第1391回('20) 北総線の降り鉄を続けてから成田空港の各駅を訪問 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2020年9月19日~21日、シルバーウイーク4連休のうち前3日間は、新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつあったと判断し、2泊3日の日程で関東地方へ乗り鉄・降り鉄(途中下車)に出かけました。
但し、新規陽性者数の多い東京都と神奈川県はできるだけ避けつつ、新規陽性者数が比較的少なく、私の地元・兵庫県と同レベルの千葉県、埼玉県を中心に回りました。宿泊は東京都内でしたが。
 
今回は最終日・3日目中盤の内容です。
前回に引き続き北総線の駅を西から順に降り鉄していきました。印旛日本医大駅から先は京成成田空港線【成田スカイアクセス線】を経由してコロナ禍により利用者が低迷している成田空港へと向かい、京成とJRの空港第2ビル駅と成田空港駅を訪問しました。
 
今回の日程 2020年9月21日  (月・祝)   【その2】
 
白井933(北総鉄道北総線)935小室955(普通)958千葉ニュータウン中央1021(普通)1024印西牧の原1119(普通)1123印旛日本医大1139(京成成田空港線・アクセス特急)1146成田湯川1228(アクセス特急)1234空港第2ビル1331(京成本線)1333成田空港1435(JR成田線支線・快速)1437空港第2ビル
 
【その3へ続く】
 
白井駅からは9時33分発の北総線下り普通・印旛日本医大行きに乗車しました。車両は「C-Flyer」の愛称を持つ千葉ニュータウン鉄道所有の9100形8連で、乗り込んだ最後部車両は半分近くの座席が埋まっていました。私は空席に座り、駅周辺のニュータウン風景と駅間のローカル風景を眺めました。そして再びニュータウンの風景になると列車は小室駅に到着し、私は下車しました。小室駅は船橋市最北端の駅で、かつては北総開発鉄道(現・北総鉄道)と住宅・都市整備公団の境界駅でしたが、現在は公団が第三種鉄道事業者の千葉ニュータウン鉄道になり、千葉ニュータウン鉄道区間も北総鉄道の路線として運行しています。また、駅自体は2面3線と他駅と比較して構内が広いのですが、出入口は北側にしかなく、駅前も他の駅と比較して小規模でした。
 
 

 
小室駅では後続の9時55分発、普通・印旛日本医大行きに乗車。車両は京成電鉄3700形8連で、最後部車両は空いていて私は着席しました。道中は水分補給をしながら車窓風景を眺めて過ごし、周りが賑やかになってくると電車は千葉ニュータウン中央駅に到着し、下車しました。駅構内の規模は大きくありませんでしたが、「中央」を名乗っている駅だけあり利用客が非常に多かったです。但し、駅直結の大規模商業施設は存在せず、「イオンモール千葉ニュータウン」は駅の約300m北にあります。
 
 

 

  
千葉ニュータウン中央駅からは10時21分発の普通・印旛日本医大行きに乗りました。東京都交通局(都営浅草線)の5300形8連で、最後部車両はガラガラだったので着席し、車窓風景を眺めました。電車は千葉ニュータウン内を東西に貫通する幹線道路(国道464号)の広い中間分離帯を走っているのですが、国道沿いには大型の郊外型店舗が立ち並んでいました。よくテレビに登場する超巨大ホームセンター「ジョイフル本田」も見られました。そして電車は印西牧の原駅に到着し、ここでも途中下車しました。車両基地があるため2面4線と構内は広いです。一方、駅前には空地もあり、開発途上といった印象でした。駅の南北にはそれぞれ「ビッグホップガーデンモール印西」(南口側)と「牧の原モア」(北口側)の、大型商業施設があり、2ヶ所とも大規模な駐車場を構えていて、マイカーでのアクセスに主眼を置いていました。
 
 

 

 
下車後、ちょっと早いですがここで昼食を済ませておかないと以降の下車駅は近くに飲食店がなく苦しい思いをしそうだったので、私は「牧の原モア」の駐車場にポツンと建っている「マクドナルド」で食事を済ませました。モバイルコンセントがあったので食事中にスマホを充電しました。
 
 

  
昼食後は印西牧の原駅へと戻り、11時19分発の普通・印旛日本医大行きに乗車しました。車両は2連続となる都営浅草線5300形8連で、なかなか北総車に遭遇しません…。乗り込んだ最後部車両は客が誰もおらず、貸切状態となりました。扉間に座って左右の車窓風景を眺めて過ごし、次駅の印旛日本医大駅で下車しました。北総線の終着駅という事で過去に2度訪問しているのですが、駅も駅前も以前とあまり変化が感じられませんでした。駅も駅前も人が少なく、立派な駅舎や大きな駅前広場を持て余している印象でした。まぁ、通勤通学の時間帯には一定数の利用客がいると思いますが…。
 
 

 

 
北総線は印旛日本医大駅までで、この時点で私は北総線の全駅を制覇(訪問)できました。ですが、線路はこの先も続いていて、ここまで北総線との重複路線だった京成成田空港線(愛称:成田スカイアクセス線)が単独路線となって成田空港駅まで延びています。私はこの先の駅も降り鉄する事にして、11時39分発のアクセス特急・成田空港行きに乗車しました。車両は京成の最新型である3100形8連で、車内はオールロングシートですが、扉間中央の席は空港利用客のための大型荷物置場(スーツケースなど)に使用できるよう跳ね上げ式になっています。まぁ、コロナ禍においては利用率は低そうですが…。私が乗り込んだ最後部車両はガラガラで、私は着席して道中はひたすら車窓風景を眺めました。なかなかのローカル風景で、印旛沼も見えました。『スカイライナー』が160km/hで飛ばす線形の良い区間をアクセス特急も130km/hで快走して、7分ほどの乗車で次の停車駅である成田湯川駅に到着しました。私はここで下車しました。駅は東海道新幹線の『のぞみ』通過駅でよく見られる配線(中央2線が通過線、外2線の待避線にのみホームあり)で、この先、成田空港方面は単線になるため上り『スカイライナー』を通過させてから私が下車したアクセス特急が発車し、成田空港へ向け去って行きました。
 
 

 

 
また、駅構内はまだ新しさが残っており広くて綺麗でしたが、駅前は開発が進んでおらずローカルな風景でした。離れた南側に成田ニュータウンの住宅地が見えましたが、都心までの運賃が高くて本数も少ないためか、乗降客は少なかったです。そして、駅の東側では成田線の我孫子支線が成田スカイアクセス線をアンダーパスしていますが、成田線には駅がありません。ネットワークを考える上では成田線にもこの地に駅を開設するのが望ましいですが、JRも成田空港への路線を有している事から、わざわざ客の逸走を招くような駅を造る事はないでしょうね…。
 
次の列車まで40分もあったので、駅前を散策してホームに戻ってからベンチでスマホを操作していました。そして12時28分発のアクセス特急・成田空港行きに乗車しました。3100形8連で、両先頭部には成田スカイアクセス開業10周年を祝うヘッドマーク風のシールが掲出されていました。最後部車両の車内はガラガラで、道中は着席の上で車窓風景を眺めました。しばらく走ると左から成田線の空港支線が寄り添い、成田新幹線用に準備されていた路盤をJRとの単線並列の形で走ります。そして地下トンネルへと入り成田国際空港の用地を進むと列車は空港第2ビル駅に到着し、私は下車しました。普段は大勢の空港利用客で賑わっているはずですが、やはりコロナ禍の影響で人は少なかったです。反対側にはJR線のホームがあります。
 
 

 
また、コンコースにはプラレールのジオラマが展示されていました。京成は当然として子会社の新京成、乗り入れ先の東京都交通局(都営地下鉄)、京急の車両も走っていましたが、ライバルであるJRの『成田エクスプレス』用E259系もありました。空港輸送における京成の余裕なのか、はたまたJRとの協調姿勢を表しているのか、いずれにしてもライバル社の車両も置いているのはファンとしては嬉しかったです。
 
 

 
下車後はホームを散策してから改札を出ましたが、京成は成田空港エリア~京成高砂以遠の都心エリアへのルートが2通りあり、しかもルートにより運賃設定が異なるため、旅客の乗車経路を特定するために京成本線経由のルートに対してはコンコースに中間改札を設置しています。ゆえに京成本線経由ですと空港第2ビル駅、成田空港駅ともに入場・出場時に改札を2度通る必要があります(京成本線経由は1回の改札通過でOK)。また、以前は改札を出てセキュリティエリアを通り、パスポートや身分証明書を提示する必要がありましたが、2015年に廃止されました。
改札を出てからは駅前、というか第2旅客ターミナルビルの中を少し散策したのみで、国際線の大量運休が影響して、ビル内も人が少なかったです。その後は京成の改札内に戻りました

 
 

 
今度は中間改札を通って京成本線ホームへと向かい、ホームを観察してから少し待っていると都心方面から13時31分発の特急・成田空港行きが入線し、乗車しました。3000形8連で、当駅で大半の客が下車したため、最後部車両はガラガラでした。ちなみに当駅から乗車したのは私だけでしたw まぁ、第2ターミナルと第1ターミナルの間には無料のバスもありますし、わざわざ地下まで行って京成やJRで空港内を移動する人はファンくらいでしょうね…。地下区間なので道中は車内を観察したり中吊り広告を眺めたりして過ごし、2分の乗車で終点の成田空港駅に到着しました。
 
 

 
成田空港駅は終着駅のため、過去に何度か訪ねていますが、今回は10年ぶりだったので改めて車両やホームを撮影しました。本線のホームを撮影後は中間改札を通り、本線のホームとは側壁で仕切られた反対側の空間に位置している成田スカイアクセス線の一般電車(アクセス特急)用ホームを観察してから改札を出ました。尚、『スカイライナー』用ホームは10年前に『スカイライナー』に乗車した際に観察しており、以前とあまり変化がなさそうなので、今回はパスしました。
 
その後は改札を出て、セキュリティエリアの跡地を通過して改札外コンコースを通り地上に出ました。こちらの第1ターミナルも人が少なく、閑散としていました。一旦外に出て、南ウイングから北ウイングへと歩いてからターミナルビルに再び入りましたが、北ウイング1階でマリオの人形が目に付きました。これは任天堂のゲーム体験施設「Nintendo Check In」ですが、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休業していました。余談ですが、北ウイングと言えば中森明菜さんの「北ウイング」という曲があり、北ウイングにいる時はこの曲が頭から離れませんでしたw
 
 

 
地下の成田空港駅コンコースに戻りました。今度は京成ではなくJRに乗り、空港第2ビル駅を目指します。発車標を見ると、新型コロナウイルスの影響により昼間の特急『成田エクスプレス』は全便運休になっていました。その関係もあり『みどりの窓口』には客は全くおらず、改札を通る人も少なく閑古鳥が鳴いていました。私は『Suica』で改札を通りホームへと移動し、列車が来るまでの間にホームを観察しましたが、ホームにある売店は臨時休業していました。しばらくすると当駅止まりの列車がやって来て、折り返し14時35分発の快速・東京行きになりました。私はこの列車に乗車しました。車両はE235系への置き換えが決定しているE217系4連+11連で、私は最後部車両(11連側)のボックスシートを独占しましたが、乗り込んだ際、係員が車内の消毒作業をしていました。最後部車両は私だけの貸切状態でしたが、15両全体でも20人ほど(私の観察による推測)しかいなかったのでは…と思えるほど乗客も少なかったです。
 
快速は定刻に成田空港駅を発車し、地下区間をスローペースで走ります。道中、私はこの後の行程を確認すべくスマホを操作していましたが、すぐに列車は空港第2ビル駅に到着し、私はここで下車しました。JRの空港第2ビル駅は京成の反対側にあり、わずか1面1線で上下線の全列車をさばいています。下車後はホームを観察しましたが、東京方面への列車が発車した直後という事もありホームには警備員しかいませんでした。
 
 

  
その後は改札を出ましたが、改札外は先程訪問済みのため長居はしませんでした。
この日は夜に帰宅しなければならないのですが、まだまだ乗り鉄、降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)