔵駅 (みやもとむさしえき。Miyamoto-Musashi Station) です。
 
 
駅名
宮本武蔵駅 (駅番号なし)
 
所在地
岡山県美作市 (旧:英田郡大原町)
 
乗車可能路線
智頭急行:智頭線 
 
隣の駅
上郡方……石井駅 (兵庫県)
智頭方……大原駅 
 
訪問・撮影時
2017年11月
 
 

宮本武蔵駅の駅舎です。北を望む。
左側の地平部と右側の高架部にそれぞれ建屋がありますが、智頭急行ホームページや美作市ホームページでは地平部の建屋を駅舎とみなしている感じで、Wikipediaでは高架部の建屋を駅舎、地平部の建屋を待合所としています。
当記事ではWikipediaとは逆に、地平部の建屋を駅舎、高架部の建屋を待合所として説明をしていきます。ご了承下さい。
ホームへは階段でアクセスする事になりますが、エレベーターは存在せず車いすでは介助なしに利用できません。バリアフリー非対応です。
また、駅前広場は駅舎前にありますが。ロータリーはありません。駅舎裏に送迎用の駐車スペースがあります。
バス停留所は駅の南西約160mの道路沿いにあります。
 
 

 

駅舎は平屋建てで、中に待合室とトイレがあります。正面にはハート形の窓があり、隠れた恋叶スポットとして写真撮影に人気との事です。恋山形駅とともに恋愛スポットになっているようです。
駅舎前には宮本武蔵の少年時代の銅像があります。
 
 

駅前の様子です。ホームより西を望む。右側に駅舎があります。
駅周辺は昔ながらの住宅地で、道路は狭いです。商店は見られません。駅から離れると吉野川沿いに田園地帯が広がっており、里山風景を楽しめます。
また、当駅の南南西500m~1kmの一帯は「武蔵の里」で、宮本武蔵生誕伝承地として近年開発が進むエリアの名称となっています。宮本武蔵ゆかりという伝承があるとされる旧跡、名所、顕彰施設が多数建設されていることで知られています(Wikipediaより)。
「武蔵の里」には宮本武蔵が生まれたとされる家である「武蔵の生家跡」をはじめ、「武蔵生誕地記念碑」、武蔵資料館・食堂・青年期宮本武蔵像などが存在する施設「武蔵の里五輪坊」、「宮本武蔵顕彰武蔵武道館」、「武蔵神社」、「武蔵の墓」、「武蔵の里交流館」などがあり、大抵の史跡や観光地、施設に「武蔵」が付いています。しかし。駅から徒歩圏内であるものの鉄道での来訪客は少ないようです…。もっとも、2003年(平成15年)に大河ドラマ「武蔵」が放送された際はこれらのスポットや宮本武蔵駅が脚光を浴びたそうですが…。
 
一方、駅東側には里山風景が広がっています。約150m東の高台を智頭急行の強力なライバルである鳥取自動車道が南北方向に延びています。鳥取道は佐用JCT付近を除きほぼ全区間にわたり無料で通行可能です。宮本武蔵駅の近くには大原ICがあります。
 
 

 

駅舎内の様子です。上写真は西を、下写真は東を望む。南側に出入口があります。
駅舎内は事実上の待合室になっており、また宮本武蔵駅は無人駅で、改札機能は存在しません(自動券売機などもありません)。
内部にはベンチとトイレがあります。時刻表と運賃表が掲示されていて、パンフレット類も置かれています。
南側の出入口横には前述のハート形をした窓があります。
ホームは駅舎を出て東側の階段を上った先にあります。
 
 

こちらは高架上、ホーム西側に隣接して設置されている待合所の内部の様子です。北を望む。
左側には出入口があり、階段に通じています。右側の扉の先はホームです。改札口や自動券売機、自動精算機はありません(車内精算方式です)。
駅舎内と同じくベンチが設置されていて、時刻表と運賃表も掲示されていて、こちら側にはご意見ボックスがあります。
尚、こちらの待合所内にはトイレがありません。地平部の駅舎内にある設備をご利用下さい。
 
 

建植式の駅名標です。電照式ではないと思われます。額縁のデザインも駅設備と合わせています。
JR西日本のデザインをアレンジした智頭急行の標準デザインで、左上には智頭急行のロゴマークがあります。
英語(ローマ字)表記の他に、中国、台湾、韓国の表記もあります。
尚、智頭急行線には駅ナンバリングが設定されていません。
 
 

宮本武蔵駅は単式ホーム1面1線の盛土高架構造で、南北方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。智頭方面、上郡方面、両方向の列車が同じホームに発着するので乗り間違いに注意が必要です。
ホーム有効長は2両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、特急が高速で通過するので要注意です。
上屋は待合所に面した部分(中ほどから上郡寄り。写真奥)にしかありません。
ホームには駅名標以外何もありません(ベンチは待合所内にあります)。
 
 

ホーム中ほどの上郡寄りには待合所があります。冬は寒くなるため、引戸が設置されています。
引戸の上には「歓迎 ようこそ剣聖宮本武蔵のふるさとへ」と書かれた看板があり目を引きます。
 
 

また、待合所出入口の左(ホーム側)には剣豪・宮本武蔵の肖像画が掲示されています。
 
 

上郡方を望む。
この先、すぐに左へカーブしながら短いトンネルを抜けると鳥取自動車道をアンダーパスします。その後は里山風景の中を高架区間で東へ走り、右へカーブし始めると全長2,118mの蜂谷トンネルに入り、ほぼ中間地点で兵庫県佐用郡佐用町に入ります。そしてトンネルを抜けると佐用川の谷に出て、右へカーブすると石井駅へと至ります。
 
 

智頭方を望む。
この先、すぐに短いトンネルを抜けて、鳥取自動車道・大原ICの出入口道路をアンダーパスして、その出入口道路が左を並走するようになります(この道路は少し先で国道429号線に合流します)。その後は吉野川の谷に広がる住宅や田園を左に見て北へ走り、国道373号をオーバーパスして短いトンネルを抜けると右へカーブします。そして左手に大原の市街地を見て高架線を走り、左へカーブしながら国道429号をオーバーパスすると程なくして車両基地を併設した運転上の拠点駅である大原駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が宮本武蔵駅で下車(乗車)したのは1度もなく、2017年に周辺をドライブがてら訪問したのみですw 兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に隣接する駅という事で訪問しました。インパクトのある駅名で、観光地化されているかと思いきや、私の訪問時は乗降客が1人だけでした(車で訪問しておいて偉そうな事は言えませんが…)。折角造った立派な駅舎も老朽化が目に付き、将来的に簡易化または撤去されたりしないかと心配になってきました。また駅前は古くからの集落になっており、宮本武蔵ゆかりの「武蔵の里」は南へ1km弱です。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅または相生駅まで行き、山陽本線の普通列車で上郡駅へ。さらに智頭急行線の普通列車(行先不問)に乗り継いで当駅下車です(最速で11時台に到着)。尚、当駅に特急『スーパーはくと』は停車しません。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:8時間弱)。
一方、大阪からですとJR神戸線~山陽本線で上郡駅まで行き、智頭急行線の普通列車(行先不問)に乗り継いで当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。約1km南の「武蔵の里五輪坊」に食堂がありますが、営業日・営業時間は要確認です。必ず事前に用意して下さい。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、智頭急行智頭線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は宮本武蔵駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:智頭急行のHP、美作市のHP、Google地図、Wikipedia)