名鉄小牧線・間内~小牧~小牧原の廃線跡(愛知県小牧市。2013年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、愛知県尾張地方北部を南北に走る名鉄小牧線のうち、区画整理事業により地下化された
間内~小牧~小牧原の地上線跡について簡単に紹介します。

 

元々、小牧市街では小牧線は地上を走っていましたが、市街地の再開発により小牧線は地下化および東側へ移設される事になり、1989年4月23日に完成しました。小牧駅は地方都市では珍しい地下駅となりました。その結果、地上線は廃止となり、廃線跡は区画整理によりほとんど面影をとどめていません。
尚、2年後の1991年には桃花台新交通(愛称:ピーチライナー)も開業し、名鉄駅の東側に桃花台新交通桃花台線の小牧駅が設置されましたが、利用客の低迷で名古屋市営地下鉄上飯田線が開業して3年後の2006年に廃止されています。
今回は間内~小牧原の順に廃線跡探訪レポートを超簡単に紹介致しますが、間内~小牧口と小牧~小牧原(一部)は現在線と旧線の位置が重複するため探訪を省略しています。

 

尚、今回の区間は徒歩でサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
また、遺構がなく道路転用された区間も少ないので写真だけでは分かりにくいかと思いますが、ご了承願いますm(_)m


 

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(Yahoo!地図を使用)   

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
名古屋鉄道:小牧線  間内~小牧原  3.5km   1989年4月23日新線切替  
(※)間内~小牧は複線、小牧~小牧原は単線、直流1,500V電化。軌間1,067mm。     

  
  

探訪・撮影時   2013年6月  

  

  

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(1)小牧口駅にて上飯田方を望む。現在の小牧口駅は半地下化されています。
旧線時代は駅舎の位置に線路があり、横断歩道の位置に踏切がありました。


 

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(1)上写真とほぼ同一地点にて犬山方を望む。
右の壁の向こう側には半地下の現在線が通っていて、ほどなくして小牧トンネル(地下区間)へと入っていきます。
一方、旧線跡は遊歩道の左側ルートを直進していました。その先の廃線跡は住宅地に転用されています。


 

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(2)地下化の後に整備された都市計画道路(県道102号線)を渡ると旧線跡は右へカーブして旧・小牧駅を目指します。
旧線跡は道路ではなく左側に写っている小牧市自動車学校の用地に取り込まれました。
その先の旧線跡は住宅地に転用されています。


 

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(3)住宅地に転用されたカーブが終わると旧線跡は直進して旧・小牧駅へ至ります。
この付近は区画整理事業により以前の面影をとどめていませんが、旧線跡は画面奥へ向かう2車線道路の左側を通っていました。


 

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(4)そして再開発された市街地を進むと旧・小牧駅に着きます。
やはり区画整理事業により当時の面影は残っていません。


 

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(5)小牧駅跡を過ぎると、少し直進した後に右へカーブしていき、道路転用区間が終わりました。
この付近も再開発で面影が失われています。


 

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(5)上写真とほぼ同じ位置より旧・小牧駅跡を望む。
左側には現在の小牧駅があります。


 

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(6)道路転用区間が終わると今度は住宅転用区間へと入り、迂回が必要になります。
ですが、写真左側の建物は区画整理事業の向きとは違う角度で建てられていて、
おそらく旧線跡はこの建物に沿って通っていたと思われます。
写真は上飯田方を望む。


 

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(7)少し進むと、旧線跡は駐車場に転用されていました。
旧線跡は画面右奥の民家の側壁に沿って斜めに通っていたと思われます。


 

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(7)上写真とほぼ同じ地点にて上飯田方を望む。
画面中央の住宅と右側の空地の境界が左へカーブしています。
旧線跡は住宅の位置をカーブしながら通っていたと思われます。


 

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(8)さらに進むと旧線跡は小牧口駅の北方で交差した都市計画道路(県道102号線)を渡りますが、県道の上を桃花台新交通の廃線跡が通っています。
その先の旧線跡はパチ屋の駐車場になっていますが、名鉄特有の青色鉄板(?)が使用された柵が設置されています。
また、画面奥の桃花台新交通の廃線跡に沿って柵が延びており、柵に沿って旧線跡が通っていたと思われますが、駐車場の側溝のカーブも気になりますね…。


 

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(9)駐車場に沿って進み、国道155号線を渡ると地下に潜っていた現在線が地上へ顔を出し、旧線跡はここで終了します。

  
  

(おしまい)  

  

  
廃線跡探訪の注意点  

私が名鉄小牧線の地上線跡を探訪したのは2013年の1度きりで、路線変更された区間のみ徒歩でサラッと辿った手抜き探訪でしたw 再開発されて遺構は見られず、また道路転用された区間も少なく、廃線跡を忠実に辿る事ができませんでした…。

 

間内~小牧原の距離は3.5kmで長くも短くもないのですが、実際にルートが変更されたのは小牧口駅~小牧駅の犬山方約500mの地点のみなので、片道約1.3kmです。急ぐ場合は徒歩40分ほどで地上線跡を全区間辿れます。入念に調査しても1時間少々あれば大丈夫でしょう。また、途中には小牧線音小牧口駅、小牧駅があるので片道探訪に適しています。小牧線の列車は昼間帯で毎時4本設定されていますが、念のために事前に時刻の確認が必要です。

 

食料・飲料について、小牧駅付近にコンビニが散在していますが、東側を南北に通る県道102号線沿いに多いです。スーパーは駅西側のラピオに平和堂(アルプラザ)が入っていて、マクドナルドやSugakiya(スガキヤ)もあります。尚、市街地に気軽に入れそうな飲食店は少ないです。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。

 

小牧へ用のある際、または名鉄小牧線を乗り鉄の際は、街歩きがてら地上線の廃線跡を歩いてみてはいかがでしょうか?

  

  
接続路線 (小牧駅以外は省略)   

接続駅   接続路線  
小牧駅   名古屋鉄道:小牧線  
小牧駅   桃花台新交通:桃花台線(2006年廃止)  
  
(参考:地理院地図、Googleマップ、Wikipedia)