第470回('07) 敦賀周辺の北陸本線旧線跡を車で訪問 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
2007年5月12日、この日もゴールデンウィークに続いて自動車を使用しての鉄道旅行をしました。
今回は午後の行程です。敦賀周辺の北陸本線旧線跡を車で辿りました。
今回の日程 2007年5月12日(土) 【後半】

敦賀駅前平和堂アル・プラザ1205(自動車・北陸本線の旧線跡→今庄からR365)1310今庄IC1310(車・北陸道→R8)1340新疋田駅付近1340(車・北陸本線【柳ヶ瀬線】の旧線跡→R365)1425木之本IC1425(北陸道→名神→中国道→阪神高速北神戸線→第二神明→加古川BP)1720自宅

【帰宅】
敦賀駅の西側にある平和堂の「アル・プラザ敦賀」にて昼食を済ませた後は、敦賀~今庄の北陸本線旧線跡を辿るべく再びハンドルを握りました。
まずは市街地を通る国道8号を北上し、気比神宮交差点を右折。左手に気比神宮を見ながら市街地を東へ進むと、敦賀港線を踏切で渡りました。その後は右側を走る北陸本線と並走しながら国道476号を通りましたが、北陸自動車道を潜る手前で左へカーブして、そのまま直進して北陸トンネルへと入る北陸本線の現在線と分かれました。



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この先、北陸本線旧線跡は国道476号へと転用されましたので、そのまま国道476号を走ります。山間部の道路にしては緩やかなカーブが元鉄道路線だったことを物語っています。また、廃線跡と北陸自動車道は並走していて何度も入り組むように交差していますが、北陸自動車道の敦賀~今庄間は上下線が左右逆になっている区間もありややこしいです。
国道は右へカーブして北陸自動車道の下り線と並走します。そしてついにトンネル跡へと差し掛かりましたが、ここは通行禁止でした…。続いて2本目のトンネル(獺河内トンネル)は通れたものの、拡幅されていて新トンネルのようになっていました。その後は獺河内にある新保駅跡を通過し、山間部を北へ走ると葉原集落へと差し掛かり、国道と廃線跡を転用した道路が分かれました。

ここからは市道へ変わった廃線跡を走りましたが、すぐに右側から北陸自動車道下り線が寄り添いました。ここから暫くの間、廃線跡は北陸自動車道へと転用され、私は側道を走りました。しかし、北陸道が右へ分かれると再び廃線跡を走り、すぐに廃線跡をそのまま転用した葉原トンネルに着きました。ここでは、1車線分の幅しかないトンネル内での車同士のお見合いを防ぐ目的でトンネル前に交通信号があり、交互通行となっていました。このような仕組みのトンネルは他にもありました。少し待って信号が青になり、トンネル内へと入りましたが、幅が狭くて速度を出せませんでした。また、トンネル内は薄暗くて怖かったです…。



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トンネルを出ると、小高い場所へ出ました。左側の低い場所には北陸道の上り線が並走していて、北陸道との間のフェンス越しには海が見えました。その後も廃線跡を進み、短いトンネルと長いトンネルを連続して潜ると、北陸道の杉津PAの付近で迂回しましたが、このパーキングエリアが杉津駅跡だそうです。
ここで北陸道上り線を潜って海側へ出るとT字路があり、右へ曲がると県道207号へと入りました。県道はすぐに北陸道と分かれ、廃線跡らしい細い道となって北へ進みます。途中、左側には北陸トンネルでは味わえない敦賀湾の素晴らしい景色を望めました。観光鉄道として残していれば需要があったかもしれません…。



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その後は短いトンネルが続き、最後に旧線最長のトンネル・山中トンネルへと入りますが、このトンネルは直線で見通しが良いために信号機が設置されておらず、私は対向車がいないことを確認して上向きライトで一気にトンネルを通過して敦賀市から今庄町へと入りました。

山中トンネルを抜けると、地名の通り山の中を走りました。谷間を走る断崖区間もあり、スノーシェッドorロックシェッドも残っていました。さらに走ると山が少し遠ざかり、道路が広くなって走りやすくなり、大桐駅跡に着きました。ここにはホーム跡が残っていました。



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大桐駅跡を出発するとすぐに北陸道をアンダーパスして、さらに進むと、北陸トンネルから出てきた北陸本線と寄り添って現在線脇の道を進み、南今庄駅を経由して再び現在線から分かれると山を迂回して現在線との合流地点に着きました。この山も現在線はトンネルで抜けています。



イメージ 5南今庄駅にて。

これにて敦賀~今庄の探訪は終わったので、今度は木ノ本~敦賀の北陸本線旧線『柳ヶ瀬線』を探訪することにしました。まずは湯尾駅近くにある今庄ICまで北上して、北陸道に乗りました。そして上り線を走り、杉津駅跡を転用した杉津PAにてしばしトイレ休憩をしました。そして再び車を走らせ、敦賀ICで下車。国道8号線(一部27号線も経由)を南下して曽々木・麻生口地区で左へ曲がって柳ヶ瀬線の旧線跡へと入りました。こちらも敦賀~今庄と同様に旧線跡と北陸道が絡むように通っています。まずは刀根トンネルを潜りましたが、ここは拡幅されていました。次のトンネルは現役当時のまま残っていましたが、自動車は通行不能でした。



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この後は廃線跡が北陸道に転用されたので、脇を走る道路をしばらく走ると刀根の集落へと入りますが、刀根駅跡は北陸道の刀根PAに転用されました。その後も廃線跡は北陸道となっていて、脇道を走り続けました。そして暫く進むと、正面に信号機付きの柳ヶ瀬トンネルが現れました。信号は赤だったので停車して青になるのを待ちました。私の前には2台止まっていました。



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そして青になるとトンネルへと入りました。ちなみに、トンネル内は歩行者は通行できないです。ここのトンネルも狭くて運転に気を遣いました。トンネル内で福井県から滋賀県へと変わり、やがて、長い柳ヶ瀬トンネルを出ました。

トンネルを出た後は廃線跡を転用した国道365号を北陸道と並走しながら南へ進みました。一直線に近かったので線形は良かったのでしょう。



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しばらく進むと北陸道と分かれ、さらに南下すると右側から北陸本線が近づいてきて、旧線跡は終わりました。この時、私は余呉湖を見てみたいと思い、予定変更して交差点を右折し、北陸本線を渡って余呉駅西側にある駐車場へ。しばし余呉湖を眺めました。



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その後は国道365号へ戻るべく引き返しましたが、余呉駅にも寄ってみようと思い駅まで行ってみました。しかし、駅前にはハイキング客だらけで、とても駅へ入れる状況ではありませんでした…。



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仕方なくUターンして引き返し、国道365号へ戻りました。旧線と現在線との合流点以南の区間は純粋な道路です、北陸本線を見ながら南へ進みました。

そして木之本ICから北陸道へと入り、途中トイレ休憩を挟みながら北陸道→名神→中国道→阪神高速7号北神戸線→第二神明道路→加古川バイパスの順で走り、自宅には17時20分頃に着きました。

少々疲れましたが、車しか通れない北陸本線旧線跡を通れたのは収穫でした。

(つづく)


今回の新規踏破路線は有りません



今回新たに自動車で訪問した廃線跡

路線名区間備考
日本国有鉄道:北陸本線(旧線)敦賀→今庄(26.4km)1962年廃止
日本国有鉄道:柳ヶ瀬線敦賀→木ノ本(26.1km)1964年廃止
(参考:Wikipedia)