第552回('08) 日南線を乗り鉄。そして宮崎から高速バスで熊本まで移動 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

しばらくの間、テレビ番組で流行っている路線バスがメインの旅行記が続きますが、ぜひ読んで頂きたいです。コメントも下さると嬉しいです。


前回の続き…
2008年4月26日~30日、この年のゴールデンウィークも九州へ。
主に乗り鉄を楽しみましたが、後半3日間は九州内の路線バスが連続3日間乗り放題の『SUNQパス【全九州】』を使用して九州一円を回りました。

今回は4日目(3日間有効の『SUNQパス【全九州】』2日目)後半の模様です。
鹿児島県・志布志からはバスではなく日南線に乗って宮崎まで移動しました。
そして、宮崎から高速バスの『なんぷう号』に乗り、熊本へ移動して宿泊しました。
今回の日程 2008年4月29日(火・祝) 【後半】 

志布志1147(日南線・8962D)1412南宮崎1413(日豊本線・5018M L特急『にちりん18号』)1416宮崎/宮崎駅1527(九州産交バス&宮崎交通バス・『ノンストップなんぷう号』)1833熊本交通センター

【宿泊】
今回は、太川陽介さんと蛭子さんが出演している「ローカル路線バスの旅乗り継ぎの旅」のような感じの旅行でしたが、志布志と宮崎をダイレクトに結ぶ路線バスはないので、今回は別運賃を支払って4年ぶりの乗車となるJR九州の日南線で移動することにしました。乗車した南宮崎行き8962D普通はキハ40 7052の単行で、私は海側のボックス席をゲットできました。



イメージ 1

乗客が7~8人になったところで8962Dは志布志を発車しました。列車はいきなり志布志湾沿いを走り、見事な車窓風景が展開されました。大隅夏井を過ぎると海側にダグリ岬遊園地を見ながら走り、宮崎県へ入ると秘境駅で有名な福島高松駅に着きました。駅名こそ県庁所在地の駅を2つ合わせた大駅のイメージがしますが、実際は小さな駅舎があるだけで、周りには民家が少しあるだけでした。また、駅は南国ムードに溢れていていい感じでした。



イメージ 2

その後は串間市内を進みますが、次の福島今町からは内陸へ進みます。「福島」を冠した駅名が2つ続きましたが、「串間(くしま)」と「福島(ふくしま)」は何か関係があるのでしょうか? そして列車は串間市の中心にあるに到着し、乗客が増えるかと思いきや、下車した客の方が多かったのには驚きました。串間と志布志の人の往来は多そうですね。まぁ、数名のレベルですが…。

列車は都井岬を避けるように山間部を進みます。まだ春なのに鬱蒼と生い茂った木々が南国的な印象でした。列車は山間部を抜けて、港町の南郷へと出てきました。乗客が少し増えてきました。ここからしばらくの間は海沿いを走ります。そして南郷より大きな町へと入ると油津に着きました。ここからは再び内陸へと入り、日南、飫肥(おび)と日南市内にある同規模の市街地を進みますが、油津と飫肥が古い市街地で、日南が比較的新しい市街地といった印象でした。油津と飫肥などが合併する時に市名や市役所の位置で争いがあり、市名はどちらの名前も採用せずに日向の南を意味する「日南」、市役所の位置は油津と飫肥の中間・日南駅付近に設置したと推測していましたが、今回の記事執筆時に調べると大体当たっていたので驚きました。ちなみに、日南駅周辺の合併前の自治体名は「吾田町」で、日南駅も開業時は「吾田駅」でしたが、日南市発足後に日南駅へ改称されました。

飫肥発車時点で大半の座席が埋まりました。その後は広渡川沿いを北上し、北郷を過ぎると長大トンネルである谷野城トンネルを抜けて、伊比井からは日向灘沿いを走るようになりました。海を見ると、鬼の洗濯岩(鬼の洗濯板)を見ることができました。



イメージ 3

そして内海を過ぎると海から離れて走るようになり、古くからのリゾート地として名高い青島に着きました。
青島では大勢の観光客が乗車し、全座席が埋まり立客が出ました。ここからは混雑した状態で宮崎市の郊外を子供の国、曽山寺、運動公園、木花、南方と北上しました。また、青島から車掌が乗ってきたので、私は志布志駅の整理券を呈示して、宮崎までの乗車券を求めました。運賃は2,070円、高っ! 
そして宮崎空港線との分岐駅である田吉を経て市街地へ入ると日豊本線と合流し、14時12分に8962Dの終点である南宮崎に到着しました。

南宮崎駅は車庫が併設されていて、少し時間と取って写真撮影したかったのですが、宮崎駅へ向かう列車とは僅か1分の接続(14:13発)だったので、全く写真撮影できず、そのまま接続列車に乗り換えました。接続列車は宮崎空港発別府行きのL特急『にちりん18号』で、赤色の『 RED EXPRESS 』485系3連でした。この列車は特急ですが、宮崎空港~宮崎の間は乗車券のみで普通車自由席に乗車できます。私は1駅間のみ利用だったのですが、折角の特急なので空いている窓側席に座りました。そして大淀川を渡る場面などを眺めて列車は14時16分に宮崎駅に到着。私は落ち着く暇もなく慌しく下車しました。下車客と入れ替わりに自由席には大勢の乗客が乗り込んでいました。



イメージ 4

宮崎駅で下車後は帯広駅と同じような島式ホーム1面ごとに分離された改札を出ました。次に乗る熊本行きの高速バスの発車時刻まで1時間以上あるのですが、あまり歩くと疲れるので駅周辺の散策にとどめました。改札の近くには前年の2007年に宮崎県知事に就任した元「そのまんま東」の東国原英夫知事の実物大パネルがあり、宮崎県をアピールしていました。東国原氏が知事になってから全国ニュースで度々報じられていたので宮崎県は当時有名になっていました。私としては初登庁時に知事に花束(?)を渡した美人の女性職員が一番印象に残っていますがwww



イメージ 5

駅周辺で数十分時間をつぶしました。そして駅西口のバスターミナルに熊本交通センター行きの高速バス『ノンストップなんぷう号』が入ってきました。宮崎交通と九州産業交通ホールディングス傘下の九州産交バスとの共同運行便ですが、今回の便は九州産交バスの車両でした。私は早速乗り込み、既に予約していたので指定の座席に座りましたが、乗客は4人と少なかったです…。この時点では宮崎と熊本を行き来する需要は少ないのかな…と思いました。



イメージ 6
イメージ 7

バスは15時27分に宮崎駅を発車し、日豊本線の西側に並行して通る道を南へ進みます。そして大淀川を渡ると南宮崎駅西口にあるスーパー「ダイエー」に併設されている宮交シティバスセンターへと入り、停車しました。ここでも4人が乗車しました。
そしてバスは宮交シティバスセンターを発車し、国道220号線を南へ進みます。そして宮崎インターから宮崎自動車道へと入り、交通量の少ない高速道路を快調に飛ばしました。ローカルな場所なのに暫定2車線ではなく、ちゃんと4車線(片側2車線)あることに驚きましたが…。宮崎道は日豊本線と並行して走りますが、日豊本線の難所である青井岳越えも難なく走り抜けました。その後は都城盆地へと入り、都城北バスストップに停車してここでも数人が乗ってきました。ノンストップとは虚偽表示では…と思いましたww

その後もバスは宮崎道を走り続けます。左側車窓には霧島連山を見ることができましたが、数年後に新燃岳が噴火するとは予想だにしませんでした…。



イメージ 8

そしてバスは、えびのJCTから九州自動車道へと入り、肥薩線がスイッチバックやループ線で苦しみながら走っている矢岳越えを、こちらは加久藤トンネル1本であっさりとクリアしてしまいました…。その後は人吉盆地を通り、肥薩線が球磨川沿いに走る「川線」区間も主に長大トンネルで難なくクリアしてバスは八代へと出ました。その後は平野部を走り、益城熊本空港ICで高速を下りました。

高速を下りた後は一般道を走りますが、熊本市街を通るので渋滞も発生してなかなか進みませんでした。かなり西へ進むと市電の通る道も走り、宮崎駅を発車して3時間6分後の18時33分、バスは辛島町にある熊本交通センターに到着しました。バスの3時間乗車は鉄道と比較して疲れ方が大きかったです…。また、熊本交通センターの規模の大きさに驚きました。



イメージ 9
イメージ 10

もう夕食時だったので、ターミナルビル内で飲食店を探しましたが見つからず…。とりあえず予約していたホテルが近いのでチェックインして、携帯で熊本ラーメンの店をチェックしました。すぐ近くに「桂花ラーメン」の店舗があることが分かったので、荷物を置いてホテルから外出し、その「桂花ラーメン」でラーメンが付いた「からあげ定食」を食べました。美味しかったです。当時の私は「桂花ラーメン」を初めて知ったのですが、後にテレビか雑誌か忘れましたが熊本出身のタレント・スザンヌさんが「桂花ラーメンが好き」と発言していたのを知り、有名な店だったんだなぁ…と認識しました。

夕食後はコンビニに寄ってからホテルへと戻り、入浴後はすぐ眠ってしまいました。

(つづく)


今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません


(参考:Wikipedia)