富士急行線(山梨県大月市～富士河口湖町。2007年訪問)

大月駅にて。2000形『フジサン特急』です。
元はＪＲ東日本のジョイフルトレイン『パノラマエクスプレスアルプス』(165系)でした。

今回は、山梨県の大月駅から南へ、富士山駅でスイッチバックして富士急ハイランドのそばを通り河口湖駅に至る、富士山の眺望が抜群の私鉄路線、
富士急行線を紹介します。
尚、今回は大月線と河口湖線を一緒に紹介させて頂きます。ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間	営業キロ	備考
(※2)富士急行：(※1)富士急行線	大月～富士山～河口湖	26.6km	全線単線・直流1,500V電化

(※1)正式には大月～富士山(23.6km)は大月線、富士山～河口湖(3.0km)は河口湖線。    

(※2)現在の社名は富士山麓電気鉄道です。   
軌間1,067mm。  

踏破達成時・撮影時

2007年12月

大月駅にて。ＪＲ駅から独立した出入口がありますが、改札内にもＪＲとの連絡改札口があります。
頭端式ホーム１面２線の構造です。また、ＪＲとの直通列車はＪＲの１番線ホームを使用し、連絡線を介して富士急行線と合流します。

大月を発車するとすぐにＪＲ中央本線からの連絡線と合流し、左へカーブして中央本線と分かれるとすぐに上大月に着きます。
上大月発車後はトンネルを抜け、桂川沿いの狭い谷間を進み、大月市から都留市に入ります。谷間が少し広がって車窓は山里に変わり田野倉、リニア山梨実験線をアンダーパスして中央自動車道富士吉田線が寄り添うと禾生(かせい)に着きます。

田野倉～禾生にて。リニア山梨実験線が富士急行線をオーバークロスしています。
将来はリニア中央新幹線になり、超高速車両が頻繁に通過することでしょう。

禾生駅にて。左側車窓にに富士山を望めます。

禾生を発車し、赤坂を過ぎて中央道が離れると程なくして都留市駅に到着します。

都留市駅を発車すると市街地を走り、都留市役所最寄りの谷村町、そして郊外に出て都留文科大学前と進みます。その後も桂川の谷間を走り、住宅地の中を十日市場、東桂、西桂町に入って三つ峠、富士吉田市に入って蛇行しながら勾配を上がり、めでたい駅名の寿と進みます。
寿駅付近からは周囲が開けてきます。相変わらず住宅地の中を葭池温泉前、そして市街地に入り下吉田、月江寺と進み、やがて大きく左へカーブして河口湖方面への線路と合流して、スイッチバック式の富士山駅(2011年６月までは富士吉田駅)に到着します。

富士山駅にて。2011年７月１日に富士吉田駅より改称されました。
頭端式(櫛形)ホーム２面３線の構造で、終端部には駅ビルが立ちはだかっています。
また、山中湖や御殿場など、各方面へのバスが出ています。

富士山駅ホームにて大月方・河口湖方を望む。
写真奥には富士急ハイランドのジェットコースターが見えます。

富士山駅を発車すると大月方面からの線路が右へカーブして分かれます。住宅地を走り、遊園地直結の富士急ハイランドに着きます。

富士急ハイランド駅にて。私が乗りたくないジェットコースターが見えます…(怖)。

富士急ハイランドを発車すると富士河口湖町に入り、一瞬だけ林の中を走って緩やかに左へカーブすると終点の河口湖に到着です。

標高857mの河口湖駅に着きました。島式ホーム２面３線で、中央の２番線は両側にホームがあります。
また、南側には側線があり、車両が留置されています。

河口湖駅の駅舎です。バックに富士山を望めます。
駅前には前身の富士山麓電気鉄道で製造されたモ１形電車が保存されています。

  
乗り鉄の注意点  

富士急行線では特急『フジサン特急』(特急料金必要)が平日４往復、土休日下り６本上り８本が運転されています。また、快速『富士登山電車』(着席整理券必要)が平日１往復、土休日２往復あり、土休日には快速(運賃のみでＯＫ)が１往復運転されています(ホリデー快速河口湖号の運転日は運休)。
一方、普通列車は概ね毎時１本の運転で、朝夕は増発されます。原則、大月～河口湖の運転ですが、３往復は大月～東桂の運転です。また、ＪＲ中央本線に直通する列車が３往復あり、うち１往復は高尾までの115系使用の普通列車、残り２往復はE233系使用の東京まで直通する快速電車です。

尚、富士急行線では『Ｓｕｉｃａ』『ＰＡＳＭＯ』は使えないのでご注意下さい！

大月～河口湖の所要時間は特急で約45分、普通では概ね55分～１時間程度で、大差ありません。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
大月駅	ＪＲ東日本：中央本線
河口湖駅	天上山カチカチ山ロープウェイ (徒歩10分またはバス５分)

  

(参考：Wikipedia)