キリンビール福岡工場の専用線跡 (国鉄甘木線太刀洗駅接続。プチ廃線跡探訪) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回のプチ廃線跡探訪コーナーは、国鉄甘木線(現在の甘木鉄道甘木線)の太刀洗駅から分岐していた
キリンビール福岡工場の専用線跡を超簡単に紹介いたします。
今後、廃線跡を正式に探訪した際には、廃線跡探訪の記事を改めてUP致します。

  

キリンビール福岡工場の場所には戦前、陸軍の太刀洗飛行場がありました。
飛行場時代は専用線は存在しませんでした。
戦時中に米軍の空襲で甚大な被害を受け、用地は戦後になりキリンビール福岡工場や農地に転用されました。

  

キリンビール福岡工場は1966年に開設され、その際に原料搬入、製品出荷の為に専用線が敷設されました。
しばらくは貨物輸送が続きましたが、1984年に廃止されました。

  
  

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太刀洗駅にて。戦前は太刀洗飛行場への玄関口として多数の側線や地下通路が駅構内に存在していたそうです。
専用線があった頃も側線が存在していました。
現在は島式ホーム1面2線に整理されましたが、構内は広く以前の面影を感じられます。

  
  

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専用線は太刀洗駅から約1km東側(甘木方)で甘木線から南へ分岐していました。
太刀洗駅~分岐地点は専用線が甘木線に並行して敷設されていたのか、
それとも分岐地点まで甘木線の線路を共用していたのか調べても分かりませんでした。
分岐地点付近の専用線跡は、設備こそ撤去されているものの、カーブしている用地を見ると当時を偲ぶことができます。

  
  

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専用線跡は右カーブを続けながら築堤を上がり、
現在の国道500号線をオーバーパスしてから地平へ下ってキリンビール福岡工場へ至りました。
2012年の時点でも築堤は残っていました。
但し、国道の先は現在、キリングループロジスティックス朝倉物流センターの用地となり、廃線跡は撤去されているようです。
さらにその先の専用線跡は更地や駐車場に転用され、キリンビール福岡工場内へ至ります。

  
  

(おしまい)  

  

  
注意点  

今回車窓から眺めたキリンビール福岡工場の専用線跡は距離が2km弱あり、徒歩で往復1時間以上要します。
終端方は私有地になるので迂回が必要で、全線を忠実に辿る事は困難です。

  

機会があれば探訪してみたいですね。

  

(2008年、2012年撮影。参考:地理院地図、Wikipedia)