前回のつづき…
2000年８月28日、東日本乗りつぶし旅行から帰った後、鉄道雑誌を読んでいると、西日本鉄道北九州線が11月に廃止されてしまう事を初めて知りました。これは何としても乗りにいかなアカン……のですが、前回の『ゴーゴー３ＤＡＹＳきっぷ』の旅で大金を使ったせいもあり、所持金がほとんどありませんでした。しかし今回の『１８きっぷ』期間を逃すと次は１２月で、廃止後になってしまいます。さんざん悩んだ挙句、翌29日に決断しました。結論は、パチンコで九州旅行の資金を作ろう！でした。若気の至りとはいえ、本当ならば一番やってはいけない？手段を選んでしまいました。そして早速、軍資金5,000円でパチンコ屋へ急ぎました。
結果は……開始１時間でプラス13,000円の勝ちでした。今回はマジだったので欲を出さず『１８きっぷ』の資金ができた時点で中止しました。これで九州へ行ける……すぐに東加古川駅へ急ぎ、新たに『１８きっぷ』を購入しました。出発は２日後の31日です。
２日後の８月31日、ついに九州旅行のスタートです。今回は２泊３日の予定で、前述の西鉄北九州線の他、廃止が取り沙汰されている可部線の非電化区間の乗りつぶしも行程に組み込みました。
相生で赤穂線と分かれます。当時は新快速の播州赤穂直通は朝晩のみでした。兵庫・岡山県境の上郡～三石では走行時間が長いのを利用して検札が行われましたが、『１８きっぷ』ユーザーだらけでした。和気あたりから徐々に車内が混み始め、岡山到着時点では立ち客も多かったです。
今回の日程 2000年８月31日(木) 【前半】 加古川1034(山陽本線・3619M新快速)1044姫路1104(1415M)1225岡山1254(山陽→伯備線・951M)1309総社1340(井原鉄道井原線・235D)1439神辺1443(福塩線・552M)1456福山 【後半へ続く】今回も例によってスロースタートになってしまい、自宅を出発したのは１０時を過ぎてからでした。加古川から新快速で姫路へ、乗り継いだ備中高梁行きの1415M(115系４連)は早めに並んだ甲斐もあってボックスシートの窓側席に着席できましたが、車内は心配していたほど混雑はしていませんでした。
相生で赤穂線と分かれます。当時は新快速の播州赤穂直通は朝晩のみでした。兵庫・岡山県境の上郡～三石では走行時間が長いのを利用して検札が行われましたが、『１８きっぷ』ユーザーだらけでした。和気あたりから徐々に車内が混み始め、岡山到着時点では立ち客も多かったです。
私は岡山で下車し、駅構内でうどんを食べました。そして井原鉄道を乗りつぶすため12時54分発の伯備線・新見行き951Mに乗りますが、車両が何とロングシートの105系２連！備中高梁までなら分かりますが新見まで105系では少しキツイなと思いました。
伯備線列車は岡山～倉敷間は山陽本線を走り、倉敷の手前で高架で山陽本線の上下線を跨いで倉敷駅に入線します。倉敷～清音間では上下線が大きく離れ、こちらの下り線は高梁川に沿って走ります。清音でも井原鉄道に乗り換えられますが、清音～総社間は井原鉄道の路線でもあり乗りつぶしの対象となるため、今回は総社まで行きました。
伯備線列車は岡山～倉敷間は山陽本線を走り、倉敷の手前で高架で山陽本線の上下線を跨いで倉敷駅に入線します。倉敷～清音間では上下線が大きく離れ、こちらの下り線は高梁川に沿って走ります。清音でも井原鉄道に乗り換えられますが、清音～総社間は井原鉄道の路線でもあり乗りつぶしの対象となるため、今回は総社まで行きました。
総社では一度改札を出て橋上駅舎から駅前に下りた後、再び橋上駅舎に戻り、今度はＪＲと分離された井原鉄道の改札口から入場します。しかし、井原鉄道のきっぷを発売する券売機や窓口がありません。改札に駅員がいたので尋ねると、車掌が持っているような車内発券機を使って神辺までのきっぷが発券されました。予想外の出来事で少しびっくりしました。
235Dは13時40分に総社を発車し、伯備線の線路を走ります。分岐駅の清音では10人程乗ってきました。清音を発車すると伯備線と分かれ井原線の単独区間に入り、高梁川を渡り、その後は各駅停車ながら高架線を高速で駆け抜けます。井原鉄道は途中、吉備真備、早雲の里荏原、子守唄の里高屋など独特の名前の駅にも停車します。井原線は途中トンネルもくぐりながら車両基地のある早雲の里荏原を過ぎ井原市街に入ると拠点駅の井原に到着し、乗客の大半が入れ替わります。
井原から先はトンネルも無くなり、高架線を快走します。子守唄の里高屋を発車するといつしか岡山県から広島県に入り、高架橋を下りて福塩線が寄り添い、しばらくすると終点の神辺です。
井原から先はトンネルも無くなり、高架線を快走します。子守唄の里高屋を発車するといつしか岡山県から広島県に入り、高架橋を下りて福塩線が寄り添い、しばらくすると終点の神辺です。
神辺では福塩線の福山行き列車552Mとの接続時間が３分しか無かったのであわてて改札の外に出て駅前の様子をこの目で見てから、ＪＲの改札口から入場し、ギリギリ552M(105系２連)に間に合いました。
552Mは、まだ夏休みだというのに高校生で満員でした。ドア脇に立って車窓を楽しみます。最後は福山城を見ながら高架線に上がり、山陽本線、山陽新幹線と合流して終点の福山に到着しました。 (つづく)
552Mは、まだ夏休みだというのに高校生で満員でした。ドア脇に立って車窓を楽しみます。最後は福山城を見ながら高架線に上がり、山陽本線、山陽新幹線と合流して終点の福山に到着しました。 (つづく)