第146回 磐越東線などを乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2002年3月4日~3月9日にかけて、5泊6日(うち車内で1泊)の日程で関東方面の乗りつぶしを進めました。
今回は3月5日、前日に大垣発の『ムーンライトながら』に乗って、東京駅に到着してからの乗車記です。
今回の日程 2002年3月5日(火) 【前半】

東京445(京浜東北線)452上野510(東北→常磐線・321M)834いわき843(磐越東線・731D)1017郡山1033(東北本線・2134M)1138黒磯1155(740M)1234宝積寺

【後半へつづく】
東京駅に到着後は猛ダッシュで3番線ホームへ。京浜東北線の電車(209系10連)に乗って上野へ向かいました。車内は座席の大半が埋まるほどで、朝早くにしてこれだけの乗車率とは…東京のすごさを改めて実感しました。

上野駅では常磐線の中電、321Mいわき行きに乗り換えました。車両は、今はJR東日本から姿を消した415系の鋼製車・7連でした。空いていたので私はボックスシート窓側前向きに着席しました。結局、車内はガラガラのまま定刻の5時10分に上野を発車しました。
しかし道中はまだ暗く、車窓は望めませんでした。仕方ないので私は前日夜に買ったパンを食べて朝食としました。
利根川を渡って茨城県に入った取手付近からは徐々に夜が明けてきました。そして土浦(6時14分発)では完全に明るくなったと同時に車内は通勤・通学客が増えてきました。

水戸では乗客が減ると思ったのですが逆に増えて、私のボックスは4人分の座席が埋まり、さらに立客が相当いました。1月の日立電鉄乗りつぶし時に利用した大甕(おおみか)からは完全に初踏破区間に突入しましたが、2駅目の日立で通勤・通学客が一斉に下車し、車内はある程度静寂を取り戻しました。やはり「日立」関係の通勤客が多かったのでしょうか? そうこう考えているうちに大津港を過ぎ、福島県へ入り大昔には関所があった勿来(なこそ)に着きました。東北新幹線(踏破済)や東北本線(のちに踏破済)で福島県へ入ると、いかにも東北へ来たと実感が湧きますが、常磐線に乗って福島県入りするとあまり東北地方へ来た感じがしません…気のせいでしょうか?
321Mは広いいわき市内の駅にこまめに停車し、定刻の8時34分に終点のいわきに到着しました。いわき到着時は座席がほぼ埋まり、立客が少しいる状態でした。ちなみに、いわき駅は1994年に「平(たいら)駅」から改称されました。

いわき駅では改札を出ずに磐越東線の列車(731D)に乗り換えました。731Dはキハ111-キハ112の2連で、私は何とかボックスシートの窓側前向きをゲットできました。最終的に1ボックスに1名程度の乗車率で定刻にいわきを発車しました。
沿線風景はローカル線そのもので、阿武隈高地の自然を車窓からですが満喫できました。途中の小野新町から徐々に乗客が増え始め、三春滝桜で有名な三春からは立客が出るほど混雑してきました。最後は阿武隈川を渡り、いわきから約1時間半で終点の郡山に到着しました。


イメージ 1
郡山駅にて撮影。磐越東線で運用されているキハ110系です。

郡山では一旦改札を出て、コンビニで昼食用のおにぎりとお茶を購入しました。コンビニでも標準語が当たり前になっている中で、店員の男性は地元の方言で応対してくれて嬉しかったです。

その後改札内に戻り、今度は東北本線で東京方面へ向かいました。車両は当地ではお馴染みの701系2連。オールロングシートでファンからの評判はイマイチな車両です。確かに座ったまま車窓風景を眺めるのには適さず、旅には向いていない車両かもしれません。しかし、私にとって唯一ともいえる長所は、カーテンが付いていないということです。これならば、暑い日や晴れた日はしんどい時もありますが、わざわざ遠くから来て景色を見られなかったということはありません。また、カーテンレスということは外の状況が分かるので、先日の東日本大震災の時も701系やE721系に乗っていたおかげで生存者が一人でも増えたかもしれません。女性や高校生などは曇りや雨の日、ひどい時は夜間でもカーテンを閉めたがる人がいますが、防災の観点からもカーテンを無駄に閉める行為は何とかしてもらいたいものです…。


イメージ 2
東北本線で運用されている701系。(2006年、福島駅にて撮影)。

話を戻しますm(_)m。先程はあれだけ熱弁をふるっていたのですが、『18きっぷ』の時期で乗客が多くて、結局座れませんでしたorz ワンマン車両であり最後部で後方などの展望を楽しむことにしました。
郡山を発車してすぐは街の中を走りましたが、しばらくするとローカルな風景になりました。車窓に見入っていると、いつしか白河を過ぎて福島県から栃木県に入り、郡山から1時間ちょいで黒磯に到着しました。63.4kmの距離を65分で駆け抜け、やはり『本線』は普通列車でもスピードが速いです!

鈍行の旅では必ず、交流と直流の二つの電化方式の境界駅である黒磯で乗り換えなければいけません。跨線橋を渡って上野行き740Mに乗り換えました。車両は湘南色の115系7連で、701系2連の乗客の大半が乗り換えましたが車内は相当余裕があり、空いているボックスシートもまだまだありました。当然、私も空いたボックスシートに陣取り、郡山で買ったおにぎりを食べました。
おにぎりを食べ終わった頃、740Mは定刻に黒磯を発車しました。しばらく東北新幹線と並走して離れると、またローカルな風景になりました。途中に大規模な街もなく、あまり東京へ近付いている感じがしませんでした。

そうこうしているうちに740Mは宝積寺に到着しました。一度座席に座って落ち着いてしまったので名残惜しいですが、今回は乗りつぶしの旅、宝積寺から分岐しているローカル線の烏山線を踏破すべく、ここ宝積寺で下車しました。

次回は烏山線の乗りつぶしからお伝えいたします。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR東日本:常磐線大甕→いわき72.0km
JR東日本:磐越東線いわき→郡山85.6km踏破達成!
JR東日本:東北本線郡山→宝積寺105.5km
(参考:Wikipedia)