第95回 三江線と美祢線を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回のつづき…
2001年8月2日、『青春18きっぷ』使用の中国地方乗りつぶし2日目は、三江線からスタートしました。
今回の日程 2001年8月2日(木) 【2日目前半】

三次620(三江線・444D)746浜原803(446D)929江津932(山陰本線・3451D快速『アクアライナー』)1045益田1101(573D)1251長門市1306(美祢線・730D)1412厚狭 【後半へ続く】

イメージ 1
2009年撮影。三次駅0番線は2010年3月に廃止されました。

この日は早起きし、部屋で朝食を済ませて朝6時頃にホテルをチェックアウトしました。そして三次駅で『18きっぷ』2回目のスタンプが押されます。入場後は駅本屋から離れた三江線列車専用ホームの0番線へ急ぎました。浜原行き444Dの車両はまたもキハ120形、しかもトイレなし。先客が年配の女性1名のみで、私は空いているボックスシートに陣取りました。

結局、乗客は私と年配女性2名のみで444Dは定刻の6時20分に三次を発車しました。1駅目の尾関山を過ぎて、この先江津までずっと一緒になる江の川を渡り、早くもローカル線のムードが濃くなります。曲線区間が多く、15km/hの速度制限区間も所々にありスピードが上がりません。式敷まで延々と江の川左岸を走りますが、途中の長谷駅だけは通過しました。香淀付近で一度右岸に渡り、左岸に戻った後は島根県に入ります。しかし、単調な車窓風景が続きます。
口羽から浜原までは今までと違い、最後に開業した区間らしくトンネルの多い直線的な線形になり、スピードが上がります。伊賀和志付近で一旦広島県に戻りますが、特徴的な高架駅の宇津井からは終点の江津まで島根県内を走ります。石見都賀から潮までは江の川の右岸を走り、沢谷では江の川と離れますが再び寄り添うと444Dの終着駅である浜原に到着しました。

浜原駅下車後はトイレを済ませ、江津行きの446Dに乗り継ぎます。私の記憶では、446Dは江津から来た443Dの折り返し列車だと思うのですが、もしかしたら444Dの車両がそのまま446Dになったのかもしれません。はっきり覚えてなくて申し訳ございません。とにかく、前日の佐用から6列車連続でキハ120形に当たったことは間違いありません。今回は高校生など乗客が多く、座席も半分以上埋まりました。

浜原からは再び曲線の多い線形に戻り、スピードが下がります。粕淵を過ぎると江の川を渡り、以後は江津まで左岸を走り続けます。途中、老人男性とその孫と思しき小学校高学年ぐらいの女の子が列車に手を振っていたのが印象的でした。いつも思うのですが、列車に手を振っているのか車内の乗員乗客に手を振っているのか、どちらなのか分かりません。おそらく前者でしょうが……。また、車内に虫(ハチ?)が侵入してきて車内は騒然となりましたが、50代ぐらいの女性客が足で踏んで殺したのもまた印象的でした。

車内は賑やかでしたが、石見川本で大半の乗客が下車してしまい、車内は閑散としてしまいました。川本町が意外に求心力があることに驚きました。石見川本から先も江の川の谷を進みますが、単調な景色が続きます。江津に近づいてもなかなか谷が開けません。ようやく江津に近づいたと実感したのは1駅手前の江津本町に着いた時です。しかし駅名は江津本町ですが、駅の周りを眺めても『本町』といった感じがしませんでした。二層構造の道路橋を眺めた後に左カーブして山陰本線と合流し、定刻の9時29分に終点・江津駅に到着しました。

江津からは浜田行き379Dに乗り換えて、浜田から益田まではスケジュールの都合で、別料金を払って特急『スーパーくにびき1号』で移動する予定でした。しかし、山陰本線に遅延が発生していて、本来乗り継げないはずの益田行き3451D快速『アクアライナー』がやって来て、すかさずこれに乗りました。これは嬉しい誤算で、2,000円近くもする別料金を払って特急に乗らなくて済みました。車両は新車のキハ126系2連で、車内は空いていましたがボックスシートは全て埋まっていて、私は後方車両のデッキで、乗降扉の窓から外の景色を眺めました。

江津~浜田間は内陸を走る区間が多く、ほとんど海が見えませんでした。浜田で多数の乗客が下車し席が空いたので、私は海側のボックスシートに着席しました。浜田から先は、これまでと対照的に海沿いを走る区間が多く、じゅうぶんに夏の日本海を望めました。また砂浜では海水浴を楽しんでいる人が目立ちました。久しぶりに快適な車両に乗ったので、つい眠くなりかけた所で終点の益田に到着しました。

次は山口線方面へは行かずに山陰本線を乗り続けることにします。長門市行きの573Dは今回7度目のキハ120形で、今回はオールロングシートで、車内はほとんどカーテンが閉められていました。私は海側のロングシートに着席し、カーテンを開けて横向きで車窓を眺めることにしました。乗客がぞろぞろと増え、席がほぼ埋まった状態で定刻の11時01分に発車しました。

益田から先も海を眺められる区間が多く車窓は楽しめましたが、ロングシートで少し辛かったです。観光地である萩市の玄関口、東萩駅での乗降は意外と少なかったです。やはり萩への観光はマイカー利用が多いのでしょうか? 東萩から先も海沿いを走る区間があり、車窓については満足いく内容でした。そして12時51分に終点の長門市に着きました。

昼食時で、一旦改札を出ると大きな売店があり、おにぎりとお土産を買いましたが、買ったお土産が「よもぎ餅」、後から考えたら普通にどこの和菓子屋でも売ってるやんかぁ~orz と1時間後に気付きましたが、お土産にあるほどですからきっと名物なのでしょう…。

山陰本線の旅は長門市でストップして、今度は美祢線に乗り継ぎます。仙崎からやってきた厚狭行き730Dは、今回なんと8度目のキハ120形、オールロングシートでした。車内はすでに席が埋まっており、乗客は高校生や中高年の女性客が目立ちました。私は最後方に立って後方展望で我慢することにしました。ちょうどテーブルに適した高さの台があり、さっき買ったおにぎりを食べます。
美祢線は山陰本線とはうって変わり、山間部を走ります。美祢ではセメント工場が見え、南大嶺では4年前の1997年に廃止となった大嶺支線の廃線跡を見ることができましたが、またしても撮影できずorz 結局、乗客が減らないまま終点の厚狭に着きました。

イメージ 2
2010年撮影。

この後は小野田線へ向かいました。 (つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR西日本:三江線三次→江津108.1km踏破達成!
JR西日本:山陰本線江津→長門市145.3km
JR西日本:美祢線長門市→厚狭46.0km踏破達成!
(参考:Wikipedia)