東京駅から運賃9,000円でどこまで行けるか? | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は『東京駅から△△円でどこまで行けるか?』シリーズの第12弾として、
『東京駅から運賃9,000円でどこまで行けるか?』をUPいたします。
大人の普通運賃で東京駅からどこまで行けるのかを紹介していきます。
この記事での内容はあくまでも『目安』です。目的地への最も割安な運賃を紹介する記事ではありません。ご了承下さい。
(『東京駅から500円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から1,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から1,500円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃2,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃2,500円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃3,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃4,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃5,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃6,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃7,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)
(『東京駅から運賃8,000円でどこまで行けるか?』の記事はこちら)


条件は自己中心的で無茶苦茶ですが、以下の通りです。
◆原則として鉄道利用のみ。

 JR・民鉄の区分は関係なく鉄道全線が対象です。
 但し、災害や工事によるバス代行区間やBRT区間ではバスも利用可能。
 航路も鉄道連絡船として機能している区間は利用可能。
 バスでしか行けないケーブルカーの駅へも路線バスは利用可能で、
 今回より3km以内であれば鉄道路線と並行しない路線バスも利用可能としました。
  

◆原則として普通運賃(大人)のみで計算。

 特急は利用しないものとします。
 但し、新幹線やガーラ湯沢支線・博多南線、松田連絡線など特急券がないと乗車できない区間は
 例外的に特急料金も合算した額で計算します。
 そして、上野公園モノレールなど実質的に園内施設として機能している交通機関も
 施設入園料込みとして計算します。
 また、きっぷの分割購入はOKとしますが、企画きっぷは使用不可とします(通年発売のものも含む)。


◆IC運賃は対象外

 計算が面倒なのでww


◆片道運賃で。

 片道運賃で行ける範囲を表示していきます。往復ですと倍の金額が必要です。


◆乗換は原則として公式な乗換駅のみ。

 ただし、公式な乗換駅でなくても乗換時間徒歩10分以内で移動可能と判断した場合は
 乗換可能とします。
 そして、東京駅と東京メトロ東西線の大手町駅は乗換駅ですが、
 例外的に大手町駅スタートを禁止して東京駅スタートといたします。

◆大回り乗車は対象外

 JRや地下鉄の大回り乗車ですと最低運賃でも遠くへ行けますが、
 途中下車(駅の外へ出ること)はできないので対象外とします。
また新たなルールができれば追加いたします。


まずは、JR線のみを利用した場合、東京駅から運賃9,000円で行ける範囲は…
(きっぷを分割購入しない場合に限る)
(また、整備新幹線の並行在来線、通過運輸を設定している三セクも特例として利用可とします)


紀勢本線側から時計回りで紹介します。

紀勢本線・関西本線方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
名松線(伊勢鉄経由)伊勢奥津8,070円JR7560円+伊勢510円
参宮線(伊勢鉄経由)鳥羽8,070円JR7560円+伊勢510円
紀勢本線(伊勢鉄経由)賀田8,930円JR8420円+伊勢510円
奈良から桜井線経由高田8,420円
関西本線王寺8,210円
和歌山線(王寺経由)高田8,420円
和歌山線(王寺経由)笠田8,960円
関西本線久宝寺8,420円
関西本線経由大阪市内8,750円
阪和線(関西線経由)和泉砂川8,960円
東海道本線(関西線経由)芦屋8,960円
福知山線(関西線経由)西宮名塩8,960円


東海道本線方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
東海道本線山科(京都市内)8,210円
湖西線(山科回り)マキノ8,960円
東海道本線京都(京都市内)8,210円
奈良線経由奈良8,750円
山陰本線下山8,960円
東海道本線芦屋8,960円
福知山線中山寺8,960円


北陸本線方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
小浜線松尾寺8,960円
北陸本線(米原回り)越前花堂8,750円
越美北線越前大野8,960円
北陸本線(米原回り)福井8,750円
北陸本線(米原回り)大聖寺8,960円


中央本線経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
高山本線(中津川太多線経由)高山8,420円
高山本線(中津川太多線経由)猪谷8,960円


上越線→北越急行ほくほく線経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
高山本線(富山経由)8.990円富山7050+JR1940
あいの風とやま(ほくほく線経由)高岡7.400円市振5940+とやま1460
城端線(高岡経由)城端8,070円市振5940+とやま1460+JR670
あいの風(ほくほく線経由)倶利伽羅8.000円市振5940+とやま2060
IRいしかわ(ほくほく経由)津幡8.230円市振5940+とやま2060+IR230
七尾線(倶利伽羅経由)金丸8.990円倶利伽羅8000+IR230+JR760
IRいしかわ(ほくほく経由)金沢8,360円市振5940+とやま2060+IR360
北陸本線(倶利伽羅経由)粟津8,940円倶利伽羅8000+IR360+JR580


上越線・羽越本線(新津)経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
羽越本線(新津経由)羽後本荘8,750円
羽越本線(新津経由)下浜8,960円


陸羽西線・羽越本線(新庄)経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
羽越本線(新庄経由)羽後本荘8,750円
羽越本線(新庄経由)新屋8,960円


奥羽本線経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
奥羽本線横手8,210円
北上線(横手経由)北上8,960円
奥羽本線大曲8,210円
田沢湖線(大曲経由)赤渕8,960円
奥羽本線秋田8,960円
羽越本線(奥羽秋田回り)新屋8,960円
奥羽本線土崎8,960円


気仙沼方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
気仙沼線(BRT)気仙沼8,160円柳津まで7020+BRT1140
大船渡線(気仙沼線経由上り)新月8,160円柳津まで7020+BRT1140
大船渡線(気仙沼線経由下り)8,870円柳津まで7020+BRT1850
大船渡線(一ノ関経由)気仙沼8,210円
大船渡線(一ノ関経由)大船渡魚市場前8,970円気仙沼まで8210+BRT760


東北本線経由

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
北上線(北上経由)横手8,750円
釜石線上有住8,960円
東北本線盛岡8,420円
山田線区界8,960円
田沢湖線(盛岡経由)田沢湖8,960円
IGRいわて銀河鉄道線渋民8,930円盛岡まで8420+IGR510


以上です。
8,960円とは、幹線で561km~580kmの範囲です。
200kmを超えると券面表示が【区】東京都区内となり、東京23区内のどのJR駅から乗車しても東京駅基準の運賃となります。

運賃体系の関係もあり、8,000円圏から80km先まで行く事ができました。ちなみに首都圏は在来線の全駅とも4,000円以内で到達可能です。
今回は新たに制覇できた都道府県は兵庫県、和歌山県です。
石川県、福井県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、秋田県、岩手県ではさらに多くの駅へと到達でき、
岐阜県、富山県、滋賀県、山形県、宮城県は全県制覇できました。
北陸で未到達駅が多数残っているのが意外ですが…。

主要都市では、
京都、大阪、西宮、橿原、尾鷲、高山、金沢、福井、秋田、横手、気仙沼、盛岡まで到達できましたが、
和歌山、神戸、舞鶴、熊野市、能代、釜石、二戸へは9,000円では到達できませんでした…。

尚、営業キロ基準では神戸市内の摂津本山駅まで行ける計算ですが、特定都市区内制度により東京都区内からですと道場駅を除く神戸市内の全駅とも代表駅である神戸駅(東京駅から

589.5km)までの運賃9,290円になってしまうので、9,000円以内ですと手前の芦屋駅止まりとなってしまいます…。


また、域内の主要駅への運賃を以下に記します。
駅名運賃
京都市内8,210円
大阪市内8,750円
高山8,420円
金沢8,360円
福井8,750円
秋田8,960円
気仙沼8,160円
盛岡8,420円


次は、関西方面のみJR・地下鉄・私鉄を併用して9,000円以内で行ける路線ごとの最遠の駅を示します。
JRの場合、地下鉄や私鉄を併用する事により、JRのみ利用よりも遠くまで行けるケースもあります。
また、JR単独利用でも電車特定区間の距離や区間ごとの特定運賃を把握していれば、
途中駅を境にきっぷを分割購入する事により通しで買うよりも割安になるケースもあります(面倒ですが…)。
そのケースにつきましても以下に示します。

尚、今回は、
東京駅(東京メトロ)代々木上原駅(小田急)新松田駅/松田駅(JR)豊橋駅(名鉄)名鉄名古屋駅/近鉄名古屋駅
のルート限定とします。


大前提(小田急新松田→JR豊橋→名鉄経由)

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
名鉄名古屋本線(新松田経由)名鉄名古屋5,700円松田920+JR3670+名1110
東京駅から東京メトロ丸ノ内線~千代田線を経由して、代々木上原駅から小田急で新松田駅まで行きます。
新松田駅で御殿場線に乗り換えて普通列車の乗り継ぎで豊橋駅で下車。
さらに名鉄に乗り換えると各社の合算運賃でもJRで通しのきっぷを買うより割安に
名鉄名古屋駅(名古屋駅)へ移動可能です。

以下に、名鉄名古屋駅から近鉄名古屋駅へと徒歩移動し、
さらに近鉄に乗り継いだ場合の運賃を掲載します。
尚、相当ごちゃごちゃしているのでスルーしてもらっても結構ですw


近鉄(近鉄名古屋を5,700円でスタート)

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
近鉄京都線京都8,290円名名5700円+近鉄2590円
近鉄吉野線吉野神宮8,090円名名5700円+近鉄2390円
近鉄長野線河内長野8,170円名名5700円+近鉄2470円
近鉄南大阪線大阪阿部野橋8,170円名名5700円+近鉄2470円
近鉄けいはんな線長田8,260円名名5700円+近鉄2560円
近鉄大阪線鶴橋8,060円名名5700円+近鉄2360円
近鉄難波線大阪難波8,060円名名5700円+近鉄2360円
名鉄名古屋で近鉄に乗り継ぐルートです。近鉄の全駅に8,290円以内で行けます。
京都はJRの方が安いですが、大阪は近鉄など私鉄利用の方が割安になります。


以下に、近鉄から他社局線に乗り換えた場合の運賃を方面別に掲げます。

吉野口・河内長野経由和歌山方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
和歌山線(吉野口経由)橋本8,250円吉野口7840円+JR410円
和歌山線(吉野口経由)和歌山8,980円吉野口7840円+JR1140円
阪和線(吉野口経由)紀伊中ノ島8,980円吉野口7840円+JR1140円
近鉄長野線河内長野8,170円名名5700円+近鉄2470円
南海高野線(河内長野経由)極楽橋8,810円河内8170円+南海640円
南海高野線(橋本経由)極楽橋8,690円吉野口7840+JR410+南海440
和歌山市内へは行けましたが、高野山方面は手前の極楽橋で足止めです…。
ケーブルカーの運賃390円が重くのしかかります…。


鶴橋・難波経由大阪・南海方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
大阪環状線(鶴橋経由)大阪8,240円鶴橋8060円+JR180円
大阪メトロ(難波経由)梅田8,290円難波8060円+大阪230円
阪和線(鶴橋経由)紀伊8,980円鶴橋8060円+JR920円
南海高野線(難波経由)極楽橋8,930円難波8060円+南海870円
南海本線(難波経由)和歌山市8,980円難波8060円+南海920円
南海和歌山港線(難波経由)和歌山港8,980円難波8060円+南海920円
南海加太線(難波経由)磯ノ浦8,980円難波8060円+南海920円
南海空港線(難波経由)関西空港8,980円難波8060円+南海920円
南海はほぼ全駅に、JRは和歌山県1駅目の紀伊駅まで行けました。


鶴橋・難波経由兵庫県方面

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
山陽本線(鶴橋経由)朝霧8,980円鶴橋8060円+JR920円
福知山線(鶴橋経由)三田8,900円鶴橋8060円+JR840円
阪神本線(難波経由)神戸三宮8,470円難波8060円+阪神410円
阪神本線(難波経由)元町8,470円難波8060円+阪神410円
山陽本線(元町経由)大久保8,970円元町8470円+JR500円
阪神神戸高速線(元町経由)西代8,620円元町8470円+高速150円
山陽電鉄本線(西代経由)西舞子8,990円西代8620円+山陽370円
私鉄に乗り続けると最遠は山陽電鉄本線の西舞子駅(山陽電鉄の神戸市内西端駅)まで行けますが、
鶴橋駅でJRに乗り換えた方が僅かに先へ行けます(JRの明石市東端駅)。
尚、元町駅でJRに乗り換えれば一番遠くまで行けます(明石市中西部の大久保駅)。


以上、私鉄を併用すると、私鉄の安価な運賃の効果がじわじわと出ています。
到達可能主要都市は和歌山、神戸、明石、宝塚、三田です。


最後に、東海道・山陽本線方面について、節約をしない場合とした場合でどれだけ違うのか比較してみました。

路線名駅名東京駅からの運賃内訳
東海道本線(節約せず)芦屋8,960円
私鉄を最大限に利用西舞子8,990円名名5700円+私鉄3290円
元町からJRを利用大久保8,970円元町8470円+JR500円


東京~新松田と豊橋~神戸で私鉄を使えばJRのみ利用と比較して割安になりますが、
神戸付近で私鉄の事業者や運賃体系がコロコロ変わり、運賃打切が増えるので初乗り運賃が加算されて、割安効果が減少しました。
また、山陽電鉄は近距離運賃が割高で、結果として神戸市の元町からJRに戻った方が遠くまで9,000円以内で行けました。


まとめ

結果、9,000円ですと関東甲信越地方および東海地方の全域、北陸地方の半分ほどの地域、
そして南東北の全域および北東北の一部地域まで行くことができます。

西日本方面は石川県、福井県の大半の駅へと到達でき、
さらに京都府の半数近くの駅、兵庫県、和歌山県の一部の駅に到達できました。
富山県、三重県、滋賀県、奈良県は全駅に到達可能で、
近鉄経由ですと大阪府はほぼ全駅に行けます。

北日本方面は山形県、宮城県全域に到達でき、さらに秋田県、岩手県の半数程度の駅に到達できました。

また、新たに到達可能な県は、兵庫県、和歌山県でした。
西は大阪、神戸、堺、和歌山。
そして北は盛岡、横手、羽後本荘まで行けました。


東京駅から片道9,000円以内(理論上)ですと結構遠くまで行くことができます(私鉄利用の場合も含む)。

9,000円あれば、観光地など有名スポットは、
大阪・吉野(桜など)・和歌山・甲子園・宝塚・神戸
芦原温泉・飛騨高山・金沢
鳥海山・横手・大曲(花火)・小岩井農場・田沢湖・南三陸・遠野
などと、結構遠くまで行けますね。
(最寄駅からのバス代を除く)


皆様も鉄道で旅行をされてみてはいかがでしょうか?


また気が向けば、東京駅から10,000円…も調べてみようと思います。
段々と私鉄節約効果がなくなってきたので、次回も記事UPの際は、一部の私鉄経由事例を省略させて頂く場合がございます。ご了承下さい。

尚、地図を省略させて頂きます。ご了承下さい。



間違いがあれば遠慮なくコメント欄にてご指摘願いますm(_)m

(参考:JR時刻表、各社局のホームページ)