第924回('13) 富山地方鉄道の鉄道線を乗り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…

2013年8月10日~13日、3泊4日の日程で主に『青春18きっぷ』を使用して関東甲信越、北陸方面へ。
2年後の北陸新幹線金沢延伸開業を控え、『18きっぷ』で最後の北陸訪問となりました。

今回は最終4日目前半の模様です。
高岡からJR北陸本線で富山へ移動し、富山地方鉄道の鉄道線が1日乗り放題の『ダブルデッカー車輌導入記念1日フリー乗車券』(3,000円)を使用して鉄道線の全線を乗り鉄しました。
今回の日程 2013年8月13日(火) 【前半】 

高岡603(北陸本線・421M)621富山/電鉄富山700(富山地方鉄道本線→不二越線→上滝線)733岩峅寺801(立山線)827立山842(立山線)928寺田930(本線)936上市1027(本線)1134宇奈月温泉1207(本線)1342電鉄富山

【後半へ続く】
この日は4時半に起きて、朝食を済ませてからホテルをチェックアウトしました。そして橋上駅舎化された高岡駅では自動券売機で富山までの320円の乗車券(当時)を購入し(この日は『18きっぷ』を使っていません)、北陸本線下り、金沢発富山行きの普通列車421Mに乗車しました。前から国鉄交直流急行色の475系3連+北陸色413系3連の6両編成でした。私は475系に乗りたかったのですが、最後尾で待っていて475系まで移動しても座席が空いていない可能性があるので仕方なく413系に乗車しましたw まぁ、413系も国鉄の雰囲気が色濃く残っていますが…。幸いにも車内は空いていたので私はボックス席の進行方向窓側席に座り、建設中の北陸新幹線の高架橋などの車窓風景を眺めて終点・富山までの18分間の乗車時間を楽しみました。



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在来線が高架化工事中で仮駅状態になっている富山駅で下車後は駅を出て東側にある富山地方鉄道の電鉄富山駅へ。



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ホームページでは案内所で『ダブルデッカー車輌導入記念1日フリー乗車券』(以下:『1日乗車券』)を売っていると書いてあったので早速案内所へ行き、『1日乗車券』を求めましたが、対応した女性係員は「7時から販売開始ですのでお待ち下さい」と。私は「7時発の電車に乗らなければならないのでどうか売ってほしい」と返したものの女性係員は譲らず、その時別の女性係員に「改札前の窓口で売ってますよ」と言われたので、少々腑に落ちなかったものの私は引き下がりました。そして改札前の窓口へ行って無事に『1日乗車券』を購入できました。まずはホームページで分かりやすく窓口で販売している旨を書いてほしかったですね。書いていたとしても分かりにくければダメですね。案内所の対応もダメでしたね。開いている時間はいつでも販売できるようにしないと…。それとも販売する気がないなら案内所を7時まで閉鎖するなどしないといけませんね…。以上は私の感想でした。

『1日乗車券』を購入後は少し待ってから改札内へと入り、7時発の不二越線・上滝線経由の岩峅寺(いわくらじ)行き電車に乗車しました。車両は富山地鉄オリジナルの14760形2連の前方にクハ170形を増結した3両編成で、私は最後部の14760形に乗車しました。ラッシュと反対方向のため乗客は少なく、私は転換クロスシートの窓側席に着席しました。地鉄は2扉転換クロスシートの車両が多いですが、後に4扉ロングシート車の17480形(元東急8590系)が導入されています。



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岩峅寺行きは定刻に電鉄富山を発車し、まずは市街地の複線区間を走ります。車庫のある稲荷町駅では駅の手前で右へ分岐して、駅に停車しました。ここで車内から車庫を眺め、元京阪の2階建て車両を使用した『ダブルデッカーエキスプレス』を撮影しようとしましたが、その編成は車庫にいたものの、肝心の2階建て車両は車庫の中に隠れてしまっており、撮影できませんでした…orz 
稲荷町を発車後は市街地東部を南下する不二越線を走りますが、これといって車窓風景に見所はありませんでした。南富山からはそのまま上滝線へと直通し、次第にローカル色が濃くなってきます。駅ごとに乗客が減少しました。また、常願寺川の扇状地をさかのぼる様に走っているので緩い上り勾配が続いているのを実感できました。そして市街地にある上滝駅、駅全体がコンクリートで覆われている大川寺駅(だいせんじえき)と停車した後は常願寺川を渡り、最後は立山線と合流して電鉄富山から33分の乗車時間で終点の岩峅寺駅に到着しました。



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岩峅寺駅では乗り継ぎ列車の発車時刻まで30分近くあったので一旦駅の外へ出て古くからの駅舎と駅前を撮影しました。その後は駅舎内へと戻り改札前のベンチで少し休憩しました。そして発車時刻が近づくと再入場して、立山線の立山行き電車に乗車しました。車両は京阪旧3000系の10030形2連(10045F)で、車内は観光客が多かったです。私は空いている転換クロスシート窓席に座りました。発車後は山間部の険しい区間を東へ走り、上り勾配が続くのでスピードは上がりません。その分、車窓風景は素晴らしかったです。



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途中駅での乗降はほとんど見られませんでした。そして26分の乗車で電車は終点の立山に到着しました。



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立山駅では駅の外へ出ようとしました。他の乗客は皆、立山黒部アルペンルートの立山ケーブルカーに乗り継ぐようで、女性係員もケーブルカー乗り場へ降車客を誘導していました。私は誘導に反して出口の方向へ行こうとすると、女性係員に「アルペンルートはこちらです」と言われましたが、私は「アルペンルートには行かない」と言って駅の外へ出ました。確かに立山駅は駅前に大して何もなく、実質的に南海の極楽橋駅のような乗換駅ですね。現に、地鉄の降車客の中で駅の外へ出たのは私だけでしたww

私は駅舎と駅前を撮影し、駅へ戻りました。立山ケーブルカー乗り場を見ると、列ができていました。ケーブルカーやロープウェイは大量輸送に適さないのでよく詰まってしまいますね…。そして私は先程の電車の折り返しである電鉄富山行き(10030形2連。10045F)に乗りましたが、車内は超ガラガラでした。私は転換クロスシート窓側席に座り、今度も車窓風景を眺めました。岩峅寺からは乗客が少しずつ増えてきました。立山線は岩峅寺以北もローカル度が高かったですが、車窓風景を見ると次第に住宅が増えてきました。立山町役場最寄りの五百石駅では多くの人が乗ってきましたが、それでも空席が多かったです。そして前方に本線が見えてくると寺田に到着。私は次の目的地である上市を目指すので、ここで下車しました。



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昭和の雰囲気が色濃く残る寺田駅ではホームや駅舎を撮影しましたが、乗換列車の発車時刻まで2分しかありません。本線下りホームへ急いで向かおうとしたら構内踏切が鳴り、焦りました…。そして下りの宇奈月温泉行きが低速で通過すると踏切が開き、私はダッシュして停車中の宇奈月温泉行き電車に乗車しました。車両は14760形2連で、今度は新塗色でした。車内はガラガラで、空いている転換クロスシート窓側席に座りました。発車後は富山平野の車窓風景を眺めていました。そして左側から宇奈月温泉へ向かう線路が合流するとスイッチバック構造の上市駅に到着し、私はここで下車しました。



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上市駅で下車後は、かつて「ジャスコ」が入っていた古びた駅ビルと駅前を撮影し、かつて市街地中心部まで延びていた本線上市支線の廃線跡探訪をしました。上市駅から東へ延びていた廃線跡は大半が道路に転用されていましたが、遺構は見られませんでした。10分ほど歩くと、旧・上市駅跡に着きましたが、駅跡は児童館や公園などに転用されていて当時の面影は見られませんでした。



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その後は再び廃線跡を歩き、上市支線の現役時の駅名が上市口だった上市駅に戻りました。そして改札前で電車を待っていると、構内(改札外)にある焼きたてパンの店が目にはいってきました。現在時刻は10時15分、昼食には少し早いですが、ここでパンを買おうか、それとも次の目的地である宇奈月温泉駅で昼食を食べようかor買おうか、迷いましたが、宇奈月温泉駅前も市街地で飲食は不自由ないだろうと判断し、ここでのパン調達を見送りました。この事が後に影響するとは予想だにしませんでしたが…。

上市駅からは宇奈月温泉行き普通電車に乗りました。車両は10030形2連でしたが、編成は朝に立山線で乗った10045Fでしたw 車内は空いていて、私は転換クロスシート窓側席に座りました。上市駅を発車後は延々と車窓風景を眺めていました。中滑川~新魚津では北陸本線との並走区間が続き力が入りましたが、あいにく北陸本線の列車とは殆どすれ違いませんでした…。そして多くの乗客が下車した電鉄黒部からは黒部川の扇状地を登っていきます。長屋~舌山では工事中の北陸新幹線をアンダークロスしましたが、ここに新幹線は黒部宇奈月温泉駅、地鉄は新黒部駅が開業します。両社で駅名が違うのは、地鉄には既に宇奈月温泉駅があるからかと思います。



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その後、電車はさらに上り勾配を進み、下立から先は山間部へと入ります。そして旅館街の中へ入ると上市から1時間7分の乗車で電車は終点の宇奈月温泉駅に到着しました。



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宇奈月温泉駅で下車後は飲食店やコンビニを探しつつ、駅舎と駅前を撮影し、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅も撮影しました。しかし、30分以内で食事を済ませれそうな飲食店は見当たらず、またコンビニもありませんでした…。さらに宇奈月温泉駅構内には売店がありましたが、土産菓子くらいしか食料は売っておらず、上市駅でパンを買っておけばよかった…と後悔しました…orz そして腹ペコが限界に達したので、再入場して折り返し列車内で非常食として携帯していたカロリーメイトを食べてその場をしのぎました。

宇奈月温泉駅からは10030形10045Fに4度目の乗車をして、折り返し列車の電鉄富山行きに乗りました。乗客は少なく、私は転換クロスシート窓側席に着席しました。道中は車窓風景を眺めていましたが、カロリーメイトでは空腹が解消されず、再び腹が減って車窓風景が頭に入りませんでした…。そして私は1時間35分乗り通し、電車は終点の電鉄富山駅に着きました。乗客は増えていましたが、空席が結構残っていました。



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これで地鉄の鉄道線乗り鉄が終わりました。予定ではこの後すぐ富山ライトレールの乗り鉄にかかる予定でしたが、まずは空腹を何とかしなければならず、駅南側の「吉野家」で昼食を済ませました。これで完全復活しましたww



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この後は富山ライトレールの富山駅北電停へと向かい、乗り鉄を続けました。


(つづく)


今回新たに徒歩で訪問した廃線跡

路線名区間備考
富山地方鉄道:本線(上市支線)上市口(現・上市)~旧・上市(約500m)1943年廃止
(参考:Wikipedia)