第520回('07) 秩父鉄道とバスを乗り継いで休止中の三峰ロープウェイを探訪 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…
2007年10月6日~7日、1泊2日の日程で前回に続き関東甲信越を乗り鉄しました。今回も一部区間は新幹線を使いました。

今回は2日目、10月7日前半の模様です。
前年の2006年に休止となった三峰ロープウェイをどうしても見たくて、熊谷から秩父鉄道と西武観光バスを乗り継いで三峰山へ行きました。
今回の日程 2007年10月7日(日) 【前半】

熊谷738(秩父鉄道秩父本線)849御花畑(徒歩)西武秩父駅910(西武観光バス)1027三峯神社(徒歩・三峰ロープウェイの三峰山頂駅を探訪)三峯神社1245(西武観光バス)1319大輪(徒歩・ロープウェイの大輪駅を探訪)大輪1418(西武観光バス)1429三峰口駅/三峰口

【後半へ続く】
この日は6時頃に起床。朝食後にホテルをチェックアウトして熊谷駅へ。秩父鉄道の窓口で『秩父路遊々フリーきっぷ(1,400円)』を買ってから改札を通り、ホームへ向かいました。そして、三峰口行き列車に乗車しました。乗車したのは元東京都交通局(都営地下鉄)の三田線6000形だった・5000系3連でした。車内は空席がありましたが、観光客を中心にそこそこ混雑していたので、私はドア脇で車窓風景を眺めることにしました。



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列車は7時38分に熊谷を発車し、まずは上越新幹線の高架橋、東武熊谷線の廃線跡と並走しながら進みます。廃線跡にはレールが残っていました。やがて並走路線と分かれ、次第にローカル色が強くなってきます。明戸~武川間では貨物線の三ヶ尻線が合流しました。その後もローカル風景の中を走り、山並みが接近してくるとJR八高線と東武東上線が寄り添い、寄居駅に着きました。ここでも観光客が乗ってきて、ほぼ全ての座席が埋まりました。
寄居を発車後は車窓風景のハイライト・荒川の峡谷を走ります。そして長瀞渓谷や宝登山などの観光地がある長瀞では多くの観光客が下車しました。その後は荒川を渡り、秩父太平洋セメントの工場に直結している広大な貨物駅・武州原谷駅などを見ながら走ります。そして秩父市の中心地にある秩父駅を経て、西武秩父駅への最寄駅である御花畑駅には8時49分に到着し、私は下車しました。

御花畑駅ではトイレを済ませてから駅を出て秩父鉄道線を踏切で渡り、少し南へ歩くと5分足らずで西武秩父駅に着きました。しかし、私は西武電車には乗らず、駅前のバスターミナルから出ている三峯神社行きの西武観光バス(路線バス)に乗るべく、のりばへ向かいましたが、既に10人ほどが列を作っていました…。私は最後尾に並び、数分間待っているとバスがやって来ました。普通の路線バスタイプの車両でした。私は窓側席に座れるか心配でしたが、何とか窓側席を確保できました。そして乗客が20人ほどにまで増えて、バスは9時10分に西武秩父駅を発車しました。



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バスは秩父鉄道線と並行して通る国道140号線を走ります。途中、2度踏切を渡りました。そして山深くなってくると、三峰口駅前に停車しました。私はこの時点で秩父鉄道の影森~三峰口が未乗なので、三峰口からバスに乗っても良かったのですが、バスが混雑すると予想した上に秩父鉄道は帰りに乗ればいいと思っていたので、バスの始発である西武秩父から乗ることにしました。案の定、バス停には10人ほどが待っていて、全ての座席が埋まりました…。

バスは荒川の渓谷に沿ってさらに山奥へと進みます。しばらく進むと左手に三峰ロープウェイの山麓駅に相当する大輪駅が見えてきました。私は必死に写真撮影をしましたw まぁ、後ほど訪ねることになるのですが…。そしてバスは旧・大滝村の中心部からさらに山奥へと進み、トンネルに入りました。記憶ではトンネル内に交差点があり、それを左折してトンネルを出ると秩父湖のダム上を走りました。その後はドライブウェイのような道でヘアピンカーブを重ねながら山を登り、登り切るとバスは10時27分に終点の三峯神社バス停に到着しました。なかなかハードな道中でした…。



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バスを降車後、他の乗客は皆、三峯神社へ参拝に向かっていましたが、私は参拝を後回しにして神社の北側にある三峰ロープウェイの三峰山頂駅へ向かいました。しかし神社の近くにあるバス停から駅までは意外と遠く、20分ほど歩いてようやく三峰山頂駅に着きました。これではロープウェイの利用客は伸びないわけです…。バスやマイカーですと大輪から三峯神社まで35分ほどで移動できますから…。



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廃止ではなく休止扱いだったので三峰山頂駅の駅施設はそのまま残っていました。私は撮影しまくりました。ガラスのドアから駅舎内も撮影しました。撮影を続けていると、地元の女性が散歩がてら駅を訪れてきて、声を掛けられました。私が関西からロープウェイ駅を訪ねていることを伝えると、ロープウェイの乗客数の減少の話や、もう復活しないだろう……など、ロープウェイの話でしばし盛り上がりました。そして三峰山頂駅を背景に記念撮影をしてもらい、女性は去っていきました。
私はその後も撮影を続けました。また、2007年4月の時点でロープウェイの廃止が決定的となっていて(実際に12月に正式に廃止されました)、どうせ解体されるのなら…と、少しだけホームへお邪魔して搬器や風景の写真を撮らせて頂きました。



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そして駅前にあるベンチで休憩がてら昼食(熊谷のコンビニで買ったおにぎり)を食べました。

昼食後は三峰山頂駅を後にして、再び20分ほど歩いて三峯神社を参拝しました。



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そして12時45分発の西武観光バスに乗車して下山しました。乗客は15人ほどでした。しかし私は三峰口駅や秩父まで行かずに、途中の大輪で下車しました(13時19分)。大輪駅を訪ねるからです。

下車後は荒川を渡り、歩道を歩いて5分ほどで大輪駅に着きましたが、しかし駅舎へ上る階段には重機(ショベルカー)が置いてあり、ロープウェイの解体が近いことを改めて実感しました。



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その階段を上ると、まだ駅舎が残っていたのでホッとしました。また、駅舎の上には「三峰ロープウェイ」の看板があり、正式名称は「山」のない三峰ロープウェイのはずだけど…と認識していたので、混乱しましたw



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私は駅舎や駅から見上げる三峰山頂駅方面の風景を撮影しました。そして駅舎の内部も窓越しに撮影しました。そして20分ほど撮影してから大輪バス停へと戻りましたが、バスが来るまでまだ時間があったので、国道140号を少し西へ歩いて、国道から大輪駅を撮影しました。この付近の国道は道幅が狭く、また交通量も多かったので生きた心地がしませんでした…。



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撮影後も死ぬ思いをして大輪バス停へと戻り、定刻より2分遅れの14時18分発の西武観光バスに乗車しました。乗客は10人ほどと少なかったです。
そして今度は西武秩父駅までは行かずに、秩父鉄道の終着駅である三峰口駅で下車しました(14時29分)。

この後は秩父鉄道の乗りつぶしをしつつ、帰宅の途につくことにしました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
秩父鉄道:秩父本線熊谷→寄居18.9km


今回新たに訪問した休止線

路線名区間距離備考
秩父鉄道:三峰ロープウェイ 大輪~三峰山頂 1,898m 2007年12月1日付けで廃止
(参考:Wikipedia)