過去と今と、それで良しと。 | 光庵の明日は泡のその向こう

光庵の明日は泡のその向こう

ビールの中にポッカリ浮かぶ脳でタラタラと書きました。

池袋で「ホールドオーバーズ」を観た。居残り達という意味らしい。よくあるストーリーなのかと思ったが、ちょっと違うふうなので行って来た。舞台は1970年代アメリカの寄宿制高校で年末休暇に帰省出来ず、寮に残る羽目になった正に居残り達の2週間の物語だ。ベテランだが、なぜか非常勤の考古学の先生、問題児の生徒、学校に住み込んで料理の仕事をする彼女。3人とも、色んな過去と現在を引きずり抱え込みながら生きている。こんな3人だから、ザラついた絶望や孤独を少しずつ分かり合えていく。考古学の彼は過去があって今がある、だから歴史に学び今を良く生きるのだと、多分自分自身に一番言い聞かせながら語りかける。人は何かしらの後悔や秘密を持っている。だけど、それはそれで良しかなと思う。否定して、無かった事には出来ないのだから。フィルムの粗い感じ、流れる当時の音楽物語も良かった。携帯持たないので1ミリも関係ないが、月曜日はauサービスデーで登録していると1100円らしい。たまたま、この日が月曜で結構人が入っていて活気があった。いつも観ている映画は、割とお客さんが少ないのだが、これも良しと。