金髪で幼い女の子の姿の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属になり、人間離れした阿良々木暦。
人間に戻るには、キスショットが奪われた四肢を、吸血鬼退治の専門家の男たち3人からとりかえさなくてはならない。
夜、羽川翼と会う暦。わざと自分から離れるよう、頭いい羽川が優越感を感じてるだとか、いろいろと言い、羽川さん、悲しげな顔をして走って暦から離れていく。
あとで、これは吸血鬼化した自分や、キスショットの四肢を取り戻すことなどに羽川さんを巻き込まないためにしたことだった、ってわかる。
3月31日。まず1人め。VS ドラマツルギー。
暦が勝ったら、キスショットの右足を返してもらえる。ドラマツルギーが勝ったら、キスショットの居場所を教える。
吸血鬼で、暦より身長が高く、体格も大きく、両手の肘から先がオレンジ色の刃物に変化する。
深夜、雨が降る中、高校の校庭で戦いが始まった。
一回蹴っ飛ばしただけで暦の左肩から腕が切れてふっとんだ。怪力、なんてもののレベルを超えてる。
でも、左腕が少しして生えてくる(小さい左手の先が出てきた)。右手で引っ張り出したら、元通りの左手が再生して出てきた。一瞬だったけど、少し気持ち悪い描写。
暦、硬球の野球ボールを投げ、ドラマツルギーの顔面に命中。吸血鬼化してるせいか、顔に穴のような形のあとができるほどのダメージ。弱ったところに、暦が地面をならす大きなローラーみたなもの(名前がわからない)を持ち上げ、振り下ろす前にドラマツルギーは両手をあげた。降参。
あっという間に再生できる暦の回復力と違って、ドラマツルギーは回復に2日はかかるという。
テレビアニメの『化物語』の第1話につながる話。
第1話で、羽川翼が柱の物陰からこっちを見てるシーンがあったこと思いだした。あのシーンはこれを見ていたわけね。
羽川さん、暦がドラマツルギーと戦ってるところを見てしまった。なんで暦が、自分にいろいろひどいこと言ったのか、それも事情がわかった様子。
羽川さん、暦に「もう一回パンツ見せてくれたら仲直りしてもいい」と、普通ならそんなこと言われても断ると思うのだが。
見せちゃった。言われたこと素直に受け入れすぎ。急に宇宙で、地球の向こうから太陽が出てきて光が、とか、クラシックとか、なんだあの壮大な感じのバカバカしい演出は。(笑)
ふと思ったこと。
羽川さんのパンツ、やらしくないか? 面積小さいし。横にひもみたいなの2本しかないし。なんかセクシーがすごいデザイン。
〈Ⅰ 熱血篇〉のときは、両サイドがリボンになってる(リボンほどけたら大変なことになるやつ)のだったし。
驚いてる暦に、「これでいい? ちゃんと見える?」「なんだったら、ブラウスも脱いだほうがいい?」って、なに自分から提案してるんですか羽川さん。おかしいって。
羽川さん、実はスケベ説。(笑)
でも、アニメの(『化物語』とか)羽川さん、あんなキャラの人だったかなぁと思うことがしばしば。
でも、まさかの行動に、羽川さんと友達になった暦。他人を遠ざけていた暦、少し成長できたというか。これで少しは学生生活楽しくなるよ。良かったね。
場所は、廃墟になったキスショットは、忍野メメいわく「貴重種」の吸血鬼で、その体はほかの吸血鬼にとって、すごい再生能力を得られるものらしい。だから両手両足切られて持っていかれた。
暦がとりかえした右足。白いハイヒールはいてる。キスショット、大きく口をあけて、食べた。食事は一人でとる、と暦と忍野を部屋から出して、それから数分後。
幼女だったキスショット、回復したのか、成長してる。小学4年生くらいの体格に。興味津々で見てくる暦に、「ふんっ」と不機嫌そうな顔をして、あっかんべー。子どもっぽくてかわいい。
4月1日。
暦、羽川さんに着替えを持ってきてもらう。着替えてる暦をまじまじと見てる羽川さん。並べた椅子の上ですやすや眠ってるキスショット。
暦が、いすに座ってる羽川さんのいすの背もたれに壁ドンみたいな感じで近寄って、ドキッとしたのか急に立ち上がって離れていく羽川さん。暦のこと意識してるの、これでわかっただろうなー。
キスショット、暦が持ってたHな雑誌の紙袋をひろって持ってきていた。羽川さんに中身を見られる。バレて恥ずかしい暦。
4月4日。VSエピソード。
吸血鬼のハーフで、巨大な十字架を武器として持っている。
キスショットと作戦会議をしている。場所はいつもの廃墟の塾、外の風景が見える階段。なにか情報が欲しい暦に、キスショット、「忘れた」ので、いきなり右手を頭につっこみ、大量に血を吹き出しながら脳をつかんで刺激。右手を抜いたら即、穴があいていたこめかみの皮膚が再生してふさがる。「思いだした」。
キスショットによると、エピソードは吸血鬼を憎悪している。半吸血鬼は吸血鬼の世界で受け入れられない。かといって人間の世界に受け入れられるわけでもない。吸血鬼の血を憎悪している。
ドラマツルギーと違い、彼は私情で動いている。
その2 に続きます。