ローマは一日にして成らず | サト_fleetの港

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ブログで取り上げる話題はノンセクションです。
広く浅く、幅広いジャンルから、その時々に感じたことを “おとなの絵日記” のように綴っていきます。

今日も仕事で、お取引先の某書店を訪れた。

夏休みということもあって、店内には、宿題の読書感想文を書くための本を探しているような若い子たちもいる。
そんな子たちに、大いに参考になるのが、大手出版社が毎年夏に展開している「ナツイチ」という企画だ。

宣伝するわけではないが、
『夏休みに一冊本を読もう』
という主旨には大いにに賛成なので、ここにご紹介しよう。




人間は、若い時(というか幼少期)から本を読んでおかないと、読解力が身に付かないといわれている。
読解力が乏しいと、受験の時、問題の意味を理解するのに時間がかかったり、会社に入ってから、企画書の内容を取り違えたりしかねない。
また、実務面だけでなく、文章を読んで情景を想い描く能力に優れるということは、情操面からも好ましいのではないだろうか。

大人になってから、急に本を読み出しても、この読解力という能力をつかさどる脳の機能は、子どもの時ほど発達しないそうだから、
何事もそうだが、小さい頃からコツコツ積み上げていかねばならないようだ。

そのための読書といっても、なにも難しくかまえる必要はない。
まずは、自分の興味のある分野の本から読み始めればよいと思う。
「ナツイチ」のラインナップには、文芸書から最近の話題作まで幅広い本がセレクトされている。

私も、この機会に何か読もうと、書棚に展開している本をあれこれ見ていたら、人気上位の本を紹介しているコーナーがあった。

そうしたら、
そのベスト5を見て驚いた。





なんと!
第5位に、あの「青空エール」が入っているではないか。
これは、コミック(まんが)ではない、ノベライズ版の小説だ。



※「青空エール」ノベライズ版(集英社オレンジ文庫)カバーのビジュアル。「青空エール」は“今年のナツイチ86作品”の中にある。


これだけ人気を博しているのは、原作のまんがの人気もさることながら、
実写映画に主演している土屋太鳳さんが、このところ、信じられないようなエネルギッシュなプロモーション活動を展開していることも影響しているのではないだろうか。

ちなみに、
この「ナツイチ」キャンペーンのイメージガールを務めているのは、女優の中条あやみさん。
土屋太鳳さんとは、かつて、TBSドラマ「黒の女教師」で生徒役で共演している。



※中条あやみさんは、ファッションモデルであり女優でもある。


さて、ここでもう一つ強調しておきたいことがある。
先日の私のブログでもちょっと触れた今年の「本屋大賞」を受賞した作家の方の色紙が、この書店に飾ってあったことがある。
わざわざ、遠くまでご挨拶にみえたようだ。

そして、ついこの間、いまや名前を言ったら知らない人がいないほどの有名作家の方が、新刊の出たご挨拶に来店されたそうだ。
仮にこの作家さんのお名前は知らなくても、ドラマ化されて高視聴率をあげた数々の著作のタイトルを聞いたら、誰でもその中のいくつかは知っているだろう。
(そう言えば去年、土屋太鳳さんも出ていた…)


世の中、いくら才能があっても、書斎の椅子に座っているだけでは大ヒットやベストセラーは生まれないのだ。
こんな大先生たちまで、地方に足を運ばれ、書店にご挨拶回りをされる。

こういった、日々の地道で誠実な努力があってこそ、偉大な業績が成し遂げられるのだと、心の底から感じ入った一日であった。