第384回('06) 磐越西線~水郡線~JRバス白棚線のルートで喜多方から新白河へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2006年のゴールデンウィークは5泊6日の日程で東日本へ乗り鉄旅行へ出かけました。

今回は3日目後半の行程です。
喜多方から磐越西線~水郡線のルートで磐城棚倉へ。そして白棚線の廃線跡を通るJRバスに乗って白河を目指しました。
今回の日程 2006年4月30日(日) 【後半】

喜多方1310(磐越西線・8226レ臨時快速『SLばんえつ物語号』)1338会津若松1351(磐越西線・8214M臨時快速)1459郡山1555(東北→水郡線・330D)1657磐城棚倉1713(JRバス関東・白棚線)1812白河駅(徒歩)白河1851(東北本線・2150M)1854新白河

【宿泊】
福島県喜多方市にて日中線の廃線跡探訪を終えて昼食で喜多方ラーメンを食べた後は、再び磐越西線に乗って東を目指します。
12時38分発の快速電車と、13時10分発の快速『SLばんえつ物語号』(現在は「号」を省略)がありましたが、どちらに乗っても郡山から先は同じ列車になるので、ここはダメ元で『みどりの窓口』にて乗車券と一緒に指定席券に空きがないか尋ねました。すると、ボックス席の進行方向後ろ向き通路側席が空いていましたので、すかさず発券してもらいました。どこの席でも指定席券さえあれば『SLばんえつ物語号』のフリースペースに居ればいいので、空きがあったのはラッキーでした。そしてしばらく待ってから、喜多方駅に到着した『SLばんえつ物語号』に乗車しました。



イメージ 1

私は予定通りに指定された席へは一切座らずに4号車・展望車両のフリースペースに居座りました。皆様もフリースペースのある全車指定席の列車に乗られる際は、窓側席に拘らずに通路側でも空きがあれば迷わず購入されることをお勧め致します。



イメージ 24号車のフリースペースです。

SL(蒸気機関車はC57 180)は汽笛を上げて喜多方を発車し、会津盆地を快調に走ります。私はフリースペースから車窓風景を眺めていましたが、喉が渇いてきました。ちょうど(?)同じ4号車にビュッフェのような車内販売カウンターがあったので、アイスコーヒーを頼んで喉を潤しました。300円は自動販売機で買うより高値ですが、SLの車内で飲むアイスコーヒーの味は格別でした。その後も会津路の風景を楽しみ、喜多方からわずか28分(?)の乗車で終点の会津若松に着いてしまいましたw もっと乗っていたかったです…。

会津若松駅にて下車後はSLを撮影するために先頭部へ回りましたが、中線には国鉄色583系の臨時快速『お花見白虎』号が停車していました。この『お花見白虎』は前日の4月29日と当日の30日のみの運転で、絵入りヘッドマークも用意されていました。私にとっては前日の『きたぐに』でJR西日本色の583系に乗ったばかりで、まさか一回の乗り鉄旅行で2種類の583系に遭遇するとは思いもしませんでした。まさに夢の競演でした!



イメージ 3

会津若松駅では途中下車せずに郡山行の臨時快速に乗り継ぎました。赤べこのキャラクター「あかべぇ」が描かれた455系の3連と「あかべぇ」なしの3連をつないだ6連でしたが、偶然私が乗った3号車は、以前に快速『ばんだい』用に改造された唯一のグリーン車合造車であるクロハ455-1でした。当時は既にグリーン席も普通車として運用されていましたが、勿論私は元グリーン席に着席しました。この号車は普通席もリクライニングシートだったのですが、なぜかボックス席である他の号車と乗車率がさほど違いませんでした。私は乗車券だけでグリーン車の座席を堪能できたので大喜びでしたが…。



イメージ 4イメージ 5

臨時快速は定刻に会津若松を発車し、新津方面への線路と分かれると磐梯山を見ながら山麓を蛇行しながら走りました。猪苗代を過ぎると一瞬だけ猪苗代湖も眺められました、その後は山越え区間へと入り、磐梯熱海を過ぎると郡山盆地へと出て、最後は市街地を走って東北新幹線の高架橋が見えてくると終点の郡山に到着しました。会津若松からの乗客はほぼ乗り通していました。また、臨時列車だからか途中駅での乗降は少なかったです。

郡山では水郡線の列車に乗り換えますが、発車まで1時間近くあったので一度改札を出て駅前を散策しました。しかしすぐに改札内へと戻り、水郡線用の切り欠きホームである3番線でしばらく列車を待ちました。暫く待っていると水戸行330Dが入線してきました。キハ110系の2連で、私は先頭に並んでいたので難なくボックス席を確保できました。発車直前には大半の座席が埋まりました。
列車は定刻に郡山を発車し、東北本線上を走ります。そして安積永盛から水郡線へと入り、のどかなローカル風景の中を南下します。磐城石川などで乗客が減り、ガラガラになった状態で磐城棚倉に到着。私は下車しました。



イメージ 6磐城棚倉駅にて。

そして磐城棚倉駅からは、かつて運行されていた路線の廃線跡をバス専用道に転用していることで有名なJRバス関東のバス路線・白棚線に乗って終点・白河駅を目指しました。乗客は3人しかいませんでした。



イメージ 7

バスは磐城棚倉駅を発車し、はじめは一般道を走ります。そして三森からはバス専用道へ入りました。専用道は単線分の幅で、バス同士での離合は不可能でした。なので、停留所の他に待避所も設置されていて、そこでバスが離合できるようになっています。三森からの専用道はすぐに終わり、しばらくの間は国道289号線を走りました。この付近の廃線跡用地は国道の拡幅に利用されたみたいです。そして磐城金山からは再び専用道へと入り、バスの離合風景を見ることができました。



イメージ 8

今度の専用道は長い間続きましたが、関辺で終了し、以後は国道を走りました。白河市内を進むと乗客が少しずつ増えてきて、10人ほどになりました。そして市街地へと入ると廃線跡を転用した国道から離れて新白河駅に着き、私だけを残して皆下車しました。実は私の宿も新白河にありましたが、この先にも廃線跡を通る区間があるので白棚線バスに乗り通すことにしました。新白河駅を発車後は住宅地の中を、明らかに廃線跡を転用したと思われる狭い道路(一般道か専用道かは忘れましたが)を走りました。そしてその道路が終わると広い道路へと出て、ほどなくして終点の白河駅に、18時12分に到着しました。



イメージ 9

白河駅からは、新白河駅まで戻らなくてはなりません。まずは東北本線で移動しようと駅舎へ入り、時刻表を見ると18時51分まで電車がありません。待ち時間が長すぎるので一度駅を出てバス停へ戻り、各系統の時刻を確認しましたが、こちらも直近で白棚線の18時50分発まで間がありました。所要時間を考えると電車の方が速いと思い再び駅舎へ。駅前に食事をできる場所もなさそうなので、新白河までの乗車券(140円)を買って改札内へ。30分ほど待っていると黒磯行2150Mが到着しました。455系の3連×2で、私の乗った車両はサロ455形を格下げ改造したクハ455-600番台でした。車内はボックス席になっていて、シートピッチと窓割が合っていませんでした。空いていたので私は窓割と合うボックス席に座りましたが、既に日は暮れていて車窓風景は望めませんでした。そして3分の乗車で新白河駅に到着し、私は下車して西郷村側の高原口から外へ出ました。ちなみに、新白河駅は白河市でなく西郷村にあり(このことを現地で初めて知りました)、新幹線が停車する駅の中で唯一村に所在しています。

そして駅前にある「東横イン新白河駅前」へチェックインしました。チェックイン時、ホテルの係員に「カレーのサービスをしていますのでよろしければどうぞ」と言われたので、お言葉に甘えてロビーでカレーを頂きました。夕食代が浮いたので助かりました。また、私にとって何かと相性の悪い「東横イン」ですが、今回の新白河駅前での係員の接客態度は素晴らしかったです。その後は部屋へ荷物を置いてから一旦外出し、コンビニで翌日の朝食などを買ってホテルへ戻りました。その後は入浴してテレビを観ていましたが、午前中の疲れが響いて21時頃には就寝していました…。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR東日本:磐越西線喜多方→郡山81.2km踏破達成!


今回新たにバスで訪問した廃線跡

路線名区間備考
日本国有鉄道:白棚線磐城棚倉→白河(23.3km)1944年休止。廃線跡の一部はバス専用道に。
(参考:Wikipedia)