第277回 上田交通別所線と小海線などを乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回のつづき…
2004年8月7日~8月10日の間、お盆休みを利用して、東北地方などの東日本へ。
主に『青春18きっぷ』を使用して、3泊4日の日程で乗り鉄の旅をしました。

最終4日目の8月10日前半は、過去に「マルシンハンバーグ」のCMの舞台となった上田交通(現在は上田電鉄)別所線や、JRの小海線などを乗りつぶしました。
今回の日程 2004年8月10日(火) 【前半】

上田618(上田交通別所線)650別所温泉724(別所線)757上田803(しなの鉄道線・622M)823小諸828(小海線・226D)1051小淵沢1136(中央本線・435M)1223岡谷

【後半へ続く】
この日は朝5時頃に起床し、朝食後にホテルをチェックアウトして、上田交通別所線を乗りつぶすべく上田駅へ向かいました。ちなみに、翌2005年に上田交通の鉄道部門が分社化され、「上田電鉄」として再出発しました。その後は窓口で往復フリーきっぷを購入しましたが、フリーきっぷは確か木製のきっぷだったと記憶しています(今も保管しているのですが、見つかりません…)。そして上田駅6時18分発の別所温泉行き電車に乗車しました。車両は元東急の7200系電車2連で、車内は意外と乗客が多かったですが私はロングシートに座り車窓を眺める事にしました。
電車は定刻に高架の上田駅を発車し、すぐに千曲川を渡ると住宅地をしばらく進みました。駅ごとに乗客が減って、かつて西丸子線が分岐していた下之郷から先はガラガラになりました。その後は田園地帯を上り勾配で進み、最後は山並みが接近してくると、上田から32分を要して終点の別所温泉駅に到着しました。
別所温泉駅では車両やホーム、由緒ある駅舎を撮影しました。そして、駅前や温泉街を散策しようと思いましたが、上り坂を見て怯んでしまい、駅へ戻ってしまいました…。



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2枚とも別所温泉駅にて撮影。

その後はしばらく古い駅舎内にとどまり、雰囲気を味わってからホームへ。やって来た列車に乗り、上田駅まで戻りましたが、世間ではまだお盆前だったせいか、車内は通勤客や学生で比較的混雑していました。そして7時57分に上田駅着。少し名残を惜しみつつ、上田交通別所線の乗り鉄が完了しました。

上田駅からは、今度は小海線の乗りつぶしをするために、かつては信越本線の区間の一部であった、しなの鉄道線に乗って小諸まで移動しました。長野発の小諸行き列車は元JRの115系3連×2で、しなの鉄道仕様の塗装でした。車内の乗降扉上には液晶モニターがあり、山手線のE231系500番台を想像しましたが、実は広告用のモニターでした(はずです)。車内へ入ると、上田駅で大勢の客が下車したからか、空いているボックス席に座れました。しなの鉄道線の走りっぷりはJRそのもので、線形も良く、千曲川の河岸段丘(?)を眺めながら快適な移動を楽しめました。そして上田から20分で小諸に到着し、私は小海線ホームへと急ぎました。



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上田駅にて撮影。しなの鉄道の115系です。

小諸からは小海線の乗りつぶしです。駅の片隅にある4番線か5番線のどちらかのホームに停車していたキハ111形とキハ112形の2連に乗車しました。私は後方車両の「キハ111-111」と、1揃いの縁起の良い(?)車両の、空いているボックスシートに座りました。観光路線として名を馳せている小海線ですが、車内は意外なほど空いていました。

列車は定刻に小諸を発車し、しばらくは、しなの鉄道線と並走しながら進みます。東小諸、乙女と停車しましたが、しなの鉄道線側には駅はありませんでした。そして乙女を過ぎるとしなの鉄道線と分かれ、盆地を南へ進みますが、私鉄並みにこまめに駅が設置されているのには驚きました。そして長野新幹線との接続駅である佐久平からは一気に乗客が増え、私のボックスの向かい側には「コージーコーナー」の紙袋を持った、新幹線で来たであろう老人が座りました。列車は相変わらずこまめに停車しましたが、佐久市の南の中心である中込、そして臼田や羽黒下などでは多くの乗客が下車しました。そして段々と山間部へと入り、路線名と同じ名称の駅で、高原区間への入口である小海に着きました。小海でも下車が多く、車内はガラガラの状態へと戻りました。

小海からは山間部を千曲川に沿って進みます。山の中なのに「海」の付く駅名が多いことに現地で気付きました。そして信濃川上を過ぎると長らく連れ添ってきた千曲川と分かれ、勾配を上り続けると徐々に視界が開け、野辺山原の畑作地帯へと出ました。遠くには八ヶ岳も望めました。そしてJRでは最も標高の高い場所(1,345.67m)にある駅である野辺山に着きました。この野辺山では大量の乗客が乗ってきて、車内の静寂さが一気に吹き飛んでしまいました。座席もほぼ埋まった状態となり、野辺山を発車して今度はJR線の最高標高地点(1,375m)まで上った後、今度は下りへと転じて長野県から山梨県へと入って行きました。そしてこちらもリゾート地として名高い清里でも多くの乗車があり、2両編成の車内は通路まで人で埋まる混雑ぶりとなりました。私は窓側席に座っていたので高原の車窓風景を眺められましたが、あまりの混雑ゆえに気疲れしてしまいました…。列車は蛇行した線路をひたすら下り、最後は中央自動車道をアンダーパスしてほぼ180度左へターンして中央本線と合流、小諸から2時間23分で終点の小淵沢に到着しました。大勢の乗客の後に私も下車し、改札で『18きっぷ』のスタンプが押された後に一度改札外へ出て駅前を少しだけ歩きました。



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小淵沢駅にて撮影。

すぐに駅へと戻り、自宅へのお土産(ワイン)と、昼食にと駅弁の『高原野菜とカツの弁当』(850円)を買いました。その後、急にお腹が減ったのでホームのベンチで早速駅弁を食べました。駅弁では珍しく生野菜(夏だったので若干茹でていたかも…)が入っていて、カツもありましたが割とヘルシーで美味しかったです。乗り継ぎ列車が来るまでに何とか食べ終えました。



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小淵沢駅の駅弁『高原野菜とカツの弁当』です(2009年撮影)。
美味しかったです。

食後すぐに、中央東線・甲府発長野行きの435Mが入線しました。115系長野色の3連で、3連ではさすがに混雑していました。この区間の景色は昨年『スーパーあずさ』乗車時に眺めていて、しかも昨日の疲れが取れていなかったこともあり、私は右側ボックス席の通路側席に座りました。幸いにも窓側席の人がカーテンを無駄に下ろしていなかったので、景色を眺めることができました。そして諏訪湖は眺められませんでしたが、上諏訪駅ホームにある足湯を見る事ができました(入りませんでしたが…)。そして混雑した状態のまま岡谷に到着。私は辰野方面への列車に乗り換えるため下車しました。大勢の乗客の大半は小淵沢から岡谷まで微動だにせず、おそらく東京方面と松本や長野、白馬、中津川方面を目指す『18きっぷ』使用者が多いのではないかと推測しました。

この後は列車を乗り継いで辰野方面へと向かいました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
上田交通(現・上田電鉄):別所線上田~別所温泉11.6km踏破達成!
しなの鉄道:しなの鉄道線上田→小諸18.0km
JR東日本:小海線小諸→小淵沢78.9km踏破達成!
(参考:Wikipedia)