オリンピック雑感 ② | サト_fleetの港

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広く浅く、幅広いジャンルから、その時々に感じたことを “おとなの絵日記” のように綴っていきます。


パリオリンピックもたけなわ、
メダルをとれた選手、とれなかった選手と、いつもながらの悲喜こもごもの光景が繰り広げられている。
しかし、なんか今度の大会は評判が悪い。




開会式では、紹介する参加国の国名は間違えるわ、大会旗も逆さまに掲揚するわ、
競技が始まれば、国歌や国旗を間違えるミスまで起きた。
スタッフのレベルが疑われる。
競技といえば、いろいろな競技で誤審続出!

ある程度の誤審は、どのオリンピックでもあったが、
“誤審ピック” と揶揄されるほど、今回の誤審は多くて内容的にもひどい。

誤審というか、意図的に一方の国を勝たせようとしているとしか思えない。
これでは、審判のレベルやモラルが疑われる。
どういう基準で審判を選んでいるのだろう?

また、選手村では盗難が頻繁しているという。
パリの市街はもともとスリなどの盗難が多く、オリンピック観光の日本人観光客が “いいカモ” になっていると報道されていたが、
選手村の中まで盗難が発生するとは、どういうセキュリティになっているのだろうか?
外部からの侵入でないとすれば、内部犯ということになる。
ということは、選手村の中に犯人が!?
そういった疑心暗鬼のムードになってしまうと選手が可哀想なので、
早く真犯人を捕まえてもらいたい。

そんなこんなで、大会も後半の日程に入ったが、
運営側のレベルが低いので、興味をなくしてしまった。
選手がいくら頑張っても、その結果を捻じ曲げた判定が続々と出るなんてバカバカしいにもほどがある。
史上最低の大会として歴史に残るだろう。
私の中の開催国フランスのイメージも悪くならざるを得ない。


ところで、
オリンピックとパラリンピックの期間中は、“オリンピック休戦” というのがあるはずだ。
これは、オリンピック開幕の7日前から、パラリンピック閉幕の7日後までの期間、世界のあらゆる紛争の休戦を呼びかけるもので、
今回も昨年11月、国連総会の場で採択された。(ロシアとレバノンは棄権)




だが、ウクライナやパレスチナでは戦火が止む気配はない。

ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ (ハマス) が停戦に合意しないので、休戦が成り立たないのだ。

だが、ウクライナのゼレンスキー大統領が言った休戦しない理由

「ロシアが停戦を守る保証がないから」

に、思わず納得してしまった。


ロシアはソ連時代の1945年 (昭和20年) 8月9日、

日ソ中立条約を一方的に破棄して、満洲、南樺太、千島列島などに大挙して侵攻してきた。

それは8月15日に日本が無条件降伏したあとも続き、ソ連は不当に占領地域を拡大した。

ソ連軍は、軍人も民間人も区別なく攻撃したため、13万人ともいわれる在留邦人が殺害された。
また、捕虜になった日本兵57万人以上がシベリアに連行され、
戦後も長く強制労働に従事させられた結果 (シベリア抑留)、7万人以上が死亡したとされる。
これと同じことが、まさに今、ウクライナやパレスチナのガザ地区で繰り返されている。

ソ連の国際ルールを無視した蛮行は、アメリカの原爆投下と同様、
戦勝国であることから責任がまったく問われず、現在も北方領土は返還されていない。
そのアメリカも、ロシアに対しては厳しいが、同じようなことをしているイスラエルにはやけに甘い。
こういう国が常任理事国をやっているのだから、
国連が採択したオリンピック休戦が有名無実になるのも無理はない。

崇高なオリンピックの精神も、
いまや各国の思惑で変質し、誰のためのオリンピックかわからなくなっている。
日本人は生真面目なので、“平和の祭典” オリンピックで正々堂々と競技するのが当たり前だと思っているが、
メダル獲得のためには手段を選ばないような国や選手が存在するということも肝に銘じておくべきだ。
わからないようドーピングをしたり (某国は漢方薬の知識に長けているので得意らしい)、反則ギリギリの技を使ったり、あるいはこちらに反則をさせるよう仕向けたりだ。
そういうことをするのは、オリンピックを国威発揚の場と考える成熟していない国々だ。

それと、なぜか日本が好調な競技のルールが、日本に不利なように変更される。
有名なところでは、バレーボール、柔道、水泳など。冬の大会ではジャンプなどだ。
何か、陰で大きな力が働いているようだ。
直近では、スケートボードも日本選手に不利なルール変更があったようだが、
それに屈せず金メダルをとったのは立派なことだ。

オリンピックは、決して公正ではない。
なかなか厳しい現実であるが、
選手たちが、笑顔で帰国できるよう祈りたい。