第417回('06) 長野電鉄で湯田中へ。志賀高原ロープウェイなどに乗車 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…

2006年8月12日~16日、この年のお盆休みは4泊5日の日程で東北地方や甲信越地方の鉄道路線やロープウェイの乗りつぶし旅行をしました。
この日は『信州北回廊パス』を使いました。

今回は4日目前半の行程です。長野電鉄長野線を乗りつぶした後、バスで志賀高原へ。
いくつかのロープウェイやリフトに乗車しました。
今回の日程 2006年8月15日(火) 【前半】

長野625(長野電鉄長野線)734湯田中/湯田中駅810(長電バス)837蓮池ロープウェイ/蓮池900(志賀高原ロープウェイ)908発哺温泉(徒歩)発哺温泉山麓916(東館山ゴンドラリフト)922東館山頂/東館山935(高天ヶ原サマーリフト)947高天ヶ原950(高天ヶ原連絡リフト)954発哺温泉1000(志賀高原ロープウェイ)1008蓮池(徒歩)蓮池1041(長電バス)1107湯田中駅/湯田中

【後半へ続く】
この日は5時頃に起床し、朝食後にホテルをチェックアウトしました。その足で長野電鉄の長野駅へ向かい、改札で『信州北回廊パス』を提示してホームへ下りました。そして始発の湯田中行き普通電車に乗車しました。今回も3500系2連で、オールロングシートの車内は登山客や行楽客でそこそこ埋まっていました。私は周囲が空いている場所を選んで座り、体を傾けて車窓風景を眺めることにしました。長電には2001年の木島線踏破以来の乗車となりました。

電車は6時25分に地下区間にある長野を発車し、善光寺下を過ぎると地上へ出ました。そして朝陽を境に複線が単線になり、道路併用橋である旧・村山橋で千曲川を渡りました。車庫のある須坂からは次第にローカルムードが濃くなります。そして信州中野を過ぎると木島線の廃線跡を見ながら右へカーブし、連続上り勾配を進みます。信州中野から先、旧「山の内線」区間は初乗車なので車窓風景をしっかりと眺めました。そしてひたすら勾配を上り続けると、長野から1時間9分で終点の湯田中に到着しました。両側に古い駅舎があり混乱しましたが、どうやら南側(右側)の駅舎を使用しているようでした。私は『信州北回廊パス』を提示して改札を出ました。



イメージ 1湯田中駅にて。
イメージ 2湯田中駅にて。

下車後は駅前にあるバスターミナルへ。少し待ってから奥志賀高原行きの長電バスに乗車しました。乗客は10人ほどで、思ったよりも少なかったです。
バスは8時10分に湯田中駅を発車し、湯田中温泉街の南側を通った後、横湯川に沿って渋温泉郷を走りました。中には、スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋「油屋」に似た感じの旅館もありました。その後は上林温泉口から山間部へと入りましたが、渋滞もなくスムーズに進みました。そして湯田中駅から27分の乗車で目的地である蓮池ロープウェイ停留所に到着。私は下車しました。バス停はその名の通りロープウェイ駅の手前にありました。

その後は志賀高原ロープウェイに乗りに行きます。志賀高原の中心部を通るロープウェイなので相当な待ち時間を覚悟しました。しかし、駅舎へ入ると、意外と空いていたので拍子抜けしてしまいました。それもそのはず、近年になってロープウェイと並行する2車線の道路が整備されたそうで、それによってロープウェイの利用客が激減したそうです。現に私が乗った5年後の2011年には休止となり、そのまま廃止されるものと思われます…。

話を元に戻します。私は窓口で『やまびこコース』の一周乗車券を買いました。『やまびこコース』とは、志賀高原ロープウェイはその他の索道3路線とラケット状の路線網を構築しているので、それを一周できるコースのことでした(どちら回りでも可)。チケット購入後は改札前へ。私が一番前に並び、このロープウェイの閑散ぶりがうかがい知れました。そしてしばらく待つと改札が始まり、1番にホームへ向かい、交走式の古めかしい搬器に乗りました。高低差はほとんどなさそうなので、私は最前部の位置を取り、前面展望を楽しむことにしました。乗客は10人ほどで、お盆の時期を考えると少なすぎです…。また、高低差がほとんどないということは登山が目的ではなく谷を渡る移動手段、すなわち公共交通機関の役割を担っていたのではないかと周囲の景色を見て感じました。それだけに並行道路の整備は志賀高原ロープウェイにとって致命的だったと想像できます…。



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ロープウェイは9時に発車し、前述の通り谷を越えて反対側の山並みへ向かっていきます。谷底や周囲の景色は良かったです。そして8分の乗車で発哺温泉(ほっぽおんせん)に到着しました。この志賀高原ロープウェイがラケットの柄の部分で、その先の先端部分はどちらからでも回れます。私は反時計回りを選択し、東館山ゴンドラリフトから乗ることにしました。そして発哺温泉駅を出て発哺温泉街を歩き、7分ほどでゴンドラリフトの発哺温泉山麓駅に着きました。

私は係員にチケットを提示して、早速ゴンドラに乗りましたが、このカブト虫のような搬器は前月にびわ湖バレイで乗った搬器と同じでした! 利用客は少なく、私はゴンドラを独り占めできました。そして前回の教訓からチケットやパンフレットの類を出さないように気をつけました。



イメージ 4(東館山頂駅にて)

道中は山麓方の景色が良かったです。また、沿線にはゲレンデが見られましたが、この東館山ゴンドラリフトは東館山スキー場の施設です。非冷房のゴンドラは暑かったですが、標高が高いのでそれほどでもありませんでした。そして6分の乗車で東館山頂駅に到着しました。



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東館山には多くの人がいました。先程のゴンドラリフトではなく私が次に乗る予定の高天ヶ原サマーリフトで登ってきた人または自力で登山した人が多いようでした。私は少し休憩した後、時間の関係ですぐに高天ヶ原サマーリフトに乗り、スキー場のゲレンデを下りました。スキー場リフトの下り線を利用できるのはグリーンシーズンならではです。道中は高天ヶ原スキー場のゲレンデをはじめ遠方の長野盆地、そして北アルプスの山々までも望めました。



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また、沿線には様々な高山植物が植えられていて、花が咲いているものもありました。そして12分の乗車で山麓駅に相当する高天ヶ原駅に着きました。いかにもスキー場の中にある駅ですが、駅の近くには高天ヶ原神社があります。

その後は高天ヶ原連絡リフトに乗り継いで志賀高原ロープウェイの発哺温泉駅を目指します。連絡リフトと銘打っているだけあって、志賀高原ロープウェイの利用客を高天ヶ原スキー場へ運ぶことに特化したリフトでした。それだけに道中はゲレンデではなく森の中を走りました。しかし、すれ違う乗客は皆無で、志賀高原ロープウェイを使って高天ヶ原や東館山を目指す観光客の少なさを改めて思い知らされました。そして4分の乗車で発哺温泉駅に到着し、志賀高原ロープウェイに乗り継ぎました。



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帰りの志賀高原ロープウェイも乗客は少なく、5人ほどでした…。しかし、そのおかげでと言っては失礼なのですが、前方のポジションを取れました。そして発車後は写真撮影をしながら道中を楽しみ、8分の乗車で蓮池駅へ戻り、『やまびこコース』の一周乗車が完了しました。一つ嬉しかったのは、中間地点ですれ違った搬器はほぼ満員だったことです。私が乗った時刻(9時ごろ)はまだ早かったかもしれませんね…。

下車後は志賀高原ロープウェイに別れを告げ、駅名の由来となった「蓮池」を見てから蓮池ロープウェイ停留所とは別の場所にある蓮池バス停へ。ここには長電バスの営業所があり、窓口で湯田中駅までの乗車券を買いました。その後はバス停で待ち続け、やや遅れて湯田中行きのバスがやって来ました。奥志賀高原からやって来たはずのバスで、既に7~8人乗っていました。私は何とか窓側席を確保できました。帰りも志賀高原や渋温泉を見ながらの道中となり、蓮池を発車して26分、11時07分に終点の湯田中駅に到着しました。



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この後は純粋な乗り鉄を続ける予定だったのですが、昼食を食べるタイミングがないので、先に済ませることにしました。駅近くのコンビニで大盛牛丼弁当を買い、湯田中駅前でさっさと食べました。

この日は午後からも乗り鉄を続けました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
長野電鉄:長野線信州中野→湯田中7.6km踏破達成!
志賀高原ロープウェイ 蓮池~発哺温泉 1,500m 休止中or廃止
東館山ゴンドラリフト 発哺温泉山麓→東館山頂 1,400m 踏破達成!
高天ヶ原サマーリフト 東館山→高天ヶ原 882m 踏破達成!
高天ヶ原連絡リフト 高天ヶ原→発哺温泉 312m 休止中or廃止
(参考:Wikipedia)