7歳の知能の男の人が、父親として娘を育てられるのか?
どうなのよ? できるの? というのが中心のテーマだと感じた。
アメリカって、両親が育てられなかったとき、里親と子どもが暮らすのが普通だって聞いたけど。なにかのドキュメント番組で見たのかな。自然な感じでそうなってる印象が。
日本でも、そうなったらいいんだけどな。これだけ虐待だの、実の親が逮捕だの、児童相談所の対応に問題はなかったのかだの、いろいろ言われるようになってるんだし。
サムはホームレスの女性との間に娘ができた。
けど、その女性はサムを置いてバスに乗ってどこかに行ってしまい、彼のもとには娘が残される。
家に一時的にいたかったけど、母親になってもいいってわけじゃなかったんだろう。
別の部屋で、娘が検察の人や大人たちに話しているのを見て、
サムがテレビ画面に向かってずっと話しかけ続けるんですけど、
そのシーンで胸打たれて、感動した。涙出そうになった。
親子愛ってこういうことなんだろうな。
サムをサポートしようとする、ご近所さんで、外出恐怖症の女性アニーさん。
裁判でがんばって証言するんだけど、相手がこてんぱんにしてきて、リタの帰りの車のなかでいろいろ爆発した感じ。たまっていたんだろうな、ストレス。
特典映像で、監督がいかに取材をしっかりすみずみまでしているかがよーくわかる。
だって映画の最初から最後まで解説してくれてますからね。長いよ。笑
一部だけだと思ってたから、途中で「え、これ最初から最後までなの?」とちょっとびっくりしつつ、最後まで見ましたよ。とっても、ためになりました。
「少年は残酷な弓を射る」といっしょにレンタルしたのがこれ。
「少年は・・・」が後味悪いので、その毒消しになりそうなものが見たかったし。
あれも親子関係を描いている。
といっても、あっちは母と息子、こっちは父と娘がストーリの中心にあって、それぞれの年齢とか背景もだいぶ違うんだけど。
サムを担当する(周りにどう思われるか気になって、そうせざるをえなかったって感じだったけど)
女性弁護士リタも、実は「劣等感にさいなまれる」という悩みをずっと持ってる。
完璧な人っていないんだよな、とけっこう当然なんだけど忘れがちなことを思いだす。