シン・エヴァンゲリオン劇場版(2回目) その1 | 想像と好奇心でできている

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野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

ネタバレしてます。ご了承ください。

 

 

 

マリの戦闘シーン。フランス、パリ。

赤く染められたパリの街並み。

いきなり大迫力の戦闘シーンから。

 

リツコ、マヤたちヴィレのメンバーは、プラグスーツを着てる。

北上みどり、プラグスーツを「恥ずかしい格好」と。

 

パソコンでマヤと3人の男性4人がかりで、すごい速さでキーボードを打ってる。データの書き換えをしている。

パソコンには「後はお願い!」とフランス語で、走り書きが残されてる。ここでユーロネルフの誰かが、最後まで頑張ったらしい。

時間が足りない、という男性たちに、マヤ「これだから若い男は!」ちょっといら立ってる。

 

敵はネルフが使徒を改造したとかで、鳥の群れのような動き。さらに、エヴァのようなロボットの首から下を横に連結させているような形。なにか全体的に不自然でいびつな感じがする見た目。

折れたエッフェル塔を手に、マリの操縦するエヴァ8号機が敵に向かって突進。

敵をせん滅し、ユーロネルフにある、エヴァに使えるパーツを手に入れる。

 

『Q』からの続き。眼はうつろで、なにも話さず、心を閉ざしているシンジ。

街を歩くシンジ、アスカ、アヤナミレイの3人。どこもかしこも、赤い液体をかけられたように真っ赤になってる。

 

トウジとケンスケに再会したシンジ。二人とも、大人になってる。

でも、トウジとケンスケに再会しても、まったく表情が変わらないシンジ。

シンジに対し、イライラしているアスカ。アスカの首を見て、DSSチョーカーからカヲルのことを思いだし、吐いてしまうシンジ。

 

生き残った人たちでつくられた村、第3村。

ここでトウジは医者として働いていた。

ケンスケは少年の頃と変わらず、シンジに「今はそのままでいい」とやさしく接する。

手にカメラを持っていて、撮影するのが好きなところは変わってない。

「クレイディト」という組織がこの村を支えているという。

 

トウジ、ヒカリと結婚し、子どもが産まれていた。名前はツバメ。

レイ、妊娠している女性のお腹をじっと見る。

初めて見る猫を見て「あれはなに?」。ネルフの施設の中では見られない、いろいろなものに興味を示し、質問する。

 

シンジ、トウジの家で食事を出されても、部屋の隅っこに座ったまま、何も話さず、食べようともしない。

一方、レイは出されたものを食べ、「口のなかがほくほくする」。トウジに「それがうまいや」と教えられる。

 

レイ、ヒカリがツバメに授乳しているのをじっと見る。

ほかにも、停まっている電車の下にいた、妊娠している猫や、2、3歳ぐらいの男の子と母親を見ていたり、「子ども」と「母親」に興味を持つレイ。

レイはもともと、シンジの母親、ユイからできていて、シンジが幼いときにシンジの見ている前で消えてる。もしかするとユイだったときの記憶の名残がレイにあって、それで子どもとか母親に興味を持つのかな、と。

 

ヒカリの子ども、ツバメを見て、人差し指でほっぺをつんつん。すると、レイの指を握るツバメ。

眼を輝かせて、「これが、かわいい」

 

一方、シンジは床に横になっていて、人と話そうともしない。「いいかげんにしなさいよ!」とアスカにキレられても無反応。

ただ、アスカの首もとを見ると、カヲルが亡くなった瞬間の記憶がフラッシュバックのようによみがえり、吐いてしまう。ひどいトラウマになっている様子。

 

『Q』では無機質で人間的な感情をあまり見せず、命令だったら動くけど、自分からはなにもしようとしなかったレイ。

『シン』ではいろいろなものに興味を持ち、人に質問し、知識を得て、だんだんと子どもが大人になっていくかのように変わっていく。さらに、表情と感情が豊かになっていく。

 

そうして、少しずつアイデンティティのようなものが生まれてくる。「綾波レイならどうするか」という考え方ではなく、自分の気持ちを口にするようになっていく。

名前がないレイ。第3村の人たちには、記憶がない、と言われている。(レイは、記憶喪失になった人ってことになっているらしい)

名前がないならつけたらいい、と稲作を教えてくれた、いっしょにお風呂に入ってるおばさんたちに言われる。自分で自分に名前を「つけていいの?」と驚くレイ。

 

シンジ、ケンスケの家を出て、湖の近くの廃墟にいた。そこはかつてネルフ施設だった場所。

シンジに気づかれないよう、フードをかぶって後ろからそっと見ているアスカ。

アスカにシンジの居所をたずねるレイ。アスカ、レイに、シンジに好意を持つように「設定されてる」と。

レイのことを、「アヤナミレイ」ではなく、「初期ロット」と呼ぶアスカ。(これも伏線だったことがあとでわかってくる)

 

ずっと黒いプラグスーツを脱がないレイ。脱いで、お風呂に入る。「これが風呂」。

「私、命令が無いのに生きてる。なぜ」

幼い男のこと母親を見ているレイ。さよなら、と言った男の子。レイ「さよならってなに?」 ヒカリ「そうね、また、会うためのおまじない」

ヒカリ「仲よくするためのおまじない」と、レイと握手する。

 

湖にペンギンの群れがいる。(ペンペンの仲間? 家族?)

レイ、S-DAT(シンジが『Q』の最後に落として、レイがひろったもの)をシンジに手渡す。

レーション(カロリーメイトみたいな形のクッキーのようなもの)を置いて、帰っていくレイ。

 

シンジ、レイが置いていったレーションを食べ、泣きだす。

次の日もシンジに会いに来たレイ。「なんでみんな、やさしいんだよ」と涙ぐむシンジに、「シンジ君が好きだから」とレイ。

 

シンジ、ケンスケの家に戻ってくる。表情も出てくる。

このシーンの前、アスカは寝られず、寝るふりをしている、眠らなくなったのは人間じゃなくなってきてるから、というようなセリフを言っていた。

シンジには、「あんたはまだリリンもどき」と言って、なにも食べようとしないシンジの口にレーションを無理やりつっこんで食べさせようとしたアスカ。やり方が攻撃的でやさしくはないんだけど、一応、シンジを心配しているらしいアスカ。

 

その2 に続きます。