福井鉄道福武線(その２【ヒゲ線】・市役所前～福井駅前)

福井駅前駅にて。路面電車形車両で、元・親会社の名鉄から譲渡された880形電車です。

今回は、福井県の越前市と福井市を結び、福井市内は併用軌道区間を走るローカル私鉄路線、
福井鉄道福武線(ふくぶせん)のうち、本線とＪＲ福井駅を結ぶ支線格の
市役所前～福井駅前です。

尚、今回の支線は通称・駅前線と呼ばれているようですが、地図で見ると本線から髭(ひげ)のように分岐している線形からヒゲ線とも呼ばれています。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間・営業キロ	備考
福井鉄道：福武線	越前武生～田原町(20.9km)、市役所前～福井駅前(0.5km)

今回紹介の区間

区間	営業キロ	備考
市役所前～福井駅前	0.5km	(※1)複線。直流600V電化。軌間1,067mm

(※1)福井駅前駅付近は単線区間。

踏破達成時	2002年８月
撮影時	2012年７月ほか

市役所前駅にて。ホームの位置が上下線でずれています。
福井駅前方面から越前武生方面へ向かう列車は一旦写真右側の田原町方面ホームに停車したのち(客扱いなし)スイッチバック。ポイントを渡って転線し、写真左側の越前武生方面ホームに停車、ここで客扱いをします。
また、越前武生方面から福井駅前へ向かう電車は、田原町方面ホームで客扱いを行ったのちスイッチバック。ポイントを渡って転線し、越前武生方面ホームに停車しますが、ここでは客扱いせずに福井駅前へと向かいます。
尚、福井駅前～田原町を運転する電車はスイッチバック、転線の必要がないので、そのまま片側のホームにのみ停車し、客扱いをします。

(逆方向の電車内より撮影)市役所前駅にて。ヒゲ線は右手前側へ分岐します。
尚、市役所前駅の上り線ホームへは地下道からのアクセスとなります。

市役所前駅を発車すると大名町交差点で左斜め方向へと曲がり、越前武生方面への本線と分かれます。

福武線本線の車内より撮影。ヒゲ線は東南東へ分岐して市街地の電車通りを走ります。
尚、写真左側の大通りは福井駅へ至る中央大通りです。

(逆方向の電車内より撮影)交差点を過ぎると複線から単線へと変わります。以前は複線でしたが、単線化されました。

電車は商店街を通る道路の中央を単線で走り、右手に百貨店の西武福井店を見ながら進むと福井駅前駅に到着します。

福井駅前駅に着きました。市街地の中にあり、単式ホーム１面１線です。

福井駅前駅より市役所前駅方を望む。ヒゲ線は狭い道路上を走ります。

福井駅前駅より終端方を望む。ホーム終端部からかなり先まで線路が続いています。
福井駅へは線路終端部より先へ続く商店街を通り徒歩５分ほどを要します。

乗り鉄の注意点

福井鉄道福武線では、地方私鉄では珍しく急行電車が朝ラッシュ時数往復と夕ラッシュ時30分間隔で運転されています。
また、普通列車はデータイム20分間隔運転で、すべての列車が福井駅前を経由しますが、朝ラッシュ時と夕方以降は急行が運転される関係で普通列車の本数が減り、また朝と夕方以降の田原町方面列車や朝の越前武生方面列車(一部)は福井駅前を経由しないので注意が必要です。夕方以降に田原町方面へ向かう際は、越前武生方面電車に乗り、市役所前で田原町行きに乗り換える必要があります。

また、前述のように、市役所前駅では行先により使用ホームが違ってきます。すなわち、両方のホームから福井駅前行きが発車するので注意が必要です。もし乗り遅れても徒歩10分ほどで福井駅前駅まで行けますが…。
尚、データイムの福井駅前発の列車は越前武生、田原町の両方向へ直通しています。例えば越前武生へ向かう場合、先発列車の田原町行きで市役所前まで先回りしても、次にやって来る越前武生行き列車は福井駅前発の次発列車なので、福井駅前で１本待つのが賢明でしょう(但し、データイム以外はこの限りではなく、市役所前にて乗換が必要な場合があります)。

使用車両について、データイム以降は路面電車形のみが運用されますが、ラッシュ時は200形や610形といった鉄道形車両が使用されます。

市役所前～福井駅前の所要時間は、大名町交差点の信号のタイミング次第で、概ね２～４分です。

のりかえ

乗換駅	乗換路線
市役所前駅	福井鉄道：福武線(本線。田原町、越前武生方面)
福井駅前駅	ＪＲ西日本(福井駅まで徒歩５分)：北陸本線(敦賀方面、金沢方面)
福井駅前駅	ＪＲ西日本(福井駅まで徒歩５分)：(越美北線【九頭竜線】列車)
福井駅前駅	えちぜん鉄道：勝山永平寺線、(三国芦原線列車)

(参考：Wikipedia)