第366回('06) 熊本市電田崎線などを乗りつぶして豊肥本線で大分へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…
2006年2月、しばらく夜勤が続いていましたが、1月末から1週間だけ日勤と夜勤を交代するシフトになったので、これで週末に1泊2日の乗り鉄旅行ができるようになりました。
早速、2月4日から5日にかけて、1泊2日で九州方面へ乗り鉄の旅に出かけました。

今回は1日目、2月4日後半の模様です。
今回の日程 2006年2月4日(土) 【後半】

御代志1211(熊本電気鉄道菊池線→藤崎線)1237藤崎宮前(徒歩)通町筋1320(熊本市電幹線→田崎線・2系統)1339田崎橋1349(田崎線・2系統)1352熊本駅前(徒歩)熊本1436(豊肥本線・1076D特急『九州横断特急6号』)1725大分

【宿泊】
熊本電鉄の御代志駅からは、往路で乗ってきた列車の折り返し便である藤崎宮前行き電車に乗りました。今回も都営地下鉄三田線で使用されていた6000系2連で、車内はガラガラでした。電車は御代志を定刻に発車し、来た道を引き返しましたが、北熊本駅からは、菊池線の北熊本~御代志と一体になっている藤崎線へと直通し、電車は市街地へと入っていきます。黒髪町を過ぎると狭い道路上へ出て路面を走る区間が少しだけありました。そして再び普通の線路へと戻ると、終点の藤崎宮前に到着しました。一応、ターミナル駅のような雰囲気はありました。駅ビルはパチ屋などが入った11階建ての高層ビルでした。しかし駅前は街外れといった感じでした。かつては熊本市電で市街地へアクセスできたそうですが、1972年に廃止されて、中心部からアクセスしにくいターミナル駅になってしまいました。



イメージ 1藤崎宮前駅にて。6000系電車です。




イメージ 2藤崎宮前駅にて。とても駅には見えませんw


藤崎宮前駅からは市電の通町筋電停を目指して市街地を歩きました。そして商店街が並ぶ上通並木坂へと入り、お腹が減ったのでお店を探しつつ歩いたのですが、「熊本ラーメン こむらさき」と書かれた店を発見。この店舗が「こむらさき」の本店のようでした。私は店へと入り、熊本ラーメンを食べました。比較的あっさりとした印象の豚骨ラーメンだったと記憶しています。また、接客していた店長らしい人はマジシャンの「ナポレオンズ」の小さくてしゃべる方のバルト小石さんに似た雰囲気でした。私はラーメンに詳しくないので「こむらさき」の評判は分かりませんが、美味しかったです。
昼食を終えた後は再び上通を南へ歩き、途中からアーケード街へと変わり、通町筋電停に着きました。地方都市にしては商店街の人通りは多く、電停の南側にある下通商店街はもっと人が多くて賑やかそうでした。
そして私は飲食店の他に金券ショップも探していました。九州では格安で特急利用できる「2枚きっぷ」「4枚きっぷ」が幅広く出回っていて、この日私は大分へ行く予定だったので、熊本~大分の「2枚きっぷ」がほしかったのですが、1人旅でしかも片道なので、1枚のばら売り券がほしかったのです。そして電停の東側に金券屋を発見し、うまい具合に熊本~大分の「2枚きっぷ」があったのですかさず私は1枚購入しました。価格は3,220円でしたが、運賃だけで3,150円、特急自由席で移動すると計4,350円になるので、1000円以上浮かせることに成功しました。ちなみに「2枚きっぷ」は通常期ですと指定席が利用可能ですが、私は席番表を事前に調べていなかったので今回は自由席で移動することにしました。

その後は通町筋電停から熊本市電の2系統(現在のA系統)・田崎橋行きに乗りました。車両は、最初に乗った8202号でした。再び遭遇しました。車内は混雑していて、私は最後部へ。熊本城などを見ながらの移動となり、辛島町からは午前中に乗りつぶした区間へと入りました。そして熊本駅前では私を含む2名を残して他の乗客が全員下車して、超閑散路線(?)である田崎線へと入りました。イメージとしては水島臨海鉄道の三菱自工前行きに乗って水島で一斉に下車したのと同じような感じです。
当時の田崎線は道路の中央を通っていて、この後の2010年にサイドリザベーション化(路肩部分を走る方式)へと変わりました。そして熊本駅前から3分、歩いても十分行けそうな田崎橋電停に到着しました。駅前は住宅地でしたが、閑散としていました。



イメージ 3田崎橋電停にて。レトロ調の8800形電車です。


私は田崎橋で10分滞在して、後続の2系統・健軍町行きに乗りました。8800形のレトロ調車両である101号でした。車内はガラガラで、私の他にもう一人しかいませんでした。そして先程見た風景をもう一度見て熊本駅前電停まで戻り、私は下車しましたが、入れ替わりに多くの乗車がありました。

この時点で熊本市電の通町筋~健軍町が未乗になりましたが、日程的に仕方有りません…。機会があれば、こちらも未乗だった三角線と一緒に乗りつぶしする予定にしました。また、当時はゆるキャラの「くまモン」は存在すらしていませんでした。

私はJRの熊本駅へ移動し、「2枚きっぷ」を自動改札機へと通して入場しました。九州新幹線はこの時点ではまだ新八代~鹿児島中央のみで未開業で、鹿児島本線では特急『リレーつばめ』や『有明』が頻繁に行き交っていました。また、ゆるキャラの「くまモン」は2011年にデビューで、当時は影も形もありませんでした。
私は鹿児島本線ではなく豊肥本線(愛称:阿蘇高原線)の特急『九州横断特急』に乗ります。自由席の列の先頭に並び、列車を待ちました。しばらく待っていると、人吉始発の『九州横断特急6号』が入線してきました。元々はJR四国で活躍していたキハ185系の2連で、人吉からの客はほぼ全て熊本駅で下車し、私は列車に乗り込み、難なく窓側席を確保できました。結局、発車間際には座席の半数以上が埋まり、列車は定刻に熊本を発車しました。「2枚きっぷ」利用の乗客が多いのか、指定席の乗車率も高かったです。

列車は肥後大津までは電化区間の架線下を走り、非電化区間へと入ると阿蘇山へと接近し、スイッチバック駅の立野に着きました。ここで方向転換して、スイッチバックの2段目を上がり、さらにスイッチバックして元の向きに戻って阿蘇山の外輪山越えに挑みます。



イメージ 4立野駅のスイッチバック区間からの車窓です。


そして外輪山を抜けるとカルデラ内部の広大な阿蘇谷へと出て、阿蘇山の雄大な風景を眺めることができました。そして宮地を過ぎると再び外輪山を越えて阿蘇山の外へ出ますが、この時に2001年の初乗車時に撮影できなかった素晴らしい阿蘇谷の風景を眺められましたが、今回も撮影せず…orz リベンジ失敗しました…。
列車は九州の鉄道駅で最も標高が高い(754m)波野駅を通過し、滝水~豊後荻で熊本県から大分県へと変わります。尚、2013年4月現在、宮地~豊後竹田は2012年7月の九州北部豪雨の影響で不通になっています。その後も列車は山間部を淡々と走り、やがて平地へと出て熊本から3時間弱で、当時は地上駅だった大分に到着しました。時刻は17時25分で夕暮れ時でした。
列車は別府行きでしたが、私を含めて大半の乗客が下車しました。そしてガラガラの状態で『九州横断特急6号』は別府へ向けてラストスパートを開始しました。



イメージ 5大分駅にて。『九州横断特急』のキハ185系気動車です。




イメージ 6大分駅にて。


私は大分駅でこの日の乗り鉄を終え、改札を出ました。そして駅近くにある「ホテルくれべ大分」(現:大分リーガルホテル)へチェックイン。私が乗り鉄で泊まったホテルの中ではグレードが高かったです。ネット予約ですと割といいホテルに格安で泊まれたりします。また、ホテルの向かいでは「東横イン」のビルが建設中でした。
ホテルに荷物を置いてから一旦外出し、飲食店を探していると、学生時代に阪急関大前駅前で何度か食べたことのある「めしや丼」(現在の「やよい軒」。弁当屋の「ほっともっと」と同じプレナスによる運営)を発見し、何年かぶりに「めしや丼」の和定食を食べました。
食後はコンビニで買い物をしてからホテルへ戻りました。仕事疲れの影響か、入浴後の21時頃には寝てしまいました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
熊本電気鉄道:藤崎線北熊本→藤崎宮前2.3km踏破達成!
熊本市電:幹線通町筋→辛島町0.8km
熊本市電:田崎線熊本駅前~田崎橋0.5km踏破達成!
(参考:Wikipedia)