路傍の花朝、散歩をしていたら、道路の端に小さな花を見つけた。それは、雑草に混じって、道路と側溝の間のアスファルトのわずかな亀裂に咲いていた。こんなところにも生命は宿り、可憐な花を咲かせる。極寒の冬にも耐え、春になってようやく開いた名もない花。そこには、小さいながらも力強い生命力が溢れていた。こんな小さな花でも、過酷な環境の中で一生懸命咲いている。人間の世界でも、いま困難な状況にある人たちにも、いずれ大輪の花を咲かせる時がくることを祈っている。