これから書くことは、私の持論、果汁100パーセントだと思う。
だから共感しなくていい。
すでに夢をあきらめてから、もう何年も経った。
にもかかわらず、外出中、メモ帳になにか書いている自分がいて、ふと思った。これ、なんのためなんだろう。
昔、夢をあきらめると決めたとき、泣いたような気がする。
確かそれは夜のことで、一人で部屋にいた。
私は、もともとそんなに泣くほうではない。
でも、歳をとると涙もろくなるというあの話は、どうやら本当だったようで、まさかテレビを見ていてもらい泣きしかけるとは思わなかった。
ただ、私は泣いたあとに眼が乾燥するのが嫌で、できることならそんなに泣きたくないと思っている。
涙は女の武器? そんな言葉があるらしいけど、私はその武器を、心から悲しいときや、なにかしらの緊急事態のときなど、必要なとき以外に使いたくない。
あのとき、辛かったはずなのに。その記憶があまりにもなさすぎる。
結局、今なにをしているかというと、また文章を書いている。
あの頃と違うのは、それが夢を叶えたいから、ではなく、ただ好きなことをしたいから、になったことだ。
たぶん私は活字中毒なんだと思う。
最近は、読むことが少なくなり、その代わりではないけど、書くことに時間を使うようになった。
昔は、自分の書いたものを本にして、本屋さんでそれを見たいと思っていた。
今は、1円もお金がもらえないのに、書いているだけ。
この前書いたのは、57577になってる文章。
短歌になってるかどうか、わからない。だって、ちゃんと学校行ってないから。(笑)
過去の私に言っておきたい。
あのとき死にたかったけど、死ななくて良かったと思えるように、ようやく、なってきたよ。
何回かあったけど、もう、死ぬなんて考えたくないほど、素敵な人と出会っているよ。
だから君は死ななくて良かったんだよ。
良かったね。親の遺伝で、血が止まりやすい体質で。
「いつか、死ななくて良かったと思える日が来るまで生きていたい」
あのときそう思ったけど、もしいつかそう思ったとしても、そのあともきっと、まだ生きていたいと思っているんじゃないかな。
手首に傷跡が残っているけど、その傷跡を見ても、気持ち悪がったりしない人は、いるよ。
そういう人は、少しだけしかいないなんて思わなくていい。
本当に、いたんだから。
これは、たぶん、私にしか言えないことだから。
そんな風に、自分にしか言えない言葉が、その人にしか言えない言葉があるんだよ。
だからこれを読んでいるあなたも、自分で自分を死なせるなんてことは、しなくていいんだよ。