第554回('08) 長崎のグラバースカイロードと長崎スカイウェイの廃線跡を探訪 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

暫くの間、テレビ番組で流行っている路線バスがメインの旅行記が続きますが、ぜひ読んで頂きたいです。コメントも下さると嬉しいです。


前回の続き…
2008年4月26日~30日、この年のゴールデンウィークも九州へ。
主に乗り鉄を楽しみましたが、後半3日間は九州内の路線バスが連続3日間乗り放題の『SUNQパス【全九州】』を使用して九州一円を回りました。

今回は最終5日目(3日間有効の『SUNQパス【全九州】』3日目)中盤の模様です。
昼食後、長崎市街では『グラバースカイロード』と『長崎スカイウェイの廃線跡』を探訪しました。
今回の日程 2008年4月30日(水) 【その2】 

西浜町【アーケード入口】1336(長崎電気軌道・5系統)1345大浦天主堂下(徒歩・グラバー園に入場)山頂1402(グラバースカイロード)1415山麓(徒歩)石橋1423(長崎電軌・5系統)1429築町1431(5系統)1433市民病院前(徒歩)出島1439(1系統)1443長崎駅前/長崎駅前【北部向】1450(長崎バス・5系統稲佐山行)1501稲佐山/稲佐山中腹駅跡(徒歩・長崎スカイウェイの廃線跡探訪)1525稲佐山駅跡1545(徒歩)稲佐山中腹駅跡/稲佐山1620(長崎バス・10系統田上行き)1635長崎駅前【降車専用】

【その3へ続く】
西浜町(アーケード入口)電停からは、路面電車・長崎電気軌道の5系統(石橋行き)に乗車しました。車両は362号でした。この系統は中心市街地とグラバー園や大浦天主堂など観光地を結ぶのですが、本数が少ないので混雑しがちです。私は列の最後尾から乗車し、既に満席だったので最後部のドア脇から車窓風景を眺めることにしました。



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電車は13時36分に発車し、市街地を南西へ進みます。そして13時45分、大浦天主堂下に到着し、私は石橋まで行かずにここで下車しました。ここでは多くの観光客が下車し、電車は残り数人の乗客を乗せて、終点・石橋までの単線区間を走って行きました。

下車後はグラバー通りの坂道を上り、大浦天主堂を通り過ぎて中学校の修学旅行以来となるグラバー園に入場しました。500円の入場料を払って、第1ゲートから入場しました。



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入場後は観光がてらエスカレーターや動く歩道を乗り継いで丘の上へ登っていきました。途中、グラバー園内を撮影していると、観光客から撮影を頼まれたので応じました。そしてグラバー園の最上部まで登りきり、第2ゲートから退場しました。また、これは後からネットを見て気付いたのですが、グラバー園内に長崎市が設置したスロープカータイプの斜面移送システムがあったのです! 私はみすみす見逃してしまいました…orz また長崎へ行く機会があればもう一度グラバー園を訪問して斜面移送システムを見てみたいですね…。

グラバー園を出た後は、こちらも長崎市が設置した、垂直エレベーターと斜行エレベーターを組み合わせて斜面をスムーズに移動できるようにしたルート・『グラバースカイロード』を体験します。前年も訪問したのですが、当時は休日で観光客の多さに乗車を断念しましたが、今回は平日の昼間で、人が少なかったので絶好の乗車日和でしたw また、『グラバースカイロード』は長崎市道に指定されていて、道路扱いになっているのも珍しいです。



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私は山頂側から移動をはじめました。まずは垂直エレベーターを目指しますが、橋を渡ってエレベーターの入口まで移動しました。ここからは長崎市街を綺麗に眺められました。そして垂直エレベーターに乗って中間地点まで下りました。普通のエレベーターと変わりなかったですが、建物に小窓があったので僅かながら外の景色を眺められました。

その後は50mほど歩いて、斜行エレベーターに乗りました。中間地点は5階で、山麓側は1階になっていましたが、途中でも降りられるようでした。私は5階から1階まで一気に下りました。道中は建物の外(扉と反対側)に丸型の小窓があったものの、窓は山麓・山頂方と扉にしかなかったので、満足に外の景色を眺められなかったと思います。その代わり、エレベーターの構造を見ることができて興味深かったです。



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1階に着いた後は、まだ時間に余裕があったので2階まで階段で登ってからエレベーターで1階に下りようとしました。そして2階からエレベーターに乗りましたが、何と下りではなくて上りで、5階まで行ってしまいました…orz 私は上下方向を間違えて上りに乗ってしまいました…。仕方ないので5階からは再びエレベーターに乗って1階まで戻りました…。

その後は石橋電停まで移動して、14時23分発の長崎電気軌道・5系統に乗りました。車両は364号で、ガラガラだったので私は座席に座りました。しかし、次の大浦天主堂下では多くの人が乗ってきて満席になりました。私は長崎駅前まで行きたかったので1系統に乗り換えるべく築町で100円を支払って、運転士に「電車のりつぎ券」を貰って下車しました。そして反対側のホームへ渡り、電車に乗りましたが、発車してすぐの交差点を右折せずに直進したので、もしや、と思いましたが、電車は先程も見た風景の中を走りました。先程通った市民病院前に停車しました。この電車は1系統ではなく石橋へ行く5系統だったのです…orz 私はすかさず運転士に「間違えました」と言って「電車のりつぎ券」を提示しましたが、運転士は「本当なら100円頂くんだけど…」と言って「電車のりつぎ券」だけ回収しました。そして私はここでは追加料金を払わずに下車しました。同じ日に2度も乗車方向を間違うとは…本当についてないです…orz

下車後は焦って1系統に乗らねば…と、市民病院前電停と出島電停をショートカットする国道499号を歩きました。冷静に考えれば、私は『SUNQパス』を持っているので数多く走っている路線バスに乗れば良かったのですが、パニクっていた私は電車しか選択肢がないと思い込んでしまっていました…。そして5分ほど歩くと出島電停に着きました。



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その後すぐに1系統の赤迫行き電車(304号)が来て、満員状態の電車に乗りました。電車には3区間乗り、14時43分着の長崎駅前電停で下車しました。この時に100円を支払い、結局は100円損してしまいました…orz

長崎駅前ではトイレを済ませてから、北寄りのバス停より発車する長崎バスの5系統・稲佐山行きに乗車しました。乗客は5人ほどと少なかったです。
バスは14時50分に長崎駅前を発車し、路面電車の走る浦上街道(国道202号)を北上します。そして宝町交差点を左折して、浦上川を渡るといよいよ稲佐山へと登り始めました。稲佐山には長崎ロープウェイもあるのですが、今回は時間の関係でバスにしました。バスは住宅が建ち並ぶ稲佐山を登り続けますが、途中からは民家がなくなり、完全な山道となりました。道中は長崎ロープウェイと交差しました。バスはさらに山を登り続け、15時01分に終点の稲佐山バス停に到着しました。最終的に乗客は私だけでした。



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バスを下車後は、2006年に訪問したものの強風で運休のため乗れず、その後に休止を経て廃止となり、乗れずじまいとなった長崎スカイウェイの廃線跡を探訪しました。まだ2008年3月末の廃止から間がないので、施設はそのまま残っていました。まずは稲佐山中腹駅跡を撮影しましたが、外からホームを見てみると搬器が見えました。

その後はスカイウェイと並行して整備されている階段を上りましたが、さすがに索道が設置されるほどの斜面ですから、階段がひたすら続き、私は息が上がってしまいました…。



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私は休憩がてら支柱やロープなどの写真撮影をしながら階段を上り続け、15分ほどで稲佐山駅跡に着きました。こちらも駅舎は残存していました。また、こちらでも搬器を見ることができました。



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稲佐山駅跡は長崎ロープウェイの稲佐岳駅と隣接していました。長崎ロープウェイより後に開業した長崎スカイウェイの方が先に廃止となったのには驚きましたが、山麓ではなくて中腹から出ていたこともスカイウェイにとってマイナスだったのでしょうか?

長崎スカイウェイの廃線跡探訪を終えた後は、ロープウェイの稲佐岳駅前を通り、2年前にも訪問した稲佐山展望台へ登り、長崎市街などを一望しました。その後は長崎ロープウェイを少しだけ眺めてから、スカイウェイの西側を通る車道を歩いて稲佐山中腹駅跡まで下りました。途中、中腹と山頂の展望台を結ぶバス(料金不要)とすれ違いました。そして今回も15分ほど歩き、稲佐山中腹駅跡に着きました。

そして次は、稲佐山中腹駅跡と、斜面の少し下にある稲佐山公園駐車場を結ぶ斜面移送システムを取材しました。こちらは休止中とのことで、動いていませんでした。仕方ないので、私は並行して設置されている階段を下りながら施設を撮影しました。そして山麓側にある乗り場には2名乗りの搬器が留置されていました。こちらも現在はどうなっているのか気になります…。



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その後は駐車場から稲佐山中腹駅跡を撮影し、続いて福山雅治さんが野外ライブを開催したことで有名な稲佐山公園野外ステージへ。ここからはスカイウェイの全容を掴むことができ、山頂にある稲佐山駅も撮影しました。



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そして私は斜面移送システムのある階段を登って稲佐山停留所へと戻り、長崎バスの10系統(大波止・愛宕町経由田上行き)に乗って長崎駅前まで戻りました。16時20分発の稲佐山発車時点では私1人でしたが、市街地へ入ると乗客が増え、16時35分の長崎駅前到着時点では7~8人ほどになっていました。

長崎駅前で下車後は、自宅へ帰る行程になります。続きは次回で…。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
グラバースカイロード グラバー園第2ゲート→5階→1階 合計160m 距離は斜行部のデータです。


今回新たに徒歩で訪問した廃線跡

路線名区間備考
長崎スカイウェイ稲佐山中腹~稲佐山山頂2008年3月廃止
稲佐山の斜面輸送システム山麓~山頂2008年の時点では休止?
(参考:Wikipedia)