若きウェルテルの悩みによって
悲劇はロマンを誘発することが証明された
7回も読み返し、彼が彼を讃えたのは
幾千万の個人的悲劇を起こしつつ
その背中を押す星と、おそらく宿罪の
精神の安息香と変わり得たことへの
心からの礼なのかもしれない
ヴァニラは哀しみを和らげ
彼の1日の宗教的儀式として
頁をひたすらに手繰ったのかもしれない
孤独を幾億の言葉が満たし
少し溢れたその先
また朝を迎え、そして進む
(もう彼の意志とは関係なく
若きウェルテルの悩みが今も
ヨーロッパ全体の、教育の、文学の、
中心であり手本とは!
当時のセンセーショナルな鮮度は
今はすっかりと錆びついた「古典」なのか?
そして、聴こえてきた!
ブオナパルテの虚像から
「もう、つかれたよ」
精神的インフルエンザの病原体?
それはどうかな
彼自身は脱出したのだから
ピストルが湿気っている
〆