12月3日 電柱の根元における葉巻の存在証明 | 想像と好奇心でできている

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野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

脚本 

福田晶平

演出 

山下哲也


出演 

パンサー ポテト少年団 グランジ 


銀行に籠城するハメになった強盗3兄弟。
そんな中、人質の一人が語りだす。
「電柱の根元に葉巻が……」


あらすじは神保町楽屋裏ブログのこの記事 を。


オープニング。

東京事変の「絶対値対相対値」が流れる。

スクリーンに、黒地に白、白地に黒の明朝体の文字で

役柄と出演者の名前が出て、出演者が舞台に出てくる。

中谷さんと五明さんは、変な仮面をつけて黒いマントで、役名が「?」。


銀行にて。

カウンターには銀行員。

ラジオのイヤホンを耳に入れる客。連続爆破事件のニュースが流れる。

おなかをおさえ、いなくなる客。

入れ違いに、ニワトリの顔の帽子をかぶり、

紙袋を大事そうにかかえた客が入ってくる。

定期貯金の解約をしたいと銀行員に言う。

支店長にミスを怒られる、「死ね」と言われる銀行員。

その銀行員に「ひどい人ですね」と言うニワトリの帽子の客。

銀行員が番号をよぶが、その客はいない。


トイレから戻ってきた客の山本は、

ニワトリの帽子の田上と顔見知り。以前、居酒屋で仲良くなった。

田上は出会い系のサクラのバイトをやめたと話す。

山本にニワトリの帽子を貸してくれと言われて、嫌がる田上。


そこに、黒い目出し帽をかぶった、黒づくめの三人組の強盗が。

「兄ちゃん」と言ってしまったり、「リョウジ」と名前を言ってしまう強盗の一人。


警報の音が響く。直通システムで、近くに警察署があると言う銀行員。

警報機のボタンを押したのは、目出し帽に3とかかれた男。

シャッターがしめられ、逃げられなくなった三人組の強盗。

「なんでこうなるんだよ!」と一人が叫ぶ。


銀行強盗をした三兄弟(長男菊地さん、次男遠山さん、三男向井さん)、

銀行員の原田(尾形さん)、原田の上司の坂下(佐藤さん)、

銀行に来ていた、ラジオを聞いた山本と(菅さん)、

山本と顔見知りのニワトリの顔の帽子をかぶった田上(内藤さん)が、

銀行で居合わせることに。


三兄弟が強盗する前夜。

父親の残した1500万の借金は、なんだかんだで2億になったと言う、

ヤクザらしき派手なスーツを着た取立て人(中谷さん)。

三ヶ月住み込みで働いたら、1500万にするという取立て人。

父親が残した遺品の鑑定書つきのピストルと、

三男のモデルガンで強盗することを思いつく長男。


ボタンを見ると押したくなる三男のくせのせいで

非常用の警察が来るスイッチを押してしまい、

思いがけず、人質をとって

銀行に立てこもる状態になってしまった三兄弟。

一方、外では、連続爆破事件が発生していた。


全体的にコメディ。

遠山さんの「マジか」連呼。

へえーボタンで遊ぶ向井さん。

シリアスな空気で、不似合いの「へー」。

銀行のカウンターで、「魔女の宅急便」の雨で

退屈そうに店番してるキキみたいになってる向井さん。

ツッコミで大忙しの菊地さん。

中谷さんの、何度も言う「アテクシ」。

五明さんが菅さんの頭をたたいたらすごい音が。

痛そうだったけどいい音だった。笑


父親が残したピストルは、

実は、映画「ブレードランナー」に出てくるものだった。

交渉人の根越は「ブレードランナー」の大ファンで、

ピストルが本物なら2000万はする、と。

父親の借金の原因は、これを買ったからだと気づく三兄弟。

三ヶ月働け、というのは、借金の遺産放棄の期限が三ヶ月だったから。

銀行員の二人に説明される三兄弟。


銀行強盗に爆弾があると脅され、犯人は逃走し、

全員が人質だったということにして逃げる、という計画をたてる。

全員で銀行から逃げだす。そのあと、銀行が爆発。

強盗したときの黒い服から、田上が紙袋に入れていた、

田上がデザインした派手な服に着替えた三兄弟。

なぜか遠山さんだけワンピース。似合ってるし。笑


いつの間にか山本がいなくなっている。

山本は連続爆弾犯だったと言う根越。

あの葉巻は本当に爆弾で、ラジオのスイッチが起爆スイッチだった。

まるで、防犯カメラに映っていた

三兄弟の証拠隠滅をしてくれたかのような爆発。


電柱の根元にあったのはなんだったのか、

みんなで電柱の根元を見に行ってみると、

ドラッグストアのビニール袋が棒状になって落ちていただけだった。

「ぎゃふん」。


自分のデザインした服が認められず、

居酒屋で飲んだくれてる田上。

そこに、田上から借りたニワトリの帽子を返すため、

田上に会いにきた逃走中の山本。

その帽子あげますよ、と言う山本に、

「だせえんだよ」「えーっ!」はっきり言っちゃった。

葉巻がビニール袋だと知らされた山本

「ぎゃふん」「知らなかったんかーい」


エンディング。

15分のびたそうです。

確かに、アドリブらしきセリフがあちこちありました。


交渉人の五明さんが「ねごし えいた」という名前で、

みんなが警察手帳を見るシーンがあるんですが、

その警察手帳には、みんなを笑わせようとする

写真が入れてあるそうで。

今回は、私服の大西ライオンのカワムラくんだったそうです。


毎回、NSCに入ったときの写真がついたカラーのパンフレットが

抽選で当たる、と説明するんですが、

菊地さんによると、これを言っても誰もチェックしようとしないそうです。


中谷さんがナカデミー賞を決めているそうで、

今までは向井さんと五明さんがもらった、と。

今回のナカデミー賞は、佐藤さん。

ピストルをとって、カウンターから着地したところ、だそうです。笑


まさか東京事変が聞けるとは。いきなりテンション上がる。

おもしろかったし、皆さん楽しそうに演じてたなぁ。

ちょっとおバカなキャラの向井さんがかわいかった。

途中で、「これ、菅さんが爆弾犯かなー」なんて思ってたら、正解だった。

ずっと紙袋を離さない田上が気になったけど、どうも山本がなんか怪しいな、と。

それと、カラーのパンフが当たってました。

貴重なものを見られました。