・引き出しの中に、アクセサリーが入っていそうな細長いケースがあった。
あけてみると、少し文字盤がくすんでいる、大きな腕時計と小さな腕時計が二つ。
祖母に見せると、いまは亡き祖父が、結婚して2年目くらいに祖母にプレゼントしたものだそうで。
もう40年くらい前のもの。
夫婦茶碗ならぬ、夫婦腕時計。
そういや最近、おじいちゃんのお墓参り行ってないなー。いつか行かないと。
・祖母と、昔は女性が男性より立場が弱かったけど、今は女性でバリバリ働いてる人もいるし、独身でいても大丈夫な世の中になったよね、という話をしていて。
祖母「○○さんの結婚の条件が、西を向いてろって言ったら一日中向いてる人って」
いまだったらモラハラ。
自己中極まりない条件。
私「その人、一生独身だったんじゃないの?」
祖母「そういうお嫁さんが来たんだって」
私「いたんかい。すごい、昭和の話だね」
西を向いてろって言われて、一日中西を向く、って、それは例えで言ってるんでしょうけど、本当にそんな、なんでも言うこと聞けって男の人のところにお嫁に行って幸せだったのかな? その女性は。