“Scotland the Brave”(勇敢なるスコットランド) | サト_fleetの港

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広く浅く、幅広いジャンルから、その時々に感じたことを “おとなの絵日記” のように綴っていきます。

ラグビーワールドカップでは、
日本がスコットランドを下して、悲願の1次リーグ突破を果たした。
また、カナダチームが台風19号で被災した地域のボランティア活動に参加して話題になった。

スコットランド、そして カナダというと、私はある映画を思い出さずにいられない。
1968年アメリカ作品『コマンド戦略』(原題 “The Devil's Brigade”)である。
この映画は、後のグリーンベレーなどの特殊部隊の原形になったコマンド部隊の誕生と活躍を描いた作品だった。



第二次世界大戦中の1942年、
ヨーロッパ戦線において、ドイツ軍に奇襲攻撃を加える目的で、アメリカ軍とカナダ軍の混成部隊がつくられた。
ところがこの部隊、アメリカ軍は、ならず者を集めた荒くれ集団で、
一方のカナダ軍は、規律正しいエリート部隊だった。




しょせん、うまく折り合うはずがない。
日々、いさかいが絶えない状態であったが、厳しい訓練を重ねるうち、互いに友情がめばえ始める。

やがて、紆余曲折を経て、第1コマンド部隊として正式に発足したこの部隊は、
イタリア戦線でドイツ軍が築いた難攻不落の山岳要塞の攻撃へと向かう。



第1コマンド部隊は激戦の末、要塞を攻略することに成功するが、また犠牲も少なくなかった。
その勇猛な戦いぶりから、ドイツ軍は彼らを “Devil's Brigade”(悪魔旅団)と呼んだ。



【キャスト】

※アメリカ軍  フレデリック中佐
(ウィリアム・ホールデン)

※カナダ軍  クラウン少佐
(クリフ・ロバートソン)

※カナダ軍  ピーコック伍長
(ジャック・ワトソン)


この映画の中で、アメリカ軍と合流するため、
宿営地にカナダ軍の部隊が行進してやって来るシーンがある。
この時、部隊を先導する軍楽隊が演奏しているのが、“Scotland the Brave”(『勇敢なるスコットランド』)である。



“Scotland the Brave” は、
もともとは、スコットランドで第2の国歌のように演奏されている曲だが、
カナダ軍でも一部の部隊が行進曲として使用していた。

映画では、キルト(スカートのような衣装)姿の軍楽隊員が、バグパイプとドラムでこの曲を勇壮に演奏している。



スコットランドや カナダの人たちには馴染み深い曲 “Scotland the Brave”。

双方のチームは、今回のラグビーワールドカップでは すでに敗退してしまったが、
その勇敢な戦いぶりや、試合後に見せた紳士的な振る舞いは、この曲の精神に恥じることはないと言えるのではないだろうか。