5/19 明治生まれの女性だって、嫌なものは嫌 | 想像と好奇心でできている

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・私から見てひいばあちゃんに当たる、サトばあちゃんの話。

 

明治生まれのサトばあちゃんは、18のとき豪農の家にお嫁に行ったんだけど、

初夜に廊下に座ったまま部屋に入ろうとしなかった。

そしてそのまま朝までそこから動かなかった。

 

結局、その家を出て行ったそうで。

 

実はさんちゃんっていう小作人の人が好きだったと。

でも、「小作人はお金持ってないから」と、周囲から反対されてしまった。

 

という話を祖母から聞いて。

 

私「むしろすごいね。その時代に好きな人じゃないから嫌だって言ったのって」

 

母「そういうのなんて言うの?」

 

初夜になにもしないことをなんて言うか。

 

私「……。中断?」

 

(なにを言ってんの私。笑)

 

嫌なものは嫌だって断固拒否できる人だった、ってことか。

 

その後、戦争から帰ってきた祖父がマラリアになったとき、さんちゃんが祖父を助けてくれた。

 

祖母「金粉を持ってきてくれて」

 

私「金粉? 薬じゃなくて?」

 

どこから持ってきたのか知らないけど、その人が持っていたそうで。

それで、祖父は回復することができたと。

 

サトばあちゃんは祖母の姑で、かなりひどい人だ、嫌な人だな、としか思ってなかったけど、ちょっとだけ印象変わった。