S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
今年の冬至は12月22日となっていますが、いわゆる 初夢 というのは冬至の前後に見られる事からも、S.Light.MのHPにおけるTOPICSでは、この時季に恒例として物語(メタファー)をお届けしております!
そこで今回は2022年12月10日の第437回目のTOPICS『 冬至という初夢に贈る物語(メタファー) ~パート7~ 』となりますが、出典は『 西洋故事物語 』(阿部知二 他 編、河出書房新社)という著作からであり、当該TOPICSでは3つの物語を取り上げておりますが、今回のアメブロではその中の1つをご紹介して参ります!
なお、今回も著作権法上の引用の範囲内というルールを守った上でのお届けです!
そこで活用する素材の『 西洋故事物語 』における「西洋(外国)」と「故事」との側面から、
2023年に向けて・・・
私達はもっと視野を拡大する必要性がある(その必要性に迫られる可能性がある)・・・
という点に加え、
新しい何かに取りかかる事も結構ではあるが・・・
それと同時に原点(源)を常に胸に抱き続けていなければならない・・・
という点が大切で必要になると感じているからです。
いわゆる 《 温故知新 》 とも呼べるかもしれませんが、別の表現にしてみますと、
私達の身近な日常生活の中に気づきを見い出す(発見する)
という事と同じ意味になります!
では、ここから今回の物語(メタファー)をご紹介して参りますが、基本的にはメタファーとは触れる人それぞれの 自由な感性 に任されており、故にどのように思いを巡らせようと、いかなる思いを馳せようと正誤も善悪も是非も全くないという性質のものであり、それがとても大切な面となります。
ただ、アメブロという性質もあり、自由だからと言って全てを今回の素材という 《 他人(ひと)任せ 》 にも出来ませんので、私の視点も少しだけ交えて進めて参ります(笑)
では、物語の始まりです!!!
《 雄つぐみと雌つぐみの話 》
『 周期的に、しかもつねに同じ問題でおこる、くだらない喧嘩のことをいう。
ラルースの〖 十九世紀大辞典 〗によると、この文句の由来は、古い寓話時代にさかのぼるらしい。
ひとりの農夫が守護の聖者のお祭を祝おうと思って、つぐみを五、六羽あみでとらえて帰ってきて、細君にこういった。
「おい、カトリーヌ、雄つぐみをもってきたから、夕飯のおカズにうまく料理してくれよ」
すると、細君、その鳥を一目見て、「あら、これが雄つぐみなの。 あんたなにも知らないのね、これは雌つぐみじゃないの」
それで、はげしい問答になった。
「いや、おれはたしかに雄つぐみだと思うよ」
「雌つぐみだわよ、フランソワ、雌つぐみにちがいないわよ」
「いや、雄つぐみだ。 はっきりいっとくがな。 おい、カトリーヌ、お前はなぐられたくて、背中がむずむずしてるのか。 雄つぐみなんだから、雄つぐみだっていえよ」
「いいえ、フランソワ、あんたがいくらこわい眼でにらんで、おどかし文句をならべても、あたし平ちゃらよ! これは間違いなしに雌つぐみなんだから、あたしは誰がなんてったって、雌つぐみだっていうわ! 取り消しなんかしないわよ!」
亭主はかんかんに腹を立て、「よし、そんなら、目に物みせてくれるぞ!」と叫んだ。
そして、太い棒をもってきて、強情っぱりの細君の背中をどやしつけはじめた。
しかし、細君はいくらなぐられても「雌つぐみだわよ、フランソワ、雌つぐみだわよ!」といいはってきかなかった。
亭主の棒はいつまでも舞ぎねのようにおどったが、亭主は細君をなますのように打ちくだいてしまうのをおそれ、ついに棒打ちをやめた。
喧嘩はこれで一応しずまり、雄つぐみも雌つぐみも一年のあいだは安泰だった。
しかし、守護の聖者のお祭りがまためぐってきた。
食事のあいだに、カトリーヌは一年まえの活劇を思い出し、亭主にいった。
「もう一年まえになるわね。 あんたのもってきたつぐみが雄だ雌だって喧嘩して、さんざんあたしのことをぶったわね!」
「ありゃ雄だったよ」と、亭主が答えた。
「いいえ、雌だったわよ!」
「いや、たしかに雄だったぞ!」
「いいえ、雌だったわよ!」
そこで、また棒がおどった。
こうして、この夫婦はそれから十七年、フランソワがついに天国へ召されるまで、毎年一回ずつ、雄つぐみと雌つぐみのことで喧嘩をくり返した。 』
まず最初に、暴力(DVや虐待などを含め)は絶対にダメですので!!!
ところで、 「売り言葉に買い言葉」 との言葉がありますが、ここでは、
感情優位のコミュニケーションになり過ぎている・・・
という理由から喧嘩になる(喧嘩にまで発展してしまう)事がとても多いです。
一方 「夫婦喧嘩は犬も食わない」 との言葉もありますが、ここに皮肉を込めた視点を当てはめてみると、
犬の方が人間よりよっぽど理性で判断している!?
という事になるかもしれません(笑)
ただ、
この夫婦はその後もコミュニケーションをし続けていた事から・・・
まだマシな方かもしれない・・・
とも言えるかもしれません。
「喧嘩するほど仲がいい」 との言葉のように、この夫婦はこのような喧嘩(言い合い)が生き甲斐だったのかもしれませんしね!?(笑)
そして、HPにおけるTOPICSでは次の事も幾度かお伝えしております。
それが、
外交の失敗が戦争に繋がる
と。
これは、
コミュニケーションを絶やしてしまっては・・・
本当にダメになってしまう・・・
とのものですが、それと同時に、
戦争の種は私達の日々の日常生活の中に(常に)植えられている・・・
ともお伝えしております、、、
ところで、このつぐみは1年間は命拾いをした一方で、この夫婦は雄なのか雌なのかを 「誰かに聞く(教えて貰う)」という《 行動 》 を取っていれば、喧嘩する事もなく、つぐみを仲良く美味しく食べられたかもしれませんね!?(笑)
そして、 《 行動 》には《 不作為 》も含まれます、、、
そして、今回のつぐみという鳥の名の由来には、冬に聞こえるつぐみの鳴き声が、夏には聞こえなくなる事から 《 口を噤(つぐ)んでしまったから 》 との説もあります、、、
なお、現在ではつぐみは禁鳥として指定されている為に、皆さんは捕獲などをしてはいけませんので!!!
、、、ちなみに、私がつぐみが禁鳥である事を知ったのは、私の好きな漫画本『 美味しんぼ 』からです(笑)
漫画本やアニメなども充分に立派なメタファーとして活用出来ますので!!!
と、このような内容でしたが、今年は戦争も引き起こされてしまいましたが、
戦争における本質も・・・
夫婦喧嘩における本質も・・・
どちらも同じである・・・
という点に加え、同じ本質では夫婦喧嘩に限らず 人間関係のいざこざや、ハラスメントやイジメなど でも同様です、、、
それでは、皆さんの見る初夢が素敵なものであります事を祈念して!!!
『 冬至という初夢に贈る物語(メタファー) ~パート7~ 』はこちら