第45回 2000年も3・3・SUNフリーで乗りつぶし(3) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回のつづき…
2000年8月8日(火) 【前半】

金山730(名古屋鉄道名古屋本線)808新岐阜(徒歩)岐阜駅前830(名鉄岐阜市内線→揖斐線・急行)925黒野943(名鉄谷汲線)1006谷汲1018(名鉄谷汲線)1039黒野1110(名鉄揖斐線)1119本揖斐1119(徒歩)揖斐1243(近鉄養老線)1308大垣1333(JR東海道本線・2332F快速)1344岐阜 【次回へ続く】

2000年8月8日、この日は名鉄の乗りつぶしを進めました。

午前は、廃止が噂されていた名鉄揖斐線末端区間と谷汲線を乗りつぶすべく、宿泊地の金山から名古屋本線の急行で新岐阜まで行きました。3扉ロングシート車『3R』の8連でした。朝ラッシュ時で、新名古屋を過ぎてもそこそこ混んでいました。

新岐阜からは徒歩で岐阜駅前駅へ。地下道からホームに到達しました。岐阜は安全地帯なしの電停ばかりですが、この電停は安全地帯が設けられていました。

しばらく待っていると、やって来たのは……何とモ510形の2連ではありませんか!? しかも急行です。思わずガッツポーズをしてしまいました。

先頭車両の1人掛け転換クロスシートに腰掛け、黒野まで約1時間の旅の始まりです。冷房が無いのも、窓を全開にすれば気になりませんでした。
乗客は私と女子高生2人の3名だけで、ガラガラの状態で発車しました。新岐阜駅前や徹明町でも乗ってきた客はわずかで、結局、席は半分も埋まりませんでした。揖斐線末端区間や谷汲線だけでなく岐阜市内線の厳しさをも目の当たりにしました。

長良川を渡り、忠節からは揖斐線に入ります。鉄道線になり、快調に飛ばします。余談ですが、途中『尻毛(しっけ)』『又丸(またまる)』と連続して面白い名前の駅に停車しました。

美濃北方を過ぎるとローカルムードが濃くなってきます。揖斐川の支流である根尾川を渡り、大野町に入ると3駅で終点の黒野に到着しました。


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黒野駅にて。今回乗車したモ510形の2両連結です。さらに奥にはもう1両が留置されていました。

さて、いよいよ谷汲線の乗りつぶしです。やって来たのは単行のモ751です。乗客は谷汲山華厳寺への参拝客と思われるお年寄りが中心で、10人ほどでした。
黒野を発車するとす右カーブして、揖斐線と分かれます。しばらくは谷汲線のイメージから程遠い大野町中心部の住宅街の中を走行します。豊木からは田園風景の中を走り、更地からは谷汲線らしい?山間部を走行します。この付近の山は、樽見鉄道の車窓からも確認できますが、石灰石採取のために山肌が削り取られていて、セメント工場があります。

途中、列車交換設備のある北野畑では、「撮り鉄」の男性2人組が乗ってきました。ここから先が谷汲線の車窓のハイライトで、まずは根尾川沿いを走行し、対岸には樽見鉄道線が並行して通っています。根尾川と別れる長瀬で「撮り鉄」の2人は下車し、田園地帯と山の境目を走行します。非冷房の車内には走行音と共に蝉の鳴き声が響き、いい感じでした。廃駅となった結城を過ぎると、終点の谷汲です。


イメージ 2
谷汲駅にて。谷汲駅は1面2線の無人駅でした。駅舎は「谷汲村昆虫館」が併設された新しいものでした。
なお、現在は谷汲駅舎とホームが残されていて、モ514とモ755が静態保存されています。

谷汲線は1時間ヘッドで本数が少ないので、乗って来た電車ですぐに黒野まで引き返します。乗客はやはり少なかったです。

谷汲線の次は、揖斐線末端区間の乗りつぶしです。乗客は谷汲線と同様に少なかったです。こちらは谷汲線とは違い車窓は単調で、田園風景を中心に一部山が迫る所があるといった感じです。


イメージ 3
車両が見えない写真しかなくてすみません。
終点の本揖斐駅は大きな上屋が特徴で、揖斐町中心部の東の外れにあります。

揖斐線の次は、フリーきっぷを有効に活用するため、近鉄養老線(現在の養老鉄道)に乗ろうと考えました。バスで行こうか徒歩で行こうか考えているうちに、揖斐駅行きのバスが出てしまいました。仕方なく徒歩で行くことにしましたが、揖斐駅は意外に遠く40分程要しました。今日は非冷房車ばかり乗っていたので炎天下の暑さはそれほど苦になりませんでしたが、それでも汗だくでした。自動販売機でスポーツ飲料を買って一気に飲みました。 


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近鉄揖斐駅にて。見苦しい写真ばかりですみません。

自分のミスのせいで予定が狂ってしまったので、養老線全線乗りつぶしは断念し、とりあえず大垣まで行ってJRで岐阜に戻る事にしました。
養老線の電車は冷房完備で、なぜか幸せな気分になりました。乗客は少なかったですが、途中から補習帰り?部活帰り?の高校生が多数乗り込んできました。車窓はこちらも単調な田園風景がメインでしたが、大垣に近づくにつれどんどん宅地などが増えてきました。北大垣の先でJR東海道本線をアンダーパスし、東へカーブを切って桑名方面からの線路が見えてくると、室に停車します。室は揖斐方面にのみ駅があり、桑名方面の線路には駅がありません。桑名方面からの線路と合流し、左から東海道本線が寄り添って来ると、大垣に到着しました。

ここでJRに乗り換えて、別途運賃を払って岐阜まで戻ります。腹が減ったので岐阜駅構内のレストランでランチを食べました。
腹ごしらえした後は、午後からの乗りつぶし後半戦に向かうため、名鉄の新岐阜駅まで電車ではなく徒歩で移動しました。 (つづく)

今回の踏破路線

路線名区間距離備考
名古屋鉄道 岐阜市内線岐阜駅前→忠節3.7km2005年廃止
名古屋鉄道 揖斐線忠節→黒野12.7km2005年廃止
名古屋鉄道 谷汲線黒野~谷汲11.2km2001年廃止
名古屋鉄道 揖斐線黒野→本揖斐5.6km2001年廃止
近畿日本鉄道 養老線揖斐→大垣14.5km現在は養老鉄道
(参考:Wikipedia)