第628回('09) 三重県内のナローゲージ路線(三岐鉄道北勢線、近鉄内部・八王子線)を | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1

前回の続き…

2009年3月20日~21日、『スルッとKANSAI 3dayチケット』などを使用して、1泊2日の日程で近畿地方(三重県を含む)を乗り鉄しました。
尚、今回は山陽電鉄の別府駅がスタート及びゴールで、私鉄駅をベースとした泊りがけの乗り鉄旅行は、今回が最初で最後です(2014年9月現在)。

今回は初日後半の内容です。京都からJR草津線経由で三重県の桑名へと移動し、近鉄より三岐鉄道に移管されたナローゲージ(軌間762mm)の北勢線を乗り鉄しました。その後は四日市へ移動し、同じくナローゲージ(特殊狭軌線)の近鉄内部線と近鉄八王子線を乗り鉄して、四日市で宿泊しました。
尚、内部・八王子線は2015年に近鉄から「四日市あすなろう鉄道」へ経営移管されます。
今回の日程 2009年3月20日(金・祝) 【後半】 

京都1200(東海道本線・3234M新快速)1223草津1227(草津線・5346M)1309柘植1311(関西本線・238D)1335亀山1423(関西本線・5310M快速)1506桑名/西桑名1520(三岐鉄道北勢線)1611阿下喜1615(北勢線)1711西桑名/桑名1722(近鉄名古屋線・急行)1735近鉄四日市1743(内部線→八王子線)1751西日野1800(八王子線)1803日永1805(内部線)1817内部1835(内部線)1852近鉄四日市

【宿泊】
比叡山方面を乗り鉄した後は、JR京都駅から三重県・桑名へ向かいます。京都~桑名の鉄道での移動は、
①東海道新幹線+関西本線or近鉄名古屋線
②近鉄特急の大和八木での乗り継ぎ(京橿特急+名阪乙特急)←現実的ではないが…
が考えられます。特に②は『スルッとKANSAI 3dayチケット』を持っている関係で青山町までは運賃のみフリーパスなのですが、私は①でも②でもない、最短距離ルートである草津線+関西本線ルートを選択しました。私は100km以上区間の乗車券も買える自動券売機で桑名までの1,890円の普通乗車券を購入して、地下の自動改札機を通りました。そして改札内の売店で駅弁を購入してから琵琶湖線ホームへと向かいました。

まず私が乗車したのは12時ジャスト発の新快速・近江塩津行きで、223系8連+4連の車内は意外と空いていたので私は窓側席に座りました。そして草津までの18分間は車窓風景を楽しもうと思いましたが、途中でスピードが下がりました。記憶が飛んでしまいましたが、何かトラブルがあって列車は低速での運転となり、草津到着は5分遅れの12時23分になりました。

私は慌てて下車し、草津線の柘植行きに乗り換えました。湘南色の113系4連で、車内はボックス席でした。私は前の方の車両に乗車し、ボックス席を独占しました。



イメージ 2

列車は12時27分に草津を発車し、単線の草津線を淡々と走ります。私は2か月前にも草津線に乗っていたので、今回は車窓風景もほどほどに京都駅で買った駅弁『京洛紀行(春)』(1,000円)を食べました。



イメージ 3

食後は車窓風景を眺め続けました。そして列車は三重県へと入り、終点の柘植駅には13時09分に到着しました。

柘植駅では僅か2分の接続で関西本線上り・亀山行きに乗り継ぎました。キハ120形の2両編成で、座席が埋まっていたので私は最後方に陣取って加太越えの後方展望を楽しみました。そして終点の亀山には13時35分に到着しました。



イメージ 4
イメージ 5

亀山駅では引き続き関西本線の上り列車に乗り継ぐのですが、快速・名古屋行きの発車時刻は48分後の14時23分! 48分も待たねばなりません。亀山駅がJR西日本とJR東海の境界駅であったとしても、完全に利用者無視のダイヤに憤りを覚えました。まぁ、最近は接続が改善されているようですが…。私はじっと待っていられなくて、とりあえず駅の外へ出てみました。100km以上の乗車券だったので途中下車可能でした。それでも時間の経過は遅く、私は改札内へと戻りベンチで携帯電話(ガラケー)をいじりながら列車の到着を待っていました。そして列車がようやく入線すると、私は我先にといった感じで乗車しました。快速・名古屋行きは313系3000番台2連でした。213系を期待したのですが…。私はボックス席に座りました。車内を見渡すと、1両あたり10人ほどの乗り具合でした。

快速は定刻に亀山を発車しました。実は関西本線の亀山~河原田に乗るのは約7年ぶりで、私は新鮮な気分で車窓風景を眺め続けました。途中駅での乗降は少なかったです。そして四日市からは快速運転となりましたが、単線区間も残る関係でスピードが今ひとつ上がらないまま快速は15時06分に桑名に到着し、私は下車しました。京都から3時間06分、亀山でのロスが大き過ぎましたね…。また、今回の旅の最遠の地が桑名で、名古屋を目前にして引き返す形になりました。



イメージ 6

桑名駅にて下車後はJR管轄の東口改札を出て、駅南側にある三岐鉄道北勢線の西桑名駅に向かいました。私が初めて北勢線に乗った2000年は「近鉄北勢線」でしたが、累積赤字により近鉄が廃止の意向を示した結果、2003年より地元私鉄の三岐鉄道に移管されました。



イメージ 7

まずは「フリーきっぷ」の有無を確かめ、一応あったものの、あまりお得感はなかったため、終着駅である阿下喜までの普通乗車券を券売機で買ってから自動改札機を通り改札内へと入りました。そして既に入線していた阿下喜行き電車に乗車しました。先頭から276-135-134の3両編成で、私は最後部の134号に乗り、後方・側面展望を楽しむことにしました。ナローゲージの車両だけあり、車内はとても狭かったです。また、発車直前には大半の座席が埋まりました。



イメージ 8

電車は15時20分に西桑名を発車し、ナローゲージ・狭軌・標準軌の3軌間の線路を同時に渡れる踏切を通過すると築堤を上がりJRと近鉄をオーバーパスします。その後は主に住宅地の中を西へ走りますが、七和を過ぎると田園風景主体となり、ローカルムードが増してきました。そして前回乗車時には存在していなかった東員に停車しましたが、六把野(ろっぱの)駅と北大社(きたおおやしろ)駅を統合してできた新しい駅です。そして、近鉄時代は主要駅だった北大社駅跡を通過しましたが、車庫は今も北大社にありました。その後も電車はローカル風景の中を走り続けますが、乗客は桑名発車時点と比較して半分以下にまで減少していました。最後は員弁川の河岸段丘を下って、16時11分に終点の阿下喜に到着しました。駅手前では、かつて北勢線で活躍していた220系のモニ226形電車の静態保存へ向けて工事が行われていました。



イメージ 9
イメージ 10

私は改札を出ましたが、阿下喜駅も自動改札だったことに驚きました。また、駅舎は建て替えられていました。私は駅前を軽く見渡してから帰りのきっぷを買って改札内へと戻りましたが、2000年の訪問時は阿下喜から約2km南にある三岐線の伊勢治田駅まで歩いたことがあります。当時かなりしんどい思いをしたので、今回は素直に北勢線で戻る事にしましたw

復路ですが、車両は往路の折り返しで、車内はガラガラでした。ちなみに折り返し時間は僅か4分でした(16時15分発)。
私は疲れていたので着席して車窓風景を眺めました。しかし途中、眠気が襲ってきて、寝たり起きたりしながらの移動となってしまいました…。そして約1時間後の17時11分に終点の西桑名に到着しました。


イメージ 1

北勢線の乗り鉄を終えた後は桑名駅へと戻り、今度は『 ICOCA 』で入場して近鉄名古屋線ホームへ。名古屋線の伊勢中川方面ゆき急行に乗車しました。5200系4連にロングシート車2連をつないだ6両編成で、私は5200系側に乗りましたが、車内は軽く混雑していたので私はドア脇で車窓風景を眺めながら近鉄四日市駅まで移動しました。尚、5200系は世界新体操選手権のラッピング編成でした。

近鉄四日市駅では改札を出て、連絡通路を通り内部・八王子線の四日市駅へ移動しました。内部・八王子線はICカード非対応なので自動券売機で西日野までの乗車券を買いました。しかし、桑名で西日野までのきっぷを買っていれば、100円以上損しなくて済んでいたことを今になって気付きました…orz ちなみに内部・八王子線の運賃体系は本線系と一体になっています。



イメージ 11

内部・八王子線が独立した運賃体系だと思っていた私は改札内へと入りました。内部行きか西日野行き、どちらでもいいので先発列車に乗ろうと決めていましたが、西日野行きが入線していたので、先に八王子線から乗り鉄することにしました。西日野行きは114-124-264の3両編成で、高校生でほぼ満席でした。私は最後部車両のドア脇に陣取り、車窓風景を眺めることにしました。



イメージ 12

電車は17時43分に近鉄四日市を発車し、夕陽を浴びながら西日野へ向けて内部線を走ります。日永では内部発近鉄四日市行きの電車と接続を取り、八王子線へと入りました。そして17時51分に終点の西日野に到着しました。八王子線は今でこそ1区間のみの路線ですが、以前はもっと西にある伊勢八王子まで延びていました(水害で廃止に)。廃線跡探訪は2006年に済ませているので、今回は駅舎と駅前を撮影してすぐに自動券売機で内部までのきっぷを買ってから折り返し・近鉄四日市行きとなる電車に戻り、先頭車両に座りました。



イメージ 13
イメージ 14

復路は乗客が少なかったです。電車は18時に西日野を発車し、田園風景や住宅地を眺めて3分、日永に着きました。私は内部線も乗り鉄するため下車して、構内踏切を渡って内部行きホームへ移動しました。かなり暗くなってきました。そしてすぐに内部行きが到着しましたが、クロスシートの両先頭車両が混雑していたので今回私は空いているロングシート中間車両のドア脇に乗車しました。ちなみに車両は161-12-261でした。
電車は18時05分に日永を発車し、住宅地の中を南へ進みます。川を渡る橋梁からは、臨海部にあるコンビナートの煙突が見えました。乗客は駅ごとに減少し、対向車両と交換した泊で結構空席が発生したので私は着席して車窓風景を眺めました。そして18時17分、電車は終点の内部に到着しました。



イメージ 15
イメージ 16

内部駅では車両や駅舎を撮影しました。もうだいぶ暗くなっていたので駅前散策はせずに、近鉄四日市までのきっぷを買ってすぐに改札内へと戻り、停車中の折り返し・近鉄四日市行き電車に乗車しました。今回は最後部車両の1人掛けクロスシートに座りましたが、近鉄の特殊狭軌線の先頭車両にはゲームセンターや旅館などで見られたタイプと似ている両替機が設置されていることに気付きました。

電車は7~8人の乗客を乗せて18時35分に内部を発車しました。もう暗いので車窓風景は望めず、携帯をいじりながらの道中となってしまいました。そして電車は18時52分に終点の近鉄四日市に到着。内部・八王子線の乗り鉄を終えましたが、内部線については時間帯が時間帯だけに満足いく写真が撮れず、やや不満が残る結果になりました…。



イメージ 17

その後は名古屋線の駅構内改札外にあるうどん屋で、480円のうどん定食を食べました。そしてコンビニに寄ってから、駅北口の東側にある四日市アーバンホテルにチェックインしました。入浴後はすぐに眠気に襲われ、22時頃には寝ていました。

(つづく)


今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません



(参考:Wikipedia)