第897回('12) 三角線を乗り鉄&フェリー・島原鉄道などを乗り継いで熊本から長崎へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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前回の続き…

2012年12月28日~31日、年末年始の休暇中は3泊4日の日程で、主に『旅名人の九州満喫きっぷ』(10,500円。当時)を利用して九州内の各鉄道路線を乗り鉄しました。

今回は3日目前半の行程です。
まずは熊本から天草の手前まで延びる三角線を往復乗車しました。
そして熊本駅前から路線バスとフェリーを乗り継いで島原湾の対岸にある長崎県島原市まで渡りました。
最後は島原鉄道線とJR長崎本線(市布経由)を乗り継ぎ、長崎市まで移動しました。
今回の日程 2012年12月30日(日) 【前半】  

熊本802(鹿児島本線→三角線・525D)855三角907(三角線→鹿児島本線・528D)958熊本/熊本駅前1012(九州産交バス・西7系統)1034熊本港フェリーのりば前/熊本港1100(九商フェリー)1200島原外港(徒歩)島原外港1223(島原鉄道線・急行)1324諫早1354(長崎本線【市布経由】・2847M)1435長崎

【後半へ続く】
この日は6時に起床し、出発の準備をしてから7時開始のサービス朝食(おにぎり)を食べて「東横イン」をチェックアウトしました。この日は雨が降っていました。私は折りたたみ傘をさして熊本駅へと向かい、『旅名人の九州満喫きっぷ』の2日目のスタンプが押されて入場しました。そして8時02分発の三角線直通・三角行き525Dに乗車しました。前方がキハ31形(トップナンバー)、後方がキハ40形の2両編成で、乗客は少なかったです。私はキハ40形のボックスシートを独占できました。



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525Dは定刻に熊本を発車し、まずは鹿児島本線を宇土まで南下します。九州新幹線の高架橋がずっと寄り添っていました。宇土を発車後は三角線へと入り、ローカル風景の中を走ります。しばらくすると島原湾(有明海)沿いを走るのですが、雨のために視界が全く利きませんでした…orz 



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雲仙岳も見えず、ガッカリしました。そして列車は山越えをして宇土半島の北側から南側へと回り、熊本から53分の乗車で525Dは終点の三角(みすみ)に到着しました。雨は降り続けていました。



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三角駅では駅の外へ出て、足早に駅舎と駅前を撮影しました。観光特急『A列車で行こう』の運行開始に伴い2011年に駅舎がリニューアルされていました。2007年の踏破時に駅前にあった展望台は撤去されていました。そして折り返し列車へと戻り、今度はキハ31形の方に乗りましたが、既に大半の席が埋まっており、私は何とか転換クロスシート窓側席を確保できました。乗客は若者が多かったですが、前回乗った時も三角線は若い人が多く乗っている印象でした。なぜなのか調べましたが、波多浦駅前にあるメディカル・カレッジ青照館くらいしか思い浮かびません…。
復路も雨の中、ムリやり車窓風景を眺めて移動時間を過ごしました。また、駅ごとに乗客が増加して、宇土発車時には相当な混雑となりました。そして熊本には9時58分に到着し。2時間弱で熊本に戻ってきました。



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熊本駅では駅の外へ出て、駅前にあるバス停へ向かいました。この日は長崎で宿泊予定ですが、鳥栖周りの陸路ではつまらないので、熊本と島原を結ぶフェリーに乗るために、ここから九州産交バスの路線バスで熊本港へと向かいます。バス乗り場には既に列ができていて、私はその列に並びました。そして5分ほど待ってやって来た熊本港フェリーのりば前行きの西7系統バスに乗車しました。私は何とか窓側席を確保できましたが、乗客は20人近くいて多かったです。

バスは熊本駅前を発車し、郊外をひたすら西へ進みます。まだ雨が降っていて、風景をまともに望む事ができませんでした…。そして22分の乗車でバスは終点の熊本港フェリーのりば前バス停に着きました。尚、熊本駅前で待っていた乗客もキャリーバッグなど大きめの荷物を持っている人が多く、途中ではほとんど下車しませんでした。

熊本港に到着後はフェリーターミナルビルへ入りました。これから、熊本港から島原港(島原外港)へと移動するのですが、案内を見るとどうやら2社がフェリーを運航しているようです。 所要60分・運賃680円の九商フェリーと、所要30分・運賃800円の熊本フェリー(オーシャンアロー)です。そして次の便は、九商フェリーは11時発、熊本フェリーは11時10分発です。この条件を比較すると、大方の人は運賃が多少高くても乗船時間が短い後者を選ぶでしょう。実際に、私がチケット窓口を見た限りでは7割ほどの人が島原外港へ先着する後者を選んでいました。しかし私は混雑を嫌い、またどちらに乗っても後の行程に影響がないので、のんびりと九商で移動することにしました。窓口でチケットを買って桟橋から船(フェリーあそ)に乗り込み、空いている座席に座りました。これでゆったりと移動できる…と思いきや、出航直前には座席が埋まるほどの予想外の盛況ぶりになりました。確かに、港にあったポスターには、九商は乗用車の航送運賃を年末にもかかわらず値下げしていた内容を書いていて、これがマイカー客の支持を得たようです。



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九商フェリーは11時に熊本港を出航し、時化(しけ)で大荒れの島原湾を西へ進みます。晴れていれば正面に雲仙岳の雄大な風景を眺められるはずですが、雨によって見事に遮られました…。時期的に雪もあり得そうでしたが、雪まではいかず冷たい雨でした。座席からでは外が見えにくいので私は気分転換にデッキへ出ましたが、風が強すぎて5分もいられませんでした…。その後も船室とデッキを何度も往復していると、後方から高速船を大きくしたような船が…。これが例の「オーシャンアロー」で、もの凄い速さで我々の船を右側から抜き去って行きました…。



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これでは勝負にならんやろ……と思うのですが、どうやら熊本フェリーは写真のオーシャンアロー1隻しか保有していないようで、船がドック入りする時は運休になってしまうデメリットもあるようです。ゆえに航送の安定性と割安な運賃をモットーとする(?)九商フェリーも営業が成立していますが、オーシャンアロータイプが2隻以上になったら九商フェリーもピンチに陥る可能性がありますね…。

島原湾を西へ進むと、雨は止み正面の雲の切れ目から雲仙岳が見えてきました。と同時に島原外港が近づいてきました。そして、約1時間の乗船時間で九商フェリーは島原外港に着きました。熊本港を10分遅く出港したオーシャンアローは20分前に島原港に着いていますから、速度差は相当ですね…。



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島原外港に到着後はフェリーターミナルビルを出て、市街地を歩いて5分ほどで島原鉄道の島原外港駅に着きました。駅は新しくリニューアルされていましたが、2010年に運転士のタバコの不始末で駅舎が全焼した結果とあって、ちょっと複雑な気分でした。



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島原外港駅では駅の至る所を写真撮影しました。中でも、2008年まで加津佐へ向かっていた線路の一部がホームの先に引上線として残っていて、2007年に島原鉄道線を加津佐まで踏破した時の事を思い出しました。そして駅構内を撮影していると諫早方から列車がやって来て、この列車が折り返し急行・諫早行きとなります。車両はJR九州のキハ125形気動車と類似したタイプのキハ2500形単行でした。私は空いているボックスシート窓側席に座りましたが、乗客が4人しかいませんでした。



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急行は定刻に島原外港を発車し、島原の市街地を北上します。島原駅では多くの人が乗ってきましたが、それでも空席が多く残っていました。島原を発車後は急行運転になり小駅を通過していきました。また、島原湾沿いを走るのですが、ぐずついた天気が影響して車窓風景はイマイチでした…。

停車駅は大概主要駅なので、駅ごとに乗客が増えました。しかし全座席が埋まる程度までで、立席はさほどいませんでした。そして1時間01分の乗車で急行は終点の諫早に到着しました。



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諫早駅では一旦改札を出て、駅舎と駅前を撮影しました。そして駅の敷地内にある「ケンタッキーフライドチキン」で昼食を済ませました。前の客が手こずっていたので自分の番がなかなか回ってこなかったですが、何とかその後も予定変更せずには済みました…。

昼食後は諫早駅から長崎本線の市布経由長崎行き2847Mに乗車しました。817系2連で乗客は少なかったです。私は空いている転換クロスシート窓側席に着席しました。2847Mは単線区間特有の遅れが影響して3分遅れで諫早を発車しました。途中の喜々津駅では長時間停車したので車外へ出て車両を撮影しました。喜々津を発車後は旧線ではなく市布経由の新線を進みます。新線だけあり線形は良かったです。そして現川を過ぎて長崎トンネルを出るとそこはもう長崎市街。浦上で一定数の乗客が下車し、入れ替わりに2人ほどが乗ってきました。その後はスローで流し気味に走り、速度がさらに下がると終点の長崎に到着しました。諫早から41分間の乗車でしたが、遅れはさらに増大して長崎到着は11分遅れでした。



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相変わらずの曇り空でしたが、もう雨は降りそうにありませんでした。長崎駅到着後も乗り鉄を続けました。


(つづく)


今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません



(参考:Wikipedia)