前回の続き…
2020年6月6日、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が解除されてから初めて乗り鉄・降り鉄を敢行しました。
今回は県を跨がず、兵庫県内で乗り鉄を完結させました。また、暑かったもののマスクを着用しました。
今回は終盤の内容です。
昼食後は三宮から神戸市営地下鉄に乗車し、新神戸駅で降り鉄してから6月1日に北神急行電鉄から神戸市営地下鉄へ移管され、運賃が値下げされたばかりの北神線に乗車して谷上駅まで行きました。
その後は三宮に戻り、阪神電車に乗り換えて前年に上り線も高架化され、上下線とも高架駅になった青木駅(おおぎえき)と深江駅で降り鉄しました。そして元町駅まで移動し、買物を済ませてから徒歩で花隈駅に移動。駅を撮影してから阪急神戸高速線に乗り、高速神戸駅で山陽電鉄本線方面の直通特急に乗り継ぎました。最後は東二見駅で普通車に乗り換えて兵庫県加古川市の自宅へと帰りました。
今回の日程 2020年6月6日 (土) 【その3】
神戸三宮(徒歩)三宮1115(神戸市営地下鉄西神・山手線)1117新神戸1156(神戸市営地下鉄北神線)1204谷上1226(北神線→西神・山手線)1236三宮(徒歩)神戸三宮1242(阪神本線・快速急行)1250魚崎1252(普通)1254青木1314(普通)1316深江1334(下り普通)1338魚崎1343(直通特急【黄】)1354元町1357(徒歩)1430花隈1445(阪急神戸高速線)1447高速神戸1459(阪神神戸高速線→山陽電鉄本線・直通特急【黄】)1535東二見1537(山電本線)1543別府
【帰宅】
神戸・三宮で昼食後は神戸市営地下鉄西神・山手線の三宮駅へ。至る所に「2020.6.1 市営化スタート 谷上~三宮 550円→280円」と書かれたポスターが貼られていました。
運賃が約半額になるインパクトは大きいのですが、果たして乗車率に変化が出ているのか、これから実際に乗車して確認します。が、その前に手前の新神戸駅を降り鉄したくて、『ICOCA』で入場後、間違えて西神中央方面2番線ホームへ行ってしまったのちに上層階の1番線へと移動し、11時15分発の新神戸止まり電車に乗車しました。まだ乗った事のない新型3000形を期待したのですが、やって来たのは最古参の1000形6連でしたw 私は最後部車両に乗り込みましたが、新神戸止まりである事と三宮駅では前側(谷上方)に乗降客が集中しやすい傾向もあり、車内はガラガラでした。私は着席して道中はスマホを操作して過ごし、すぐに到着した新神戸駅で下車しました。下車後、車両前面に北神線の市営化を記念したヘッドマークが掲示されていたので撮影しました(が、失敗しました…orz)。その時、隣の番線に入線した西神中央行き電車が3000形だったので慌てて撮影しました。
その後は一旦改札を出ました。新神戸駅は2年前に訪問済みですが、当時失念していて行っていない出入口(北出口2)があったので、今回はリベンジ訪問です。北出口2は新幹線駅を目の前にした生田川沿いにあり、歩道沿いは自転車置き場になっていました。
北出口2を撮影後は、山陽新幹線の新神戸駅へと移動しました。新幹線駅も2年前に訪問済みでしたが、当時はホームドア設置工事中でごちゃごちゃしていたので工事終了後にリベンジ訪問したかった駅です。3月の東京遠征時に新幹線車内からホームドア設置完了を確認できたので、満を持して今回の訪問となりました。150円の入場券を買ってから自動改札機を通り、ホームと車両を撮影しました。ちなみに新神戸駅での乗降客は普段と比較して非常に少なかったです。緊急事態宣言が解除されたものの、まだ県跨ぎの移動の自粛が求められている影響もあるのでしょう。以前の状況に戻るのは相当な時間を要すると思われます。
新幹線駅を訪問後は地下鉄駅へと戻り、今度こそ谷上駅へと向かいます。ちなみに谷上駅へは三宮駅からも新神戸駅からも大人運賃280円と同額で、私は三宮~新神戸の運賃210円も支払っているので、トータル490円となります。しかし、これでも市営化以前の550円よりは割安です。市営化以前は新神戸が社局境界駅だったので新神戸で一旦改札を出ようが出まいが運賃は合算となっていました(新神戸駅で改札を出ない場合は30円の乗継割引がありましたが…)ので、新神戸駅で一旦改札を出てもさほど損はしなかったのですが、今後は新神戸駅で一旦下車すると損をする額が大幅に増えますのでご注意下さい。
入場後は1番線で少し待ちましたが、当駅から谷上行きに乗る人は以前と同じく少ない印象でした。新型コロナウイルスの影響がなくなり、広域移動が活発になれば増えるかもしれませんが…。数分後、谷上行きが西神中央方からやって来ました。車両は元・北神急行電鉄の7000系(現・7000-A系)6連で、この7000系も神戸市交通局所属になりましたが、外観は北神急行時代のままで、側面下部の社紋も残っていました。私が乗車した最後部車両は10人ほどが乗車していましたが、まぁガラガラの部類で、北神急行電鉄時代と変わりありませんでした。新型コロナで減少した分を運賃値下げによる増加分で相殺された形なのでしょうか? 北神線はほぼ全区間がトンネルなので、私はスマホを操作し続けていました。そして地上へ出るとほどなくして終点の谷上駅に到着しました。新神戸駅からわずか8分で裏六甲へ出られるなんて、いつ乗っても驚きます。外を見ると、この日は曇り空でしたが、少し雨が降ってきました。
谷上駅では車両と駅名標を撮影しましたが、北神急行タイプがそのまま使用されていました。その後は改札を出て駅舎と駅前を撮影しました。駅名看板は「北神急行」の部分が「神戸市営地下鉄」に変わっていました。また、駅長室は北神急行電鉄から神戸電鉄へと移管されているようでした。以前は北神の管理駅だった谷上駅ですが。現在は地下鉄・神鉄どちらの管理駅なのか不明です(セオリー通りであれば神戸市営の管理駅になるはずですが、駅長室は神鉄の雰囲気でした)。そして余談ですが、谷上駅の標高は244mで、6月1日に北神線が地下鉄に移管された事に伴い、かつては標高136.4mの仙台市地下鉄東西線・八木山動物公園駅が日本一標高の高い地下鉄駅だったのですがトップから陥落し、谷上駅が日本一標高の高い地下鉄駅になりました。仙台の人からすれば面白くないかもしれませんが…。
その後は改札内に戻り、少し待っていると12時26分発の西神中央行き電車が入線しました。期待外れの1000形6連で、6000形によって置き換えられているものの数が多いので東急の8500系と同じようにまだまだ頑張っています。私は最後部車両に乗り込み発車を待っていると、反対側のホームに神鉄の三田発新開地行き電車が到着しました。多くの人がこちらに乗り換えましたが、やはりコロナの影響が運賃値下げの効果で相殺されたのか、乗換客の数は5月以前とさほど変わりありませんでした。一方、新開地行きも一定の乗車率を保っていました。しかしながら、今後は定期券の切り替えが進めばますます北神線へシフトするかもしれません。
神鉄からの乗換客で半数ほどの座席が埋まりました。電車は定刻に谷上駅を発車し、すぐに北神トンネルに入りました。私はスマホを操作して道中を過ごしました。北神トンネルを出るとそのまま地下区間へと進み、今度は新神戸駅で途中下車せずに、三宮駅まで乗り通しました。12時36分着で、谷上駅からの所要時間は10分です。これは北神急行電鉄時代から変化ありませんが、やはり運賃の大幅値下げのインパクトは凄く、新型コロナウイルスの影響が収まれば効果が出てくるのではないでしょうか。
三宮駅で下車後はすぐに阪神本線の神戸三宮駅へと移動し、『阪神・山陽 シーサイド1dayチケット』(2,200円) で入場しました。次の目的地は、午前中に行けなかったのですが、2015年に下り線が、2019年に上り線が高架化された青木駅(おおぎえき)と深江駅です。直通特急が既に発車してしまったため、後続の12時42分発の快速急行・奈良行きに乗り、とりあえず魚崎駅を目指します(御影駅は通過)。車両は近鉄車の8両編成で、前2両は不明でしたが、後6両は9820系6連でした。私は最後部車両に乗り込みましたが、ほぼ満席だったのでドア脇へ。地上区間の道中は六甲山などの車窓風景を眺めて過ごし、近鉄車の車体が長いために通過措置が取られている御影駅ではこの後乗り継ぐ事になる待避中の普通車を確認して、すぐに到着した魚崎駅で下車しました。
魚崎駅では後続の普通・大阪梅田行きに乗り継ぎました。純粋な「青胴車」である5001形4連で、この日は5001形によく当たりましたw 最後部車両に乗車しましたが、半数ほどの座席が埋まっていました。私は空いている席に座り、新たな高架区間からの車窓風景をしばし眺めて、1駅目の青木駅で下車しました(12:54着)。地平時代と同じく2面4線の配線で、元町方に引上線を有していて当駅始発列車も復活しました。一方、駅前は旧上り線や地平駅設備の撤去工事が続いていて、綺麗な姿になるのはまだまだ先といった感じでした。
青木駅からは2本後の普通・大阪梅田行きに乗車。5500系リニューアル車4連で、乗り込んだ最後部車両は大半の座席が埋まっていましたが私は空席に着席し、水分補給をしつつ車窓風景を眺めて過ごし、次駅の深江駅で下車しました。深江駅は相対式ホーム2面2線で、やはり駅前は旧設備撤去工事が行われていました。
深江駅で再入場後は下り線ホームへと上がり、神戸市街へ戻るために13時34分発の普通・高速神戸行きに乗車しました。車両はもはや希少価値となった5500系非リニューアル車4連で、最後部車両の空席に腰掛けました。大半の座席が埋まっていました。道中は車窓風景を眺めて過ごし、2駅目の魚崎駅で下車しました。
魚崎駅では後続の快速急行・神戸三宮行きをやり過ごし、続行の直通特急【黄 (西元町・大開・西代にも停車)】・山陽姫路行きに乗り継ぎました。8000系6連で、第1編成の8523Fでした(阪神淡路大震災により被災し、うち3両が廃車されて編成組み換えで捻出された車両や代替新造された車両(大阪梅田方の先頭車8523号)に置き換えられています)。最後部車両に乗り込みましたが比較的空いていて一部の席が空いていたため私は着席し、道中は反対側の窓越しに車窓風景を眺めました。そして半数ほどの乗客が入れ替わった神戸三宮駅では下車せずに、1駅先の元町駅で下車しました(13:54着)。当駅は阪神本線と阪神神戸高速線の境界駅です。
元町駅で下車後はすぐに地上へ出て、駅東側の鯉川筋を南へ歩きました。そして大丸神戸店前の交差点を撮影しましたが、緊急事態宣言が解除された事もあり、多くの人が歩いていました。
その後は交差点西側、元町商店街入口にある「ユニクロ」で買い物をしましたが、通行人の数に対して店内の客は少ない印象でした。
「ユニクロ」で買物後は元町商店街南側に位置する中華街「南京町 (なんきんまち)」を歩き、街の様子を撮影しました。通行人の数は普段の土曜日には及ばないものの、結構多かったです。
南京町を出てからは元町商店街を西へ歩き、花隈地区に入ると北(右)へ曲がり、JR神戸線のガードをくぐって北側へ出ました。そしてJR線の高架橋に沿って西へ歩くと阪急神戸高速線の花隈駅にたどり着きました。3年前に訪問しているのですが、当時は駅がバリアフリー化工事中で、また駅前の写真も不足していたためリベンジ訪問となりました。駅前と工事が終わった西口を撮影してから『ICOCA』で入場し、工事が終わったホームも撮影しました。
花隈駅からは14時45分発の普通・山陽姫路行きに乗車しました。山陽電車の最新型・6000系4連で、半数ほどの座席が埋まっていた先頭車両で着席して、水分補給をして道中を過ごしました。そして私は隣駅の高速神戸駅で下車しました。高速神戸駅では一旦改札を出て、『阪神・山陽 シーサイド1dayチケット』で再入場しました。阪急神戸高速線の高速神戸~神戸三宮間は『阪神・山陽 シーサイド1dayチケット』の乗車可能エリアに入っていません。
高速神戸駅では14時59分発の直通特急【黄】・山陽姫路行きに乗車しました。クロスシートの山陽5000系を期待し、阪神車でもクロスシートに座りたくて4両目の位置で待っていましたが、やって来たのは阪神8000系で、しかもオールロングシートの後期車でしたwww まぁ仕方ありません。私は前から4両目、当駅下車客により空いた扉横の席に着席しました。発車時点で大半の座席が埋まっていました。
道中はスマホを操作していました。新開地駅や高速長田駅で乗車率が下がったものの、山陽電鉄本線に入って2駅目、地下鉄との乗換駅である板宿駅では多くの人が乗ってきました。それでも高速神戸駅発車時より乗車率は低かったのですが…。板宿駅を発車後は地上に出て、私はスマホをしまい車窓風景を眺め続けました。須磨浦公園~山陽塩屋では海側を並走するJR神戸線の新快速にアッサリと抜かれました。また、乗客は駅ごとに減少し、舞子公園駅を出るとガラガラ状態になり、乗車率でもJRとの差を見せつけられる形になりました…。その後、山陽明石駅で乗客が増えたものの、半数ほどの座席が埋まるにとどまりました。電車は明石市郊外を快走し、15時35分に到着した東二見駅で私は下車しました。36分の乗車時間でしたが、JRの新快速ですと神戸駅から36分で姫路駅手前まで行けてしまいます(日中の神戸~姫路の所要時間は37分)。
東二見駅では直通特急を待避していた普通車・山陽姫路行きに乗り継ぎました。古参の3000系3連でしたが、リニューアルを受けていて古さは幾分和らいでいました。私は最後部車両で着席しました。半数ほどの座席が埋まっていました。道中は車窓風景を眺めていましたが、ふと気づいたのが、山陽電車は、特に普通車のみの停車駅で扉を開ける時間が極端に短いのではないか?と。早い駅ですと多分5秒くらいで扉が閉められるのではないでしょうか。田舎の乗降客ゼロのローカル線ではすぐ閉める例があるのの、都市圏の電車の中では山電が圧倒的に早いと感じました。なので山電では居眠りなどの初動遅れで下車できなかった客が頻発しているかもしれません。対策としては普通車の運用車両を6000系に統一して駅間の所要時間を短縮し、その余裕で停車時間を増やすのが現実的ではないでしょうか。
扉の開閉の事を考えていると電車はあっという間に別府駅に到着しました(15:43着)。私はここで下車しました。これにてこの日の乗り鉄・降り鉄は終了です。
別府駅で下車後は、久しぶりの乗り鉄で疲れていたのでとっとと帰宅しました。
2ヶ月半ぶりの乗り鉄は楽しかったです。今後はこれ以上新型コロナウイルスが流行せずに、自由に乗り鉄できる状況に戻ってほしいと切に思いました。
(つづく)
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
(参考:Wikipedia)