第276回 わたらせ渓谷鐵道を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回のつづき…
2004年8月7日~8月10日の間、お盆休みを利用して、東北地方などの東日本へ。
主に『青春18きっぷ』を使用して、3泊4日の日程で乗り鉄の旅をしました。

3日目の8月9日後半は、わたらせ渓谷鐵道線を乗りつぶしたのですが……。
今回の日程 2004年8月9日(月) 【後半】

桐生1229(わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線・723D)1358間藤1601(わたらせ渓谷線・730D)1718桐生1729(両毛線→上越線・468M)1817高崎1843(長野新幹線・あさま527号)1919上田

【宿泊】


小山から両毛線に乗り、下車した桐生駅では一度改札を出て、窓口でわたらせ渓谷鐵道(以下、わ鐵)の『一日フリーきっぷ』(1,800円)を購入して再入場。すぐに高架ホームへと上がり、発車間近の間藤行き723Dに乗車しました。乗客は少なく、私はボックスシートの窓側席を確保できました。723Dは定刻に桐生を発車。渡良瀬川を渡り両毛線と分かれてからは、しばらくの間住宅地を走ります。東武桐生線との接続駅である相老や、わ鐵の運転上の拠点駅である大間々では乗客が増え、車内は多少混雑してきました。
大間々を発車後は山間部へと入り、渡良瀬川の清流をはじめ、晴れていたので周囲の山々も望めました。その後もかなり長い間、車窓右側に渡良瀬川を見ながら走りました。乗客は温泉併設の水沼などで下車が多く、次第に減少していきました。そして神戸(ごうど)を発車すると草木ダムを回避するために長大な草木トンネルを抜け、トンネルを出るとさらに山深くなりました。沢入(そうり)~原向で群馬県から栃木県へと変わり、足尾銅山で有名な足尾町の谷を進みます。銅山の坑内をトロッコで回れる「足尾銅山観光」最寄りの通洞や次駅の足尾でほとんどの乗客が下車し、最後はガラガラの状態になって、桐生から約1時間半で終点の間藤駅に着きました。天気は急に雲行きが怪しくなっていました。



イメージ 1

間藤駅にて撮影。

間藤駅では戻る列車を1本遅らせて足尾本山駅へ延びていた貨物線の廃線跡を辿る予定で、予定通りに足尾駅を出発して徒歩で廃線跡を目指しました。しかし、急に大雨が降りだして、たちまち濡れてしまい、近くにある商店のひさしで雨宿りしました…。しかも雨が止む気配がなく、止むを得ず今回は廃線跡探訪を断念して、一瞬小降りになった時に走って間藤駅の駅舎内・待合室まで戻りました。その後、待合室でしばらく待っていると、一家の家族も私と同じように待合室へ雨宿りしに来ました。さらに待っていると、乗車予定の列車の到着時刻になりましたが、列車が来ません…。まさか大雨で運転を見合わせているのかも…と思いつつ、さらに待ちましたが来ません。私は一家の父親に私は「列車が来なかったらバスで日光へ抜けますわ」と言いました。一家の父親は列車が来るまで待つとのことでしたが、もしかしたら土砂崩れが発生して列車が来ないかもしれないレベルの豪雨だったので心配になり、私は駅に表示してあった、わ鐵の電話番号を見て携帯電話から電話しました。すると、「列車は運休していない。大雨の影響で遅れてはいますが…」との回答だったので、私は運休していない旨を一家の父親に内容を伝えると、一家は安心したようでした。私も待つことにしましたが、この間に日光へ向かうバスは発車しました。これで間藤から脱出(?)する選択肢が、わ鐵だけになりました。しかし、なかなか列車は来ません。イライラしながらしばらく待っていると…その時、桐生方からライトの光が!ようやく35分以上の遅れで列車が来ました! 私と一家はすぐ列車に乗り込みました。そして列車はすぐに発車し、雨が止まないまま桐生へ向かいましたが、大間々付近でようやく雨が止みました。非常に疲れていて、道中は車窓どころではありませんでした…。

予定より19分遅れの17時18分に、桐生に到着しました。私の乗った列車は始発駅の間藤で20分近く折り返し時間が取られていたので、遅れは予想より少なくて済みました。しかし、この日に予定していた上毛電気鉄道の乗りつぶしは、時間的に日没にかかりそうなので今回は断念しました…。

桐生からは、再び両毛線に乗り、さらに西を目指しました。乗車列車は湘南色115系の4連でしたが、夕方の帰宅ラッシュに差し掛かった時間帯で乗客が多く、私はドア脇のロングシートに座りました。そして、しんどい体勢で景色を眺めていましたが、伊勢崎付近からは再び大雨に見舞われました…。結局、雨で視界がきかない状態での移動を余儀なくされ、新前橋付近でようやく止みました。一応、両毛線の乗りつぶしはこれにて達成しました。新前橋からは上越線へと入りラストスパート。桐生から48分で終点の高崎に到着しました。

この日の宿は信州・長野県の上田だったので、高崎から上田まで移動しなければなりません。しかし、事前に調べたところ、信越本線~バス~しなの鉄道のルートは、途中のバスの終発が早くて使えず、ここは北陸新幹線(以下、長野新幹線)でワープすることにしました。まずは『18きっぷ』を提示して改札外へ。構内では横川駅駅弁の『峠の釜めし』を売っていたので、高崎駅にて買って晩ご飯を調達してから新幹線のきっぷを購入して改札内へ入場しました。そしてホームへ上がり暫く待つと、乗車する長野新幹線『あさま527号』長野行きが入線しました。E2系8連で、私は4号車の自由席、空いているE席に座りました。



イメージ 2

長野駅にて2009年撮影。『あさま』で使用されている長野新幹線E2系電車です。

『あさま527号』は定刻に高崎を発車し、上越新幹線から分かれて次第に山間部へと変わり、トンネル地帯へと入って行きました。トンネル区間で私は『峠の釜めし』を食べました。美味しかったです。列車が群馬県から長野県へと変わると軽井沢ですが、雲が多かったせいか真っ暗でした…。私は食後で眠くなりそうでしたが何とか持ちこたえ、予定通りに上田駅にて下車できました。

上田駅到着後は改札を出てコンビニで翌日の朝食を購入。そして本日の宿で、駅近くに立地する「ホテル角萬」へチェックイン。昭和の雰囲気が色濃く残るビジネスホテルで、強く印象に残りました。今も改修されずに営業しているようで、立地と価格で大手と勝負、という事でしょうか?
チェックイン後はすぐに入浴し、疲れていたので21時頃には眠ってしまいました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
わたらせ渓谷鐵道:わたらせ渓谷線桐生~間藤44.1km踏破達成!
JR東日本:両毛線桐生→新前橋31.5km踏破達成!
(参考:Wikipedia)